はじめに
石原夏織さんが2023年3月21日にアーティスト活動5周年を迎えたとのことで、それをお祝いする応援広告を掲出させていただきました。
今回は、応援広告って何?どうやって出すの?どれくらいお金がかかるの?出すまでにどんな手続きが必要なの?というところを記載していきたいと思います。
「推し」という概念が強く意識される現代で、推しを応援する一つのメジャーな手段になり得るのではないかと思っています。
今はVtuber(特ににじさんじ?)で多く見られますが、アイドル・声優ファンの間でも流行るのではないかと思っています。
実際、声優さんでは過去にも小倉唯さんや高槻かなこさんなどのファンの方が過去に出されていたみたいで、今後の自分の観測範囲では前田佳織里さんや中島由貴さんのものの企画を確認しています。
<小倉唯さん:アーティストデビュー10周年>
<高槻かなこさん:誕生日>
そこで、本記事の目的は二つです。
- 誰かが「応援広告を出したいな」と思った時に参考になること
- 自分自身のやったことの振り返りと棚卸
目次は以下の通りです。
- 1.応援広告とは
- 2.モチベーション(個人的な話です)
- 3.スケジュール
- 4.考え方
- 5.必要なもの
- 6.失敗談
1.応援広告とは
みなさん、まずは応援広告って知ってますか?
jeki応援広告事務局さん(※今回お世話になった応援広告の掲出をとりまとめをしている会社です)では下記のような記載があります。
さて、みなさん、駅を歩いていて、「投票してください」や「お誕生日おめでとう」といったアイドルに向けた広告を見たことがあるでしょうか。この広告は『応援広告』というもので、以前からありましたが、国内では2019年の冬ごろから徐々に増え始め 、定期的に掲出されるようになりました。
(引用元)
www.jeki.co.jp
つまり、「イベントや誕生日、活動の周年など節目の日に(合わせて)ファン有志が駅の構内・構外に推しの節目の日をお祝いするために広告を出す企画」のことを言います。
本来なら媒体として屋内ビジョンや動画広告なども手段としては取り得るのですが、今回の石原夏織さんの場合は駅広告のみという指定があったため、駅広告についてのみ話します。
※とても個人的な部分になるので、読み飛ばしてもらっても構わないです。
なんでやり始めたかという話ですが、まず自分自身がやりたがりな性分であることもあり、推しを応援できるのならば受け身一辺倒よりも何かアクションを起こしたいなと思っていました。そういうスタンスってことです。
2019年にフラワースタンドに出資させていただいたことがきっかけで、フラワースタンドや楽屋花にはとても興味を持ちました。
当時は、特にアニサマなどのフェスなどで楽屋花を推しに送りたいな~という気持ちが強かったなと思います。
しかし、フラワースタンドに出資をしたのが2019年末~2020年になってからで、自分が実行しようと思った頃には、皆様ご存知の通りCOVID-19が流行りそのようなオタク文化は消え失せてしまいました。
それから3年。
そんな時に出会ったのが、この応援広告という媒体でした。
2月1日当時はフラワースタンドが解禁されていた訳ではなかったこと(のちにOKとなりました)、お祝いしたい気持ちを形にできるのであればいい手段ではないかと思ったことがまずきっかけです。
そういう応援したいという気持ちの他に、応援広告という形態自体が面白いと思っており(これも当方の新しいものに飛びつきたくなる性分があると思います…)、「広告ってそもそもどういうプロセスを経て出来上がるのかな?」と興味を持ったところもあります。
自分に関連する広告を出すことは恐らく今後の人生で存在しないと思うので、推しの広告を出せるという推しに貢献ができてなおかつ、自分の知的好奇心も満たせるという点がマッチしました。
3.スケジュール
今回は以下のスケジュールで行いました。
ざっくり言うと、調整面とデザイン面に分けられています。
スケジュールに沿って説明ということはしないですが、後述します。
日付 |
曜日 |
調整スケジュール |
デザインスケジュール |
2月2日 |
木 |
企画開始 |
2月4日 |
土 |
他応援広告の団体と応援広告素材・場所の折衝 |
応援広告素材決定 |
2月7日 |
火 |
jekiさんに申請、やりとり開始 |
|
2月9日 |
木 |
団体申請完了 |
|
2月11日 |
土 |
|
デザイナーさん打ち合わせ |
