ともりる、廿(20)歳の誕生日おめでとうございます!(4日遅れ)
1.楠木ともりとの出会い
最近こそ本当に全く隠さなくなりましたが、
推したいなと思ったのは今年の11月の初旬にご本人のブログを読んだ時がきっかけでした。
しかし、出会った当初から決していい印象を抱いていた訳ではありませんでした。
1-1.初めての出会い
出会いがどれだったかは定かではないですが、一番最初にご本人を見たのは2018年4月の「スクフェスシリーズ5周年記念特番」だったと思います。
正直言うと「ちょっと苦手」だなと感じました。
昔の動画などを色々見返してみてもあんまり感じない部分もあったので当時の正確な理由は正直分からないんですが、当時の記憶を辿っていると「先輩に対して態度でかくない?言葉が強気で主張が強いな」ということだった思います。
これまでの自分が好きなタイプの声優さんって石原夏織さんと逢田梨香子さん、どちらかと言えばアホっぽいナチュラルな感じ。
そういう人には少し"欠けている"部分が見えてだからこそ応援したくなる。
ともりるはどうもそれとは大分ちょっと違う気がする。むしろ逆でしっかりしすぎているし、強い。
それでも、その"楠木ともり"という名前を知る前からたまたま見ていた初主演の「メルメン・メドヘン」主役の鍵村葉月ちゃんの声は誰か知らないけど可愛いなと思っていました。これもたまたま見ていた「GGO」で二役演じているのも凄く上手くて、人として特に好きという訳ではなかったけど、演技に関しては一目置くところもありました。
当時新人って気づかなかったし、声優養成学校出てないからなぁ。今思うととてもヤバいよね。
また、彼女はAqoursの次の代となる「虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会」の声優でした。
Aqoursとの関り方が上手くいかなかった反省*1とそこからの自分の飲めり込み様から、自分は「ラブライブ!」と離れることはできないんだと確信していたので、虹ヶ咲のことはできるだけ最初から応援しようと思っていました。
だから、これからたくさんの関わる時間が多くなることが予想される以上、キャストに苦手な人がいるのはしんどいなとも同時に思っていました。苦手なままでいても得がないし、ただ知らないだけのかもしれない。
Aqoursのキャストに苦手な人なんていないし、いずれそのパーソナリティにはいずれ嫌という程触れて苦手なまま終わることはないんだろうと思っていました。
追うと分かっているものをわざわざその時が来るまで、待ってる必要はない。ともりるに限らず虹ヶ咲の声優のインタビューは普段から見つけ次第見ていました。
そんな時、楠木ともりさんが公にデビューした「まんがタイムきららフェスタ!2017」での「きららファンタジア」制作発表会でサプライズ登場した時の記事を目にしました。
その時に書かれていたのが確か、『最初ステージにサプライズキャスト登壇した時「この人誰...?」という空気になって、とても恥ずかしくて、悔しいと思った』のようなことを言っていて、
「強くて生意気な感じの人だと思ってたのに、そんなことを感じる人なのか!」と思っていたより"普通"な人物だなって。
2018年11月に虹ヶ咲学園スクールアイドルデビューアルバム「TOKIMEKI☆Runners」の中で圧倒的に歌が上手くて好きだなと思ったのが優木せつ菜(CV:楠木ともり)の「CHASE!」でした。
この話をどこかで聞いた時、そして「CHASE!」で上手いなと思った時、自分の中での否定的だった気持ちは消えていきました。
1-2.優木せつ菜との出会い
2019年9月、キャストもキャラクターも誰が一番好きかを決める決定的な何かがないままスクスタがリリースされました。
スクスタがリリースされて一番目を引かれたのは優木せつ菜でした。
こんな記事も書きましたね。
せつ菜の良いところは、端的に言えば"大好き"に真っ直ぐなこと。
真っ直ぐというのは勿論真剣に取り組んで生真面目なところも含み、完璧なんじゃなくて、逆に言動が若干おかしかったりするところも可愛いんですよね。そこに無自覚なところもかわいい。
記事には明示的に書きませんでしたが、
最初は上のようなともりるについて思うところがあったり、スクスタがリリースが延期され、キャラよりキャストがフォーカスされていたということもあって、リリースされる前まで自分がせつ菜推しになることはまず無いと思っていました。
だからこそ、せつ菜が良いなと思ったきっかけとなったお話(メインストーリーの第7章6話)を読んで、「優木せつ菜が推しだよ…」と思ったことに驚き戸惑いました。
戸惑ったものの、改めて気持ちを整理して考えてみたところ、(当たり前ですが)迷おうがなんだろうが好きなもんは好きなんですよね。
優木せつ菜はあしかというオタクが好きそうな"ロングヘアーの清楚キャラ"なんですけど、それだけでなく、楠木ともりさんの"演技"も褒めているんですよね。
もし、気になった方がいれば(中川)菜々とせつ菜の声を比べてみて欲しい。
菜々がいかに感情を押し殺しているか、そしてせつ菜がいかに楽しそうに喋っているかを感じて欲しい。
実際声のついているキャラクターを好きになった以上、"(演技を含めた)声も好き"なことは否定できないわけで。楠木さんの演技を評価しているんだなあと。
その後、見ていなかった虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会「Blooming Rainbow」のBDで「校内マッチングフェスティバル」(軽いライブイベント)を動画を見ました。この時のともりるのMCにもびっくりしました。
すごい悔しい想いをいっぱいしてきて、今日も歌いながら途中で泣きそうになって……でもメンバー9人や応援してくれるみんながいるから私はがんばろうってすごく思えたし、みなさんのおかげで楽しかったです!
