"好き"の力信じて

"好き"の話をします。ラブライブ!、石原夏織、アニメなど。

Landing action Yeah!!~幕張公演と鈴木愛奈~

はい、こんばんは、あしかです。
今回はタイトルの通りですが、Landing action Yeah!!とAqours鈴木愛奈さん)と幕張公演にまつわる話をします。

「幕張公演」がたくさん出てきてややこしいので、Aqours クラブ活動 LIVE & FAN MEETING 〜 Landing action Yeah!! 〜 幕張公演のことを「2017幕張公演」、Aqours クラブ活動 LIVE & FAN MEETING 2018 ユニット対抗全国ツアー 幕張公演のことを「2018幕張公演」、Aqours World LoveLive! ASIA TOUR 2019 幕張(千葉/東京)公演のことを「2019幕張公演」と表記します。

1. 2018幕張公演

2019年1月5日、6日はGuilty Kissファンミ幕張公演でした。

3公演全通できました。とても楽しかったです。

僕はご存知の通り(?)逢田さん推しなんですけど、今回の2日目夜公演では最後のあいにゃ(鈴木愛奈さん)の泣きそうになりながらの一言がものすごく印象に残りました。

あいにゃ「暗い話にはしないから!昨年の幕張公演もあって不安もありましたが、ギルキスでまたここに来れて無事公演できて良かったです。」

僕はこれを聞いた瞬間"2017幕張公演"を思い出して、「この公演に来て良かったな...」と思いました。


ツイッターでも1月6日の公演後、こんな一言が。



これを見たとき2017幕張公演を思い出さずにはいられず、「ああ、本当にこの場にいられて良かったな」と思いました。

2. 2017幕張公演

Aqoursファンミ2017 の千秋楽であった幕張公演は同じ幕張メッセ大ホールで2018年3月11日に行われました。
僕がAqoursにハマるきっかけとなった3rd LIVE(2018年6月)の前に行われた公演なので、現地に行った訳ではありませんが、2日目の昼夜公演は映像化されていて、

昼公演:ラブライブ!サンシャイン‼︎ 2nd season第7巻映像特典
夜公演:Aqours club 2018("CLUBレポート"として一部のみ)

と今でも見ることができます。その中でも夜公演の映像の話をしたいと思います。

昼公演は全編収録(2時間くらい?)されていたのに対し、夜公演は「CLUBレポート」(長くて20分)という位置付けでダイジェスト版でした。

他のダイジェストと変わらず、公演前の楽屋での挨拶みたいなものを撮影し、
Aqours CLUB 2017のテーマソングである「Landing action Yeah!!」で入場。しかし舞台には8人しか居ませんでした。
この回の司会は逢田さん。簡単に挨拶を済ませた後、「皆さんにお知らせしたいことがあります」と言って後ろを向いて

「あいなー!」

と呼ぶと
すわわとありしゃに支えられながら舞台裏から登場する鈴木愛奈さんの姿。
割れんばかりの「あいなー!!」の歓声の中、愛奈は言います。

「すいません・・・昨日のライブで足をくじいてしまいまして昼公演の後に病院にいった結果ドクターストップになってしまいました。
なので、ライブパートはお休みさせていただきます。

と涙ながらに挨拶する愛奈。
この決断がどれだけ重いことか。



ここで時は戻り、開演前に。
昼公演と夜公演の今年の感覚で言えば1時間程度しかないはずの短い時間で「あいにゃのソロパートをどう埋めるか?」をスタッフと相談しあうAqoursメンバー。それを見守るあいにゃ。

そしていつものように円陣を組み、開演へ。舞台裏からメンバーが登場する中、それを見送る車椅子の愛奈。ここで最初の開演の部分に戻ります。
これ愛奈からしてみればほんと辛いだろうな...

普通のCLUBレポートなら、終演後まで飛んでお疲れさまでした~!とAqoursキャストがわちゃわちゃする映像が流れるんですけど、流れたのはアンコールの「Landing action Yeah!!」でした。

あいにゃのソロパートをどう埋めるか?という問題は先に述べた通りあったわけですが、この曲のあいにゃのソロパートは2サビと長い間奏の前の部分。

(全員)Landing action
(梨子)ここにおいでって呼ばれたくて
(全員) Landing action
(鞠莉) 次の場所はどこだろう?