2月12日 |
日 |
|
ポスターデザイン:構成案受領 |
2月13日 |
月 |
ポスターデザイン:構成案確認依頼 |
Twitterアイコン:受領 |
2月20日 |
月 |
|
ポスターデザイン:初稿受領 |
2月23日 |
木 |
|
ポスターデザイン:修正依頼 |
2月24日 |
金 |
ポスターデザイン:構成案承認 掲載場所:決定 |
|
2月26日 |
日 |
|
ポスターデザイン:最終版受領 |
2月27日 |
月 |
ポスターデザイン:審査依頼 |
告知画像:初稿受領 |
3月2日 |
木 |
ポスターデザイン:審査承認 |
|
3月4日 |
土 |
|
告知画像:修正依頼 |
3月5日 |
日 |
|
告知画像:最終版受領 |
3月12日 |
日 |
SNS告知文:審査依頼 |
|
3月14日 |
火 |
SNS告知文:審査承認 |
|
3月20日 |
月 |
応援広告:掲載開始 SNS:告知開始 |
|
3月26日 |
日 |
応援広告:掲載終了 |
|
4.考え方
目的・掲載場所
目的や掲載場所は人によると思うので、自分のがどのような考えで掲載場所を決めたから、という意見を記載しておきます。
本応援広告の目的は「多くのファンの方に見て貰い、あわよくばアクションを得ること」でした。
まず、今回のような非営利で推しを応援する広告の価値は、目を留めてくれる人が多いことによって高まると個人的には考えています。
これは同じ人一人でも広告を前にしたときに単に目の前を通り過ぎる人よりも、気づいて目を留めてくれる人の方が重視されるべきで、そのような目を留めてくれる確率が高い人がいる場所に置いた方が価値が高いということになります。
では、「目を留める確率が高い人」が誰か?
アニメも声優も知らないような方ではなく、ファンの方だと思いました。
そこで、多くのファンの方に見てもらうためにはどうすればいいか?を考えると、
ファンが見てもらいやすい(=見るためにかかるコストの低い、何かのついでに見てもらえる)場所に置くことが肝要と考えました。
掲出期間(3/20〜3/26)の途中の休日(3/21)にFCイベント「UNITY」Vol.2が山野ホールにて行われるとのことで、その山野ホールの最寄り駅である南新宿か代々木のいずれかが良いだろうと考えていました。
しかし、「山野ホールの最寄り駅は?」と聞かれて南新宿と答える人は多分いないこと、値段が高くなりすぎないかを懸念していましたが、池袋や新宿など都心の値段を見てそれより安い点を考えると許容できることの2点から場所は代々木に決定しました。
あとは副次的な理由ですが、事務所のスタイルキューブに近そうだからというのがありました。
ご本人に見てもらえるかはさておき、目の届きやすい見てもらいやすい場所の方が良いかなと。あまり声優事務所には行かれないらしいですが...…。
あと、自分の一番好きな曲である「Ray Rule」を初披露したのが山野ホールだったというエゴもあるのですが…
youtu.be
結果として、代々木を選んだのは正解だったと思います。
当日何回か代々木駅に行ったんですが、ある程度分かりやすいグッズ(缶バッジなど)をつけている人も見かけたし、何なら写真撮っている人を見かけることもできましたし、#石原夏織応援広告 のタグを見ていると、遠方からイベントに来られている方で、「新宿と代々木だけ」みたいな方は見かけました。
アプローチ方法
現状把握
見てもらうためのターゲットが決まると、それに向けたアプローチを考えていきます。
ファンに見て貰うためには、まず、応援広告の企画があることを知ってもらわないといけません。
そのため、SNS(オタクなのでTwitterアカウント)で告知する必要があると思いました。
今回は他の企画さんが積極的で2月の初旬、私が始めようと思った時には既に企画が3つあることが確認されていました(※実際には4つありました)。
それらと比較し、自分の現状の立ち位置を客観視すると以下の通りでした。
企画立ち上げ時期:一番遅い
界隈の人望:なし(企画に携わってくれた身内以外はほとんど知り合いがいない)
実績:なし(企画等何もやったことない)
スキル:なし(絵やデザインも何も描けないし)
めちゃくちゃ状況が悪いですね。
客観的に見て自分の応援広告アカウントを始動させた場合、「界隈で有名な〇〇さんがやってるから~」や「友人の〇〇さんが~」といった有名票・知人票に近いものが貰えるケースではなく、「2月に活動を急ピッチで始めた誰が運営しているのか分からない謎のアカウント」だろうなと思いました。