でも、悔しいところもあったから、これからも私の成長を見ていてほしいんです。絶対ここで止まらないから! これからも虹ヶ咲とせつ菜のことを応援してくれるとすごく嬉しいです!
校内マッチングフェスティバル 優木せつ菜役楠木ともりさんMC
ああ、とっても"熱い"人物だなと。
まず破綻していた訳でもないのに、「悔しい」という感想が終わった瞬間に出てくる言葉か!?という。
よほど自分のパフォーマンスに納得できてないとこういうMCはでてこないと思います。CDで聞いた「CHASE!」もめちゃくちゃ上手だなと思っていたし、彼女の自分に課すハードルは高いのだなと思いました。
そして「絶対ここで止まらないから!」と涙ながら言ってくれたのも凄く良かった。
楠木さん良いなと思ったけれど、他の人のMCも同様に熱いMCがあって、どちらかといえば「楠木さんも良いな」と感じるようになっていました。
この公演では人のMCに共感して泣いてしまう姿はかなり強い印象に残っています。
優木せつ菜との出会いによって自分の中の楠木ともりさんの印象が大きく変わっていきました。
1-3.アルマギアでの出会い
くだらないブログなので特に読まなくて良いのですが、
要は「アルマギアプロジェクト」で石原夏織さんと楠木ともりさんのCDが発売されて、石原さんのサイン目当てでめちゃくちゃCD買ってサインを手に入れた結果、2人のサインじゃなくて、片方だけだったって話でした。
(※実際に届いたものは石原夏織さんのものでした)
このブログを書くまで2人のサインだと勘違いしていて石原さん推しだった自分は、楠木さんのサインは本当におまけ程度にしか考えていなくて、「せつ菜ちゃんの声優さんのサインを貰ってラッキー」くらいでした。
サインが片方だけと知った時、今までの石原さんのサイン運の無さから考えて「もしかしたらともりるのサインが来るかもな…」って思った時、がっかりするよりもむしろ「これは…何かの"縁"か?」と感じるようになりました。
その少し前から優木せつ菜として出ているという理由で「ラブライブ!虹ヶ咲学園~お昼休み放送室~」(がさらじ)を聞くようになったり、本人自体に興味を持ち始め過去のインタビューを読むようになっていました。
しかしこの時点では特に推そうと思ってはいませんでした。大義名分というか理由が無いとこういう"推し"ではないイベントに(少なくとも自分から)申し込んだりすることはないですが、そんな自分に理由を与えてくれたのはここで感じた"縁"でした。
そもそも楠木さんのライブはSMA Voiceの会員登録(有料)が必要なはずなのですが、フォロワーから神戸でやっていた伊波杏樹さんのイベントに誘われて、帰省ついでにそれに行くかと思ってSMA Voiceに加入してそのまま放置していたため、楠木さんのイベントも申し込めるということに気づいてしまいました。
上のブログを書いてすぐ「もう終わってるかもしれないな~」と思ってページを見ると最速先行の申し込み中で期限は次の日まででした。
おおっ!?と思って申し込んで、あとは結果を待つのみ。
えっ、抽選だと思ってたら引き落としが来たんだけどwwww
— あしか (@ashika_sea) 2019年11月3日
行くの確定じゃん...