8人のAqoursはどうしたかっていうと、「次の場所はどこだろう?」全員で歌うという選択をしました。


この「Landing action Yeah!!」のこのパートはソロを立てるために歌うことが少なくて、まさかAqours8人で歌うなんて……と初見は驚いたし、むちゃくちゃ感動しました。
元々「Landing action Yeah!!」の曲が好きで、スクフェスで聞いてから何となくいい曲だなあくらいに思ってたんですが、この次の場所はどこだろう?を見た時から、見る目が完全に変わりました
あいにゃちゃんが欠けた分は皆で補う、9人でAqoursなんだなって感じました。*1

3.Landing action Yeah!!

この曲は「ラブライブ!サンシャイン!!Aqours Next Step! Project」(ファンミ2017)のテーマソングです。作曲は光増ハジメ、編曲がTAKAROT。

この曲を一言で言うなら優しさですかね。

まず、ファンミーティングの曲、つまりリアルアイドル・Aqoursの曲だということもあり、「ラブライブ!サンシャイン!!」という2次元コンテンツの文脈からは少し離れたもので(端的に言えば輝きとかそういったもの)、
「会えるAqours、ファンに近いAqours」を強くイメージしている曲だなと感じました。

また、同じファンミの曲でも次の年の「ホップ・ステップ・ワーイ!」が自信に満ちて突き進んでいく(叶った夢とか出てきますしね)のに対して、「Landing action Yeah!!」は不安の色が強く感じられます。

まず、Landing actionって何ぞや?と思うんですが直訳するならば「着陸する行動」といったところでしょうか。
...これじゃ意味不明ですよね。 意訳するなら単純に「行く」ということだと思います。actionとわざわざつけるのはactionという言葉の「主体的」なニュアンスをより強めるものなんだと思います。「ラブライブ!」のテーマに関係ないと言いましたが、「ラブライブ !」という作品を貫くテーマに主体性があるので、そこは繋がっているのだなと。

1サビ

遠くから聞こえたよ ここにおいでって
誰の声かはわからない でも聞こえたよ

「ここにおいで」と言ったのは誰なのか?Aqoursを応援する人の声ですね。
でもAqours「誰の声かはわからない」というんですよね。

そこには初めてのファンミーティングへの不安であったり、一歩を踏み出すことにおじげついてる気持ちや「初めまして!」という意味合いとかがあるのかなと。
ただ、「でも聞こえたよ」なんですよね。誰の声かは分からなくても「ここにおいで」と言ってくれる声を大事にしている。

まだまだいっぱいあるんだ 話したいこと
待ってるだけじゃ伝わらない
だから…来たのさ!


「待ってるだけじゃ伝わらないから、会いに来たんだよ」。
これこそ、「Landing action」ですね。
「ここにおいで」という呼ばれる声に呼応するように「だから来たのさ!」と。すごく優しい世界観だなと感じるのです。ここにおいでと呼ぶファンの声もとても優しいし、それに応えて来てくれるAqoursもすごく優しい。ラブライブ!サンシャイン!!の文脈の外にありながらその優しさを引き継いでいるというのが凄く好きです。

ファンミーティングのイメージといえば、先代のμ'sのコンセプトが「あなたの街でラブライブ!」であったように、「スクールアイドルがあなたの街にやって来る」です。普段イベントをやらないような地に来る、その先代の空気感を引き継ぎながら、とてもAqoursらしい優しい曲なのが、「Landing action Yeah!!」だと思っています。


(SUN!SUN!サンシャインカフェにて撮影)

...と、これを書いた後に知ったんですが、この「Landing action Yeah!!」がテーマとなったファンミ2017のテーマは「内浦から、素顔の私たちで会いに行きます。」です。「会いに行く」という言葉が入っていて、自分の思っていた通りで結構驚きました。

2サビ

元気だよ楽しもうよ ここがいいねって
君の声ならうれしいな たくさん聞きたいな
わくわく知っちゃったみんな 仲間なんだと
確かめたくてたまらないよ
だから…来たのさ!