傍から見て、誰がやっているのか分からないアカウントのため怪しいし、謎でしかないし実績もない。いや、怪しすぎる。まじで誰やねん、お前。
こんなアカウントが初期アイコンだったらもう、無茶苦茶ショボそうなものが出来そうと思われて、期待値が下がりそうだなと思いました。
このような弱アカウントなので、他のアカウントとの調整とアカウントの見てくれ強化を図りました。
他アカウントとの調整
一番最初に行いました。
他企画よりも規模が小さくなると見込んでいたので、純粋な比較にならないように重複を避けることを目的として、見つけた3アカウントに連絡を取りました。
調整点は2つです。
どちらも2月10日の申請までには決めておくべきことだったので早めの調整が必要でした。
1.使おうとしている素材
今回公式さんから使っていいですよと言われていた素材がシングル+アルバム+最新のアー写の14種類だったので、それらと被らないよう調整。
時期が2月の初期であり、デザイナーさんも用意できていなかったこともありどんな成果物になるか予想がつかなかったので、被せたいとは思わなかったです。
2.場所
コンセプトとして代々木は頭にあったのですが、他の企画も考えているのではないかと疑問を持ちました。結果としては他と被ってなかったので良かったです。
見てくれの強化ーアイコン
「アカウントの見てくれの強化」と言えば、アカウントの顔であるアイコンです。
ただし、自分のスキルを鑑みるとアイコンは自作すると悲惨なことになりそうだったので、ココナラなどのクラウドサービスのサイトであったり、プロのデザイナーの方に描いてもらうことを考えました。
結果としてアイコン・ヘッダ・応援広告は全て身内の友人のデザイナーさんに書いてもらったのですが、アイコンを頂くまでに告知をしても何の意味もないと思い、SNSアカウントを起動することはありませんでした。
あとはアイコンのデザインについて話すと、デザイナーさんにモチーフとなるものは?と言われて、団体名から太陽が思い浮かび、他の団体さんのアイコンを見て、「意外とむーちゃん使われてないな……」と思ったので「むーちゃんっていう愛犬がいて~」とお送りしました。おかげで可愛く出来上がりました。むーちゃんは正義。
www.instagram.com
見てくれの強化ー団体(アカウント)名
もう一つが団体名です。
既にあった団体名が以下でした。(敬称略)
石原夏織さん5周年祝い 駅広告企画
既にざっと思いつく主要なキーワード(「応援」「広告」「応援広告」「アーティスト」「デビュー」「5周年」「企画」)が全て使われてしまっている訳です。
誰がやっているかわからないアカウントが先発企画と同じような名前にすると、埋もれてしまう可能性が高いためなんらかの名前を考える必要があるのではないかと考えました。
当初「石原夏織さんアーティストデビュー5周年記念応援広告企画」という他団体名さんを合わせたようなアカウント名で動かしていましたが、この問題には頭を抱えていました。
そこで、「何かないですか?」と身内に聞いたところ、キャリさんの1stアルバムのタイトルである「Sunny Spot」、そして1st LIVEのタイトルだった「Sunny Spot Story」から"Our Sunny Spot"はどうか?という話が出て来て、天才だなと思い団体名を「石原夏織さんアーティストデビュー5周年記念応援広告企画「Our Sunny Spot」」としました。
「いい団体名だな~」と自画自賛はしてしまいますが、差別化という目的に寄与したかしていないかでいえば特にしていないので、そんなに意味はなかったですね。
まあ、今になって考えればこの団体名が云々って話は主催者目線なのかもしれませんね。
正直ここまで名前が似ていると、普通の人は名前じゃなくてアイコンや誰がやっているか?で見分けるのかなとも思います。そもそも見る側は掲載箇所が何駅あるかを把握すればいいだけで別にどの団体が出したとか、自分が関わった企画以外はあまり気にしてないのかもしれないです。
今回自分のアカウントは特に強くなかったのですが、フォロワーが一番多い「石原夏織さん5周年祝い 駅広告企画(@ik_eki_project)」さんが取りまとめてくれたことが大きいと思います。その点で言えば、今回の企画はとても恵まれていたと思います。
- 東京近辺の場所をまとめていただいたツイート(有能すぎる...)