何故か抽選なのにいきなり引き落とされて(????)、バースデーライブに行くことが確定することに。
1-4.TOMOROOMでの出会い
自分はどんなライブでもまず折角いくなら「ライブは楽しむための準備をしたい!」という気持ちがあって予習は出来るだけしたいタイプでして。
まずは前のイベントの様子を伺おうと思って、「TOMOROOM」というSMA Voice有料会員限定のブログで楠木さんのライブ「シンキロウノチカガミ」のブログを見たんです。
規約上残念ながら、転載をすることができないのでざっと概要を話します。
最初は公演の写真とか感想とかまあ無難な感じで、ふむふむと読んでいました。
今回使った楽器を披露されていて、「1ライブで5個楽器を使う声優さんナニモンなんだよ…凄すぎる…」とその能力の高さに驚きそんな明るい話で終わると思っていました。
しかし、「まとめの部分」で「夢」について語り始めました。
その言葉、特に「悪意」との関係や「それでも追い続けていたい」という言葉で楠木ともりさんにも苦悩があるんだなと思ってその苦しさに共感して気づいたらむちゃくちゃ泣いてしまいました。
いやいや、セトリも何も知らん分からんライブの本人の言葉だけで泣くなんてことあってたまるか。
理性ではそう分かっていても、涙は止まりませんでした。僕はその"熱さ"に完全にやられてしまいました。
こちらに関してはSMA Voice会員じゃないと伝わらないと思うので、後ほど「2-3.負けず嫌いで打たれ弱い」の項でもう少し詳しく紹介させていただきたいと思います。
あの時、僕は多才とかかっこいいとかよりも先に「彼女のことを応援したい、推したい」と思ってしまいました。
1-5.たくさんの出会いからの迷い
このように優木せつ菜、アルマギアでの出会い、そしてTOMOROOMの「シンキロウノチカガミ」での出会いを経て、完全に「彼女のことをもっと知りたい」という欲求が溢れだし、トリガーが外れました。
今やってる全部のラジオ(計5個)を追い始め、「アサシンズプライド」を見るためにU-NEXTに入って、
SMAの通販で売っている過去CD2枚と過去の「楠木ともりのともりるきゃんどる」(ともらじ)のDJCDを秋葉原を探し回って購入し、
音泉プレミアム会員になりともらじのバックナンバーを聞いたり、
「レヴュースタァライト」のディレイLVや「きららファンタジア」のイベントに行ったり一気に行動に出ました。
ただ、これらの行動はあんまりTwitterで言っていませんでした。
僕には"好き"なものはたくさんあります。女性声優で言えば大橋彩香さんとか田所あずささんとか内田彩さんとか歌がむちゃくちゃ好きです。
でも"推し"ではありません。
それは僕の中で"推し"というのは"好き"から選択した上位互換と定義しているからです。
"好き"の中でも特別に会いたい人を選んでいるんだからこそ、出来るだけイベントには会いに行きたいと考えています。
「シンキロウノチカガミ」のブログで推したいと思って色々なものを追い始めていました。やっていることは「推しへのそれ」なので、まあこの時点で95%くらい決まってました。迷いながら「ともりるのことを応援したい」って友人に会うたびに話していました。
結局3週間弱は迷ったものの、しれっと楠木さんのツイートRTしたり、きらラジオの実況し始めました。
そうして自分は"ともりる推し"となりました。
2.楠木ともりの魅力
端的にいえば、「音楽性」と「人間性」に分けられるかなと思っています。
「音楽性?」って感じかもしれないですが、自分の中で"その人の音楽が好きかどうか"は非常に大事です。
自分は曲がりなりにも合唱を3年やっていたこともあり、音楽・歌が好きで、自分なりの歌へのこだわり・嗜好があります。
もっとちゃんと音楽やってる人にはきっと全く敵わないですし、合唱やってる時も耳が良い(正確な音を出せているかを認識できる能力)タイプの歌が出来ていた訳ではないですが、音楽やったことない人よりは"聞こえている"と思っています。