登場時は1番までしか流れないのに対して、アンコールで流れることが想定される2番は「ここがいい」っていう「君の声」によって呼ばれるんですよね。これぞ我々がアンコールをする意味ですよね。「アンコール」というのは日本の文化で言えばもはや茶番という感じもしますが、本来素晴らしい公演に対してもう一度見たいという気持ちを表すものであるはずです。もう少し具体的に言うならば、我々のコールでAqoursに対して、その公演(ファンミーティング)に対して「楽しかったよありがとう、だからこそここがいいね」と主張するということです。
1番と2番における「ここにおいで」と「ここがいいね」の違いは「ここにおいで」は呼んだことに対し「ここがいいね」は呼んでよかったと楽しかったと肯定しているということなんです。
そのアンコールに対するアンサーが「君の声ならうれしいなたくさん聞きたいな」になります。
Aqoursもそのアンコールの声を求めていて、「たくさん聞きたい」んだと。

「わくわく知っちゃったみんな仲間なんだと確かめたくてたまらないよ だから来たのさ!」
Aqoursにとって、ファンミに来てくれたファンは仲間なんですよね。
最初に触れたこの曲の「優しさ」というのは「受容と承認」ということ。AqoursがファンをファンがAqoursをの相互の承認しあうような関係。その関係が歌に現れていて素敵な世界観だなと思います。

4.2017幕張公演(再)

実はこのAqoursファンミ2017千秋楽には続きがあって、 杏ちゃん「最後にもう一曲だけ皆さんと歌いなって思います!それにはみんなが揃ってないといけないので、 あいにゃちゃん」 そうして呼ばれたあいにゃが一緒に歌った曲は勇気はどこに?君の胸に!でした。

何度だって追いかけようよ 負けないで
失敗なんてだれでもあるよ 夢は消えない 夢は消えない


やり残したことなどない そう言いたいねいつの日にか
そこまではまだ遠いよ だから僕らは頑張って挑戦だよね
勇気はどこに?君の胸に!」より



あいにゃちゃんのことを考えるとこの歌詞は少し残酷、だけど救いでもあるですよね…。
怪我をして歌えなくてとても悔しい人に、千秋楽なのに、二度とAqours クラブ活動 LIVE & FAN MEETING 〜 Landing action Yeah!! 〜はもう戻らないはずなのに。
「失敗で夢は消えない」「やり残したことがないようにこれからも挑戦し続ける」って歌わせるのは何とも複雑な気持ちになります。

つまらないことを言えば「勇気はどこに?君の胸に!」が最後の曲だっていうのは別にセトリを変えたわけではなくて、千秋楽以外の幕張公演でも最後の曲はこれでした。

でもまるで「Landing action Yeah!!」を会場の皆で歌って、みんなが「ここにおいで」と呼び続けることで、あいにゃちゃんが最後だけ「来てくれた」かのようだし、両曲から放たれる優しさからは、「やり残したことがないようにこれからきっとまたリベンジしてくれるんだよな」ななんて思えてしまいます。

5. その後

2018幕張公演(再)

怪我なく終えられてという言葉から甦るのは昨年のこと。

「結局ステージのミスってステージで取り返すしかない」

これはラブライブ!サンシャイン!!の1シーンにあるセリフですが、きちんと取り返したんだなと思いました。あいにゃちゃんは「Pops Heartで踊るんだもん!」や「届かない星だとしても」のような激し目の曲を踊っても全く怪我なくやりきりました。それどころか、トークパートでは元気に飛び跳ねていました(いっつも喜んでる時すごい飛び跳ねますよね。福岡のギルキスファンミでもそうだったけど、かわいい)。

2019幕張公演

自分がLanding action Yeah!!の真の魅力に気づいたのはAqours club 2018が発売された後*4だったため、この曲の真価が分かってから生で聞いたことはありませんでした。(3rdの千秋楽の福岡公演は7月に行われたため、「Landing action Yeah!!」は「ホップ・ステップ・ワーイ!」に代わっていました)

「ファンミの曲」として縛られ、3rd 大阪公演以降一度も流れていないこの曲を聞けることは二度とないんじゃないか、僕があまりに好きすぎるため、「今度はいつ流れるのかな~」という話をよく友人としてました。

と同時にもう一度この曲を聞ける機会をいつでも切望していました。正直言うと東京ファンミの1日目のアンコールで「太陽を追いかけろ!」が流れた時、もしかしたら2日目は...?と期待しました(結果は「君のこころは輝いてるかい?」でした)。