https://twitter.com/ik_eki_project/status/1637656498385063936?s=20
https://twitter.com/ik_eki_project/status/1637656498385063936?s=20
5.必要なもの
必須なものは「場所」「お金」「デザイン素材」「デザイン」の4つとなりますが、「場所」に関しては前述したため省略します。
お金
費用 |
金額 |
広告掲載費 |
56,000(※1) |
B0ポスター印刷費 |
12,600 |
データ画像差し替え費 |
6,000 |
デザイン代 |
50,000(※2) |
計 |
124,600 |
広告掲載費
その駅に広告を掲載する費用です。
代々木は都内だと安い方です。値段は公開されているので、下記を参照して記載しています。
ちなみに渋谷や新宿などのターミナル駅だと8万円くらいかかります。
※1参考ページ
https://www.canva.com/design/DAFDSN1gxfc/kuXRxHJ8mIMktKL0QExmQA/view?website#2:5
B0ポスター印刷費・データ画像差し替え費
note.com
値段は↑に書いてます。
タイトルのそのままですが、jekiさんにデザインをお渡しした後、データを差し替えて印刷していただく料金ですね。
デザイン代(ポスター・SNSアイコン・告知画像)
デザイン代に関しては個人の方に依頼しているため、下記のjekiさんで頼んだ際のポスター費(37,900円)を相場と捉えて40,000円でご依頼しています(実際デザイナーさんも妥当な値段と言っていたので、相場観としては誤っていないようです)。
それに加えて告知画像・アイコン・ヘッダを作成いただいている分で50,000円です。
※2参考相場のページ
https://www.canva.com/design/DAFDSN1gxfc/kuXRxHJ8mIMktKL0QExmQA/view?website#2:5
お金の出所
今回は全て身内で出しあいました。
一番の理由は実行されないリスクがあり、見知らぬ人にそのリスクを負わせたくなかったからです。
お金を集めた後に中止になったという事態が一番最悪で、そういう実行リスクのある状態でお金を集めるべきではないと判断しました。
あと実行リスクに付随しますが、掲出の目途が立つまではアカウントだけ作ってTwitterで何にも言わないでおこうという方針を取っていたため広報もできず、集まる算段もまずなかったですね。
もう一つは、誰だか分からないやつの広告掲載の1か月ちょっと前に現れた謎のアカウントで出資お願いしますって言われたら正直出資したくないよなと思ったからです……。
少なくとも自分はあんまり優しくないのでしたくないし、他の安定してそうな企画に出資したいなと思いますね。
今回はやりませんでしたが、出資者を募るのは金銭面以外にもメリットがあるなと感じました。
それは、出資者が参加者の一員となることです。
お金を出資した人が、自分が能動的にアクションを起こしたことにより、親密度(?)が増して見に行ってくれり、写真を撮りにいったりしやすくなるのではないかと思います。
実際 #石原夏織応援広告では出資した企画の~という文言は結構あったと思います。
一例だけ晒しておくと、ほら、この人とかね。
デザイン素材
今回の応援広告では、ファンアート又は14の公式応援素材(シングル・アルバムのジャケット+最新のアーティスト写真)をから選ぶというルールでしたが、ファンアートではなく、公式応援素材を選ぶことに。周りが絵を描く感じでもなかったので。。
また、上の団体名の「Our Sunny Spot」のコンセプトとの統一感から石原夏織さんの1st albumの「Sunny Spot」のジャケットの素材にすることにしました。
(参考)
ファンアートのパターン
デザイン
素材だけを決めても勿論この完成系にはなりません。素材にデザインを加える必要があります。
まず最初の時点で、「ある程度お金が使える状況にある」ことと「身内にデザインを頼める人がいない」ことの2点から、お金をかけて外に依頼することに。
選択肢としては下記にあるようにjekiさんに依頼するか(素材があれば可能、デザイン起こしは不可)、外部に依頼するかの2択でした。
https://www.canva.com/design/DAFDSN1gxfc/kuXRxHJ8mIMktKL0QExmQA/view?website#2:5
まず前者ですが、jekiさんに最初のコンタクトを取った際に聞いたのですが、jekiさんに依頼したらデザイン審査の締め切りに間に合わせるのは難しいとのことだったので、まず前者の選択肢は消えていました。