そのため歌については少しうるさい(生歌の話ですが推しにすらピッチがおかしいとか平気で言ってしまう)人間なのです。
あとは普段生活での接点となりやすいのは音楽なので、音楽が良いかどうかは僕の中で大きなウェイトを占めています。
2-1.音楽性
まず、シンプルに彼女の歌は上手いな思います。
どちらかというと声質にクセはなくて無難にかっこいい感じで、アニソンアーティストにいそうだなと。
上手いなと思う人はこの世にたくさんいるので、そこから+α(嗜好)が無いと「好き!」とはなりづらいと思っています。
楠木ともりさんの場合は「曲の世界観と表現力」だと思っています。
- 「眺めの空」
初めて聞いた楠木ともりさんの曲です。
涼しい夏の"儚さ"を感じられるような世界観がまず好きです。
これは完全に感覚的な話なんですが、楠木ともりさんの曲は情景を浮かび上がらせるのが上手いと思います。歌声と曲と歌詞が溶け合うような感じで歌詞が入ってきやすい。
そして作詞・作曲:楠木ともりということに驚く。
えっ、すご。
しかし、実は僕が最もその音楽性に惹かれたのはこの曲ではありません。
- 「クローバー」
(動画はありません)
「bottle-up」というCDにAccostic Ver.が収録されていたのですが、この曲を初めて聞いた時はかなりの衝撃でした。
楠木さんはインタビューで歌詞から曲を作っており、「歌詞を聞いて欲しい」と言ってます*2。
ということで1番の歌詞を紹介させていただきます。
隠された教科書 机の裏の落書き
トイレに響く甲高い笑い声
犬が泣いただけで 責められた気がしてた
昨日まで信じてた友達の 背中しか見えない
言われたまんまを信じることは バカのすることらしいどうかバカな僕を誰か 可愛いやつだって叫んでよ
僕が摘んだ四葉のクローバー 君は奪って笑ってた
1枚だけ小さな幸せ 毟り取って捨ててった
僕が吐いた怒りの言葉 君は聞いて笑ってた
それでいて無視したんだ 遊んでたんだ
楠木ともり「クローバー」
歌詞、曲から漂う絶望感。何より泣き声のような歌声。
その表現力の高さに驚きました。
合唱をやっていた頃、そしてそれからの音楽を聴くうえでの自分は「ピッチ至上主義」でした。
合唱の性質上なのか、ピッチが取れる人になって初めて強弱などの音楽表現が出来るという価値観の元、音楽をやってきました。極端に言えば、音楽表現は二の次。
というより音程に乗っかれば自然と強弱はやりやすいものが多い思うのです。
音楽聞く上で自分が重視しているのはピッチ(と声量、声質の好み)でした。
しかし、この曲の表現はピッチとか強弱とか音楽表現とかそういう次元ではないです。
曲や歌詞という文脈に乗っている歌声が情景を「映し出している」ような感覚。
悪い意味で「ピッチ至上主義者」であった自分はそもそも「表現力が高い」という褒め言葉を自分の語彙の中に持ち合わせていませんでした。
上手いというのは「綺麗に音が出せること」くらいにしか思ってませんでした。
そんな自分でも「表現力が高い」という言葉を言わざるを得ない、そんな歌です。
特に最後の「遊んでたんだ」(特に語尾の「だ」)、あれは歌声と言うより泣き声だと思います。
泣き声に音程は本来ないけど*3、ちゃんと音程はあるしこれは歌声です。本当に上手い。
歌にこんな表現が出来るものか…と思いました。
…本当は冗長な言葉よりもこの曲を聞いて欲しいと思っているのですが、世に出回っていない曲だけに長くなってしまいました。
僕はこの曲がダントツで一番好きで、最も「アーティスト・楠木ともり」の世界観を表していると思います。
楠木さんはインタビューで自分の曲に対して「辛い時に心に寄り添ってくれる音楽が作りたい」と言っています。
―自分で作る曲はどういうものが多いですか?