その機会は案外早く訪れました。アジアツアーの上海公演のLVでのこと。「未熟DREAMER」の後にドゥーンという聞きなれたイントロが流れました。
聞いた瞬間、「これは、Landing action Yeah!!だ……。」、またこの曲をライブで聴けるんだ、と。期待も特にしていなかったので、正直ここで流れるとはなんてとても思っておらずすごく驚き高まりました。

「ファンミ2017」という縛りに呪われた曲かもしれなくて、本当に永遠に聞けないかもしれないと思っていた曲が、ファンミという文脈を越えて聞けるということがあまりに嬉しくて本当に高まりました。

アジアツアーは良くも悪くもセトリがほぼ同じでした。
そして、舞台はあの「幕張」へ。

初日はスタンド真ん中前列、二日目はアリーナ2列目でした。アジアツアーの現地は初参戦でした。

初日は「未熟DREAMER」で(予想外に)感極まってしまって泣きながら聞いてました。
先ほど述べたあいにゃちゃんのソロ(次の場所はどこだろう?の箇所)であいにゃちゃんがスクリーンにアップされて笑顔で踊っている時(あいにゃちゃんを中心として各メンバーと合図を取る振り付けがあります)、「良かったね…」という気持ちで本当に涙が止まらなくなりました。この場に立ち会えたことが凄く幸せだった。

二日目はアリーナ2列目だったこともあり、基本推しの桜色しか振っていませんでしたが、この曲の時だけは桜色2本、紫1本に変えてました。そしたらあいにゃちゃんが気づいて手を振ってくれたのでうれしかった(小並感)。僕の中ではこの曲は鈴木愛奈さんの歌だと思っていて、好きな曲で手を振ってくれるの嬉しすぎませんか???

これはしょうがないですが、小宮有紗さんがいないのが本当に残念だった。
Landing action Yeah!!を9人で幕張で再び歌ってほしいなという願いは私の中では残ったままで、いつかその時が来ると信じています。

6.おわりに

僕はアニメ「ラブライブ !サンシャイン!!」が好きだし、アニメも好きです。でも、それと同じくらいAqoursというアイドルユニットが好きなんだ、と2017幕張公演やLanding action Yeah!!を通して強く感じさせてくれたなと思っています。

こういったトラブルもAqoursを彩る「物語」なんだよなと感じています。勿論ですが、「トラブルが起こって欲しい」と決して言ってる訳ではなくて、そういう時に真価が発揮されるんだと思います。2017幕張公演では、困った一人を全力で補ってあげられるその優しさを見てAqoursのチームワークに本当にただただ感動しました。
アニメの話だけにとどまらないリアルAqoursの側面。そしてそれをアニメと重ね合わせてしまうこと。これは一つのAqoursの魅力だと思います。特に「ラブライブ!サンシャイン!!」という(アニメ)作品を「失敗と転換の物語」と定義している(何個かあるうちの一つですが)私にとって、2017幕張公演の胸が痛くなるようなトラブルも、それをその後の2018幕張公演、2019幕張公演で問題なくやって「乗り越えた」のは、Aqoursの立派な「物語」だしすごくアニメのテーマに沿ってるなぁと思います(と当人の鈴木愛奈さんが思っているかは分かりませんが…)。知らなくても勿論ライブの曲単体で楽しめるけど、そこにあった「物語」を知っていればもっと楽しめるはず
だから自分は今までも、これからもAqoursの現地やせめてLVに行くことに拘るんだろうなと思います。

ライブというのは水物でだからこそ価値がある。成功にだって失敗にだって。それを見て何かを感じるのが自分のファンとしての努めかなと思ってます。

*1:話はそれますが声優アニメディアのインタビューで3rd前後の時の印象に残ったファンミは?という質問があって、皆が海外公演を挙げた中、逢田さんが「幕張公演」を挙げたことも実はすごく印象深い

*2:君のこころは輝いてるかい?」、「青空Jumping Heart」、「未来の僕らは知ってるよ」など。

*3:書いてるうちにありしゃとかが増えてしまった気がしますが...

*4:2018年6月30日

*5:水掛け論で無意味ですがインタビューの答えが本心とは限りません

*6:ファンミは2500くらいのキャパでやるのが普通ですが幕張は9000です