仮説ですが、jekiさんへの依頼は、もう2週間~1か月くらいは依頼が早くないと無理そうな気がします。今回の場合は2月1日に申し込み開始だったので物理的に難しかったようです。始める際には、時期によってはデザインをjekiさんに依頼できないリスクがあること頭に入れておけばよいと思います。
幸運なことに身内の友人が引き受けてくれるということだったので、ご依頼させていただくことに。
納期、クオリティー、コスト(お金だけではなく、コミュニケーションコストなど。知り合いの知り合いと考えるとそんなに遠くない)考えたら大正解でした。
デザイナーさんとの打ち合わせの前に、デザイナーさんから事前にアジェンダをいただいていたので、こちらでそのアジェンダに答えられるようなメモと、他声優さんやアイドルなどの応援広告のサンプルを用意しておいて打ち合わせに臨みました。
必要情報・広告の位置づけや目的(前述の通り)・カラー(淡色系で依頼しました)などすり合わせしました。
必要情報としては、団体名やTwitterのQRコード検索欄などですが、細かいところだと、メッセージとハッシュタグでしょうか。
メッセージ
左の真ん中くらいの位置に白文字で書いてます。
お祝いのメッセージを一言入れたほうが良いという話に打ち合わせでなり、入れることにしました。アルバム「Sunny Spot」の1曲目である「Sunny You」の歌詞をもじって使っています。
もしかしたらポニーキャニオンさんNGかもな……と思ったのですが、大丈夫でした。
ハッシュタグ
#石原夏織応援広告
ツイートでお祝いを!
の部分は別のハッシュタグを使っていたのですが、デザインの締め切り当日に他団体の方から統一のタグを提案いただいたので急遽変更しました。ここは良かったと思いますね。
提案いただいたお知り合いの方、急な対応をしていただいたデザイナーの方ありがとうございました。
また、今回はJR東日本での掲出だったのでデザインの制限がありました。
(参考)
https://help-cheering-ad.jeki.co.jp/hc/ja/articles/14065361143961-JR%E6%9D%B1%E6%97%A5%E6%9C%AC-%E3%83%87%E3%82%B6%E3%82%A4%E3%83%B3%E6%B3%A8%E6%84%8F%E7%82%B9
JR東日本さんでは「CDリリース、ライブ開催告知等の商業要素を”半分”入れてください」というデザイン制限があります。
山野ホールに来るファンがターゲットなので、目的とは外れてあまり大きな意味をなさないのですが、今回のデザインでは8月6日のライブ開催告知を入れました。
デザイン幅を狭めてしまうデメリットはありましたが、JR代々木駅の方が都営大江戸線代々木駅よりは見て貰いやすいと思ったのでそこは致し方なかったかなと思いました。
ただ、どうやら4月以降はJRでも商業要素を入れる必要がないようで、都内の場合、ほとんどが商業要素を入れる必要がなくなりそうです(一部入れなければいけない場所もあったかと思いますが、そこは各自ご確認ください)
note.com
6.失敗談
実はかなり色々な失敗をしているので、備忘・共有のため記載しておきます。
先述しましたがTwitterアカウントのアイコン・ヘッダは当初は最終的にご依頼したデザイナーの方にお願いせず、ココナラで依頼しようとしてました。
ココナラには人間をデフォルメして書いてくれる絵師さんがいて、頼んだんですが、実在する人物の画像は肖像権的にアウトになる可能性があるらしくて、断られてしまいました。
(参考)
chiba.vbest.jp
まあまず個人のアカウントならまだしも(私は個人でもやらないですが......)、広告を管理している会社から事務所/レコード会社に繋がるようなアカウントでアウトになるような可能性のあるグレーなことはやるべきではないと判断し、頓挫しました。
「ココナラで依頼する」というプロセスにも興味はあったので、個人的にできなかったのは残念ですが、結果としてはデザイナーさんに書いてもらったアイコン・ヘッダが良く、デザインの統一感も自然と生まれるのではと思ったので問題ありませんでした。
サーチバン事件(小ミス)
アイコンを納品いただいたタイミングで既にある程度広告が出せそうな状況になっていたため、とりあえず広告を東京に出しますよ、という告知をする目的で、ツイートをしました。
https://twitter.com/Kaori_5th_promo/status/1627313361691217920?s=20
しかし、毎日気が向いたらTwitter「石原夏織」とパブサしている異常者なのであることに気づきました。
あれ、私の呟いたツイート出てきてなくね...?