楠木 私は「酸欠少女さユり」さんや「ハルカトミユキ」さんがすごく好きで。「あなたも頑張って」と応援するような曲ではなく、ツラい思いをしている時に寄り添ってくれるような曲ばかり聞いているんです。
今はSNSでいろんな人が繋がるようになった分、みんなツラいと感じることが増えているじゃないかなって思っていて。私も共感できるところがあるから、日常的にあったツラいことや悲しいことを歌にして、同じ思いをしている人に元気になってもらえたらと。
初オーディションで主演に大抜擢! 17歳の注目声優・楠木ともりが意外な学生生活を告白 - エンタメ - ニュース|週プレNEWS[週刊プレイボーイのニュースサイト]
2-2."想い"の強さ
彼女はむちゃくちゃ主張というか想いが強いなと思います。
よく喋るから(個人的には作り手の気持ちを知りたいことが多いのでとてもありがたい)というのもあるし、感情的になりやすいから(実際、自分が推し始めた短い期間の中でも色々な場面で熱くなっちゃったと言うともりるや涙声のともりるを見てきたなと思います)だと思います。
その"想いの強さ"こそが人に訴えかける力を持っていてそれも彼女の魅力と言えると思っています。
- 「ともり」というコンセプト
「ともり」という芸名には「みんなの心に明かりを灯したい」という意味があります。
またこの"灯す"というのは眩い光じゃなくて、ぽっと光る明かりのようなイメージのとのこと。
――「心に明かりを灯す」というのはつまり、誰かのためになることをしたい、表現を受け取る人の気持ちや心に何かを残したいっていうことですよね。
楠木:はい。光じゃなくて明かりになっていることにも、ちゃんと理由があって。わたし自身、誰かの前に立って「ついてきなよ」っていうのはあまり好きではないので、しっかり明るく照らすというよりも、隣でひっそり寄り添っていたい思いが強いです。そう考えると、光よりも「明かりを灯す」の方が自分の中でしっくりくるので、いつもこの言葉を選んでいます。Twitterのリプとかで感想を文字で伝えていただける方がいると、「よかったなあ」と思うし、嬉しくなりますね。実際に誰かが苦しんでいる状況があって、その人を救えたとしたらわたしもすごく嬉しいし、声優になってよかったな、と思います。
――それはきっと、受け手の人たちとの心の明かりの灯しあいなんでしょうね。
楠木:そうですね。わたしもファンの方から灯していただくことが多いので、すごく感謝が大きいです。声優になってみて思うんですけど、誰かのために何かを作り出せる存在でいたいし、前ではなくて横にいる存在でいたいな、と思います。一緒に隣で歩いていきたいですね。
2018年、最注目の若手声優が登場! 『GGO』と自身の「夢」を語る――楠木ともりインタビュー(前編) | ダ・ヴィンチニュース
本人も度々言及しているし、このコンセプトに沿ったような曲が個人ラジオ番組の「楠木ともりのともりるきゃんどる | インターネットラジオステーション<音泉>」のOPで毎回流れるんですよね。
先日の誕生日でも”灯す”ことについて言及がありました。
(🌟)ブログ読めない方にも…
— 楠木ともり 公式info (@tomori_kusunoki) 2019年12月21日
本日無事に廿歳を迎えることができました。
本当にありがとうございます。
これからも変わらず“みんなの心にあかりを灯す”という言葉を誰よりも大切に、かけがえのない時間を織っていけるように、自分にできることを重ねていきたいと思います。これからも宜しくね◎
何か理由を持って芸名をつける方はいらっしゃると思いますけど、自分のコンセプトをこんなに強く何度も使ってる人ってあんまり見たことないと思いました。
その上、そのコンセプトも凄く良くて、どこか楽曲を作るうえでの、「辛い時に心に寄り添う音楽が作りたい」という気持ちとどこか共通していると思えます。
- 仲間想い
【期間限定】2019.07.21発売 楠木ともり/◾️STROKE◾️
「スケッチブック」(試聴版の1曲目)という曲には小話があって、SMAの同期の岩倉あずささんに書いた曲と言われています。
ということもあってか個人の曲よりだいぶ優しい歌詞と歌い方になっている印象です。
この曲も歌詞が凄く良くて、相手があってからこその歌詞なのかなと思います。
ここから見える景色に
何か色を足すならば君の悲しみの補色がいいな
この世界で出会う命なき目を彩る
ずっと見守っていて
ここから見る景色になにか色を足すならば
君のまぶしくて素敵な笑顔の色にしようね
楠木ともり「スケッチブック」
「スケッチブック」という曲名も良いですよね。最初はまっさらなスケッチブックを手渡して自分で色が塗ってといくような感覚。
そして、初のオリジナル曲
— 岩倉 あずさ (@iwakura_azusa) September 29, 2017
『スケッチブック』
(4枚目ぶれてるけど許してね🙏) pic.twitter.com/XL9n65IOqG
スケッチブックについても書いてくれました✏️
— 楠木ともり 公式info (@tomori_kusunoki) April 23, 2018
大切にしてもらえてることを感じれて幸せ〜
回を増すごとにどんどんあずさ自身の歌にしてて、聴いていて嬉しくなりました。あずさはスケッチブックにどんな未来を描き込んでいくのか、今後もスケッチブックを聴くのが楽しみになりました!