そこでインターネットに強い身内に聞いたところ、Twitterには「シャドーバン」というのがあるようです。
以下のサイトでシャドウバンされているかどうかは確認できるとのことなので確認しました。
hisubway.online
↑案の定「Search Ban」されていました。
サーチバンとは、ざっくり言うと、「Twitterにスパムと思われてしまったため、アカウントはBANされないけれど、ツイートが検索で表示されなくなる」という状態のことを言います。
ツイートを一切せず、(調整のための)DMを送っていたという行為はTwitter運営から見たらスパムそのものでしかなかったのかもしれません。
恐らく、数年前よりスパムアカウントに対する厳しい措置がなされている情勢なので、このようなアカウントを作る際はSearch Banにかかっていないかを確認しましょう。
elrincondelantropologo.com
解決策としては、上のサイトにありますが、
①解除されるまで時間を置いて放置する
②Twitterヘルプセンターへ解除申請する
の2つだったので、2つとも行いました。
要は「Twitterにスパムじゃないんですと訴えた後にほっとけば治る」とのことだったので放置していました。
このツイート時点で解除されていたのを確認し事なきを得ました。
指名手配班事件(中ミス)
今回代々木駅に掲載されている広告です。
「いや、指名手配犯なんてないじゃん」と思うじゃないですか?
この写真では意図的に削られている部分があります。
これ、実は指名手配班の画像が右隣にあるんですよね……。
場所は特に指定しなかったのですが、いただいたメールによれば、「応援広告で人気の場所/人通りの多い場所を優先的に枠取りします」とあったので、交渉の余地はあったかもしれないです。
初回ではなかなか難しい気がしますが、そういう余地があったかもしれないという点で、中ミスとしています。
ちなみにどうやって指定するのかというと、赤字の部分に緑のシールが貼ってあるので、ここを参照しましょう。
あと、若干壁が汚いのも気になりますね……。
古い駅だからしょうがないですが……。この点は大江戸線代々木駅の方が良かったかもです。
ちなみに場所に関しての仮説ですが、東京メトロの池袋駅は毎回ほぼ同じところに掲載されているので、各駅に対して「応援広告用の枠」みたいなものがあるのではないかと思っています。
35番出口(サンシャイン通りから一番近いところ)のエスカレーターの前ですね。
最初に挙げた代々木の高槻かなこさんの例も23番・24番のため、恐らくこの広告の隣に掲載されたものと思います。そっちがよかったよ
(参考)
- 石原夏織さんアーティストデビュー5周年応援広告さん
誤爆(小ミス)
本当にそのままなんですが、本投稿で画像を間違えました。
まじでそれだけ。終わりです(完)
予約投稿はちゃんとしましょう。
画像はちゃんと確認しましょう。
こういうのが、先ほど挙げた「この企画しょぼそう、質が低そうだな」と思われてしまう行為の一つだと認識しているのでとても反省しています。
あと見られた数を見ているとこの記事を書いている時点でViewが元ツイート2万1000に対してこの訂正ツイートが1400なんですよね……。
わざわざ修正いただいたのに申し訳ない。。
誤爆には本当に注意してください。
当日の導線誘導不足(小ミス)
一番の売りは「会場の近くであること」なので、火曜日には山野ホールから、広告掲出場所はめっちゃ近いですよ!徒歩2分!ってやるつもりだったんですが、Google mapのスクショってしちゃいけないんですよね。
(参考)
https://uiamu.com/map-copyright/
本来なら地図作ってURLで埋め込まないといけないわけですが、間に合わず。。
苦し紛れにイベント会場から徒歩5分(Google mapで検索したら出ます)で行けるよとは告知しました。。
他団体だと駅からの行き方を画像でまとめたり、notionを作ったりしていたようですね。
あるとベターですが、駅の規模が小さいので許してくれという感じです。
駅選択(ミスではない?)
小さめの駅だとこういうことはないですねー、良いデザインのものをお届けできただけに、他メディアに取り上げて貰えなかったのは少し寂しかったかも。
どこのメディアか忘れたんですが、4企画の写真が撮られてて、うちだけハブられてて悲しかったです。
ただ、他の駅を回った感想として、駅が広いとそれだけで探すコストがかかってしまうし、時間の管理が下手な人がギリギリに詰め込むと、「新幹線まで時間が無くて見る時間なかった~」と思って終わりそうだなと思ったので、会場からのアクセス抜群って観点で選択したのは一つの選択肢ではありました。
おわりに
広報といいデザインといいお金といい恵まれすぎなので参考にならないかもしれませんね。
ありがとうございました。
思ったより拡散されてよかったです。
また次回もやると思うのでよろしくお願いします。
もし記事の中で疑問なこと、感想、苦情などあれば当方(@ashika_sea)のDMまで。
以下、謝辞です。
まず石原夏織さん(!?)
https://twitter.com/kaori_staff_/status/1638421923976871936?s=20
目にする可能性はもちろん考えましたし、本人の目に留まる可能性や本人がツイートする可能性を考えて、恥ずかしくないものを作りたいとは思って取り組んではいましたけれど、5企画あって都内8か所も応援広告があるのに、まさか見に行くわけないやろ~wと思ってた(あってアクセスがいいどこか1か所だろうと思っていた)ので、全箇所回ると思わずさすがにびっくりしました。
普段からファンサの鬼みたいな人ではあるんですが、いや、びっくりするでしょ。。
2時間くらいかかりますよ……。
もう訳わからんし、ここまでいくとコラ画像なのかもしれません(???)
冗談です。素直に見ていただけて嬉しいです、ありがとうございます。
また、石原夏織Officialのスタッフさんもありがとうございます。月曜日広告掲出直後にRTいただき拡散が加速しました。公式さんがRTするとも思ってなかった(それはそう)ので、びっくりしました。推しにRTされるのは、一生の思い出になりそうです。
そして一生マウント取れそうです。
ありがとうございます。
本来ターゲットとしていた、普通のファンの皆さん(?)ありがとうございました。
見ていただけるだけでも十分と思っていますが、ハッシュタグでのツイートや拡散までいただいてありがとうございました。
有象無象主催の企画にも優しく、温かく迎えていただきありがとうございました(変なリプライとかつかなかったし……)。
jeki応援広告事務局さん、ポニーキャニオンさんありがとうございました。
こういう機会をいただけたこと、ご丁寧に対応いただきとても感謝しております。
他企画のご調整いただいた皆さまありがとうございました。
広告の素材や場所など、配慮していただいて感謝です。
また、皆様のおかげでより企画として盛り上がったのではないかと思います。
デザイナーの葉山さんありがとうございました。
納期も相当厳しい&デザイン何も分からない人だらけの中、胸を張って良いと言えるポスターを作成いただきとても助かりました。
自分たちだけでなく、ファンの方からも相当に好評のように見えましたし、その好評の要因は葉山さんのデザインあってこそと思います。
ご協力いただいた身内の皆さん、ありがとうございます。後になって振り返ってみれば色々な面で一人ではとてもやれそうになかったので、私の思い付きに付き合っていただき感謝です。
またよろしくお願いします。
お読みいただきありがとうございました。それでは。