ありがとう! https://t.co/uELoh74CnD
実際に岩倉さんも感謝の気持ちを述べています。
曲を作るっていう能力があって、なおかつそれを人と相談して人のために作って喜んで貰えるってすごく素敵だなと思うのです。
それこそ「ともり」というコンセプトと同じことなのかなと。
どんなに曲を作る力があっても手間はかかるはずで。特に人に曲を贈るってなると相当悩むんじゃないかなぁとか思っていしまいます。
(どこかで聞いた話によると2人で話し合って2時間で作った曲らしいですが……)
- ファン想い
彼女が「主張が強い」って思う理由は、よく喋るのもありますが、宣伝力が凄いからです。作品関係のラジオや生放送などを聞いていれば、高い頻度で「みんな見てね~」とか「お願い!」とかすぐ言うし、とにかく"押しが強い"んです。
だけど、それ同時に「ファンに義務感に感じて欲しくない」とも言ってるんですよね。
いつも私ライブやりますって動画の時も、「来てね~」みたいなの言うんですけど、
割とすごく私は皆様の意志に任せたいほうなので、
来れない時は来れないしそこを責任に感じて欲しくないから
私は来れる人は楽しんで欲しいな、というスタンスなんだけど・・・(以下略)
第35回「楠木ともりのともりるきゃんどる」より
あと声優アワードの新人女優賞を取ったときのファンメッセージなんてまさにそうで。
【 #楠木ともり 】@tomori_kusunoki
— SMA VOICE (@sma_anime) March 9, 2019
第十三回 声優アワードにて『新人女優賞』を頂きました!!
いつも応援して下さるファンの皆様へ、感謝の気持ちで一杯です。
今後とも温かいご声援をどうぞ宜しくお願い致します。
楠木ともり・スタッフ一同#声優アワード pic.twitter.com/vcM28RVNYs
(一部抜粋)
皆様だけに色々お伝えしたいこともあるので、ちょっとお話させていただこうと思うんですけど…
(中略)
イベントや色んなものに皆さんお越しいただいて直接お会いする機会もあるかもしれないけど、本当に私的には過去にも一度言ったことがあるんですけど、会える時にあって、その時に目いっぱい遊んで、無理をなさらずという言い方もおかしいですけど、皆さんと会えた一瞬一瞬を大事にしてこれから過ごしていきたいなと思っております。声優アワード新人女優賞受賞時のファンの皆様への動画
言ってることは正論で、確かに義務感を感じてイベントに行くのは行く方も迎える方も苦しいと思うんです。
でも、声優ってあくまで芸能活動というビジネスじゃないですか。こんなこと言ったら誰も来なくなっちゃうかもしれないじゃないですか。それでも彼女は「無理はしないで欲しい」って言うんです。
「会える時に目いっぱい遊んで」なら分かりますけど、「無理をなさらず」というのは中々言えないことなんじゃないかなと思っています。それを一度じゃなくて何度も。
こういう言葉って、ビジネス的な観点で言えば最適ではないはずなんです。
だから、そこがファン想いですごく良いなと思います。
- 作品想い
#ともらじ というハッシュタグは今や「楠木ともりのともりるきゃんどる」のハッシュタグですが、これは彼女のデビュー作「メルヘン・メドヘン」のラジオである「メルヘン・メドヘン 楠木ともり見習いラジオ」のハッシュタグだったようです。
また、「楠木ともりのともりるきゃんどる」では時折、急に「五"なな"五」でお願いしますという無茶振りが来ます。これも「メルヘン・メドヘン 楠木ともり見習いラジオ」の第一回で緊張していた楠木さんが誤って「五七(しち)五」を「五"なな"五」 と読んでしまったことに由来するとか。
作品想いというのが本当に正しい言葉なのかは分からないが、しぶといというか。
そういう気持ちの強さを持ち続けられる人なんだと思います。
昔からのファンの人にとって間違いなく嬉しいことだと思うんです。
僕は新参ですが、昔のファンを大事にする行為は「粋な計らいだなあ」と感じてしまうタイプなので凄く好感が持てました。
(勿論この二つの「ともらじ」の構成作家が同じ福本さんというのも大きいとは思いますが…)
2-3.打たれ弱いけど負けず嫌い
楠木ともりさんは、自己紹介の際、自身のことを「打たれ弱いけど負けず嫌い」と紹介します。
「打たれ弱い」けど「負けず嫌い」。そんな二つの側面について紹介していきます。
例を挙げればキリが無いですが、基本的には楠木さんはネガティブな思考の持ち主だと思っています。
虹ヶ咲のライブでは
「校内マッチングフェスティバルで、あんなに上手くいかなかったのにせつ菜がヘッドライナー総選挙で1位を取れたのはせつ菜のおかげで…」と言ったり。
先日のともらじの公開録音(「ともらじ」第38回)では「ともり大喜利」のコーナーで「10代最後にやるべきことは?」というお題がありました。
本人がその大喜利に答えた後、
「高校生ブランドを捨てた時は『高校生が終わったらみんな興味がなくなるかな~』と思ったけど、みんなは優しいからこうして会いに来てくれた。
ただ、今は『みんなが付いてきてくれたのは10代だからではないか?』と最近不安でしょうがない」と言ったり。
自分があんまり好きじゃないということも述べていたりします。
――(GGOのレン/香蓮と)ご自分との共通点も多かったということ?
楠木:はい。香蓮ちゃんはコンプレックスを抱えていて、それをどうにかしたい、あがきたいからレンちゃんになるんですけど、私も自分のことが好きじゃなくて、変わりたいと思って趣味に挑戦したり、声優というお仕事に挑戦しているところがあるので。自分を変えるために新たな環境に飛びこむっていうところに共感できるなと思いましたね。
生放送やラジオでは「強気なように見える」言動でも思ったより不安に思っているということを知りました。
デビュー作の「メルヘン・メドヘン 楠木ともりの見習いラジオ」では先輩声優さんと絡むことが多く、MCという役割もあって無茶ぶりをすることが多くて後輩だし失礼にならないか不安だった時に、相談に乗ってくれた「ぶつかっておいで」と言ってくれた先輩声優さんのおかげでラジオが楽しくなった。
あの自分が感じていた「ちょっと強気な態度」って負けず嫌いな性格もあると思うんですが、強いからだけじゃない。
むしろ不安すぎて、先輩の許可を取った上でやっている。
弱さという言葉が正しいか分かりませんが、かなりの人間味を感じられるようになりました。
- 負けず嫌い
打たれ弱いかもしれないけれど、ただでは転ばない、「負けず嫌い」なのも彼女の特徴の一つです。
―そうなんですか!?
楠木 これは言っていいのかな…。昔は正義感が強いタイプで、結構、仕切ったりしていたんです。先生からも信頼されていたほうだったと思います。でも、それでいじめられたってこともあって。全く違う環境に行こうと思い、高校は背伸びして、ちょっと偏差値が高い学校に行ったんです。
どの程度かは想像できませんが、「いじめ」は一種のハラスメントなので自分が思えばそれは「いじめ」であって、不愉快な思いをしたということは確かなのでしょう。
先ほど紹介した楽曲「クローバー」はそんな過去を踏まえた上で作られた曲で、そういう辛い経験を今同じ辛い気持ちを抱いている誰かに還元したいという想いを感じます。
クローバーは、重苦しいだけの曲ではなくて、足枷となっているものも受け止めて、前向きに生きようという決意の曲です。ぜひライブで聴いてくださいね👂
— 楠木ともり 公式info (@tomori_kusunoki) June 4, 2018
――幸せになりたいとして、その幸せの定義って何ですか?
楠木:後悔しないことです。失敗をしても、それを後悔にはしたくなくて、何かしら自分のプラスにしたいので、後悔をしないために動いている部分はあると思います。
2018年、最注目の若手声優が登場! 『GGO』と自身の「夢」を語る――楠木ともりインタビュー(前編) | ダ・ヴィンチニュース
つまりネガティブな気持ちだけじゃなくて、それをポジティブに還元できる人なんだと思っています。
しかし、先にあげたインタビューの「私も自分のことが好きじゃなくて、変わりたいと思って趣味に挑戦したり、声優というお仕事に挑戦しているところがある」 というところや「全く違う環境に行こうと思い」というところにあるように、彼女には"変わりたい"という欲求は"現在の自己への否定"から来ているんだなと。
否定をエネルギーにする人間は、凄くエネルギーを発揮する場合もあると共に脆いと思います。
ふとした瞬間に折れてしまうような危うさがある。
正直言うと僕はその姿勢にものすごく"共感"を覚えるのです。
人生において、自己決定をしなければいけない場(進学とか就職とか転職とか)はたくさんあります。
そこで「自分が頑張れたエネルギーの根源ってなんだったんだろう?」と思い返せばほとんどが「このままじゃダメだ、変わりたい」という"現在の自己への否定"だったんです。
だから自己否定から来る"変わりたい"という欲求が強いエネルギーを発することはすごく分かるんです。
同時に、その果てのない変わりたい欲求の脆さも凄く分かるんです。
「いじめ」の話はたまたま同じ日にインタビュー読んでいました。
その後「シンキロウノチカガミ」のブログを読んで、彼女の強さの中に存在する"変わりたい"、"自分が嫌だ"という楠木ともりさんがいると知って、「それでも夢を追い続けたいんだ」という言葉を読んだ時に、「応援したいな」と思ったのです。
3.楠木ともりと虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会
「ラブライブ!」シリーズを初代から好きだった人間にとって、楠木ともりさんが「ラブライブ!」声優である以上、「ラブライブ!」シリーズとの関係は切り離すことが出来ません。
その中でも自分の中で驚いたことを記載させていただきます。
3-1.シンクロ
今まで「ラブライブ!」シリーズは"シンクロ"が一番のポイントだと言われています。しかし、"シンクロ"とは何でしょうか?同一視するもの?
いえ、"シンクロ"とは同じじゃないからこそ"合わせようとする"ものなのです。
そもそもキャラクターとキャストは違う人間なんだから、近づける過程や僅かに重なる瞬間こそに美しさが存在するのだと思います。自分は物語を様々な制約の中現実に落とし込むことこそがシンクロだと思っていて、アニメではないけど、現実だとこうなる。それはμ'sやAqoursという9人の絵が風景として重なる瞬間だと思っています。
キャラクター=キャストと同一視することをシンクロだと思ったことはなかったのです。
だからこそ推しを決めてる時に二次元(キャラクター)と三次元(キャスト)は完全に切り離していました。過去シリーズの自推しの場合、μ'sの園田海未は三森すずこではないし、Aqoursの逢田梨香子は桜内梨子ではないと思っています。
もちろん、このシリーズはシンクロへの意識のされ方が半端なさすぎるのと役に向き合う期間があまりに長く、役に入りすぎる人を見てキャラクターだと感じることがあるという気持ちは否定する気はないです。
ただ自分がそこまでは思わないかなってだけで。
ただAqoursまでに対してこれまでこう思っていたからこそ、推しキャラクター≠推しキャストだったんじゃないかなと思います。
優木せつ菜と楠木ともり。
初めてシリーズで推しとキャストが被ってしまいました。
この二人が好きになった時期はズレているとはいえ、むちゃくちゃ似てるのでは?とずっと思っていたのです。
優木せつ菜の「世界中を"大好き"を溢れさせる野望」とはつまり、「世界中の"大好き"を言えない人を助けたい気持ち」から生まれたものだと思っていて、"弱者を救う"という観点からいえば"ヒーロー的"だなと以前から思っていました。
それが楠木ともりさんの「みんなの心に明かりを灯す」という芸能活動のコンセプトに弱者の味方という点においてとても近いように感じています。
自分の場合は前述のようにキャラが好きだからキャストも好きということはしません。つまり、興味を持ったのはせつ菜がきっかけでもキャストが好きかは別ということ。しかし、楠木ともりを調べれば調べるほど優木せつ菜に近いと感じる。物凄く奇妙な感覚でした。
そしてよりそれを感じたのが、先日の虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 First Live "with You"のday1の時でした。
せつ菜を演じているのは実は凄く辛かった。
大好きなものを否定されることって凄く辛いことだと思うんですよ。
認めてもらえなかったり、それを隠さないようにしないといけないって凄く苦しいことだと思うんですよ。
だからこそ彼女の願いは真っ直ぐなんです。
(後略)
First Live with You day1 優木せつ菜役楠木ともりさんのMCより
このMCを聞いた時、僕が応援したいと思うようになったきっかけである「シンキロウノチカガミ」のブログを思い出しました。
あの「悪意」を知りながらでも前向きで真っ直ぐな言葉を。
先の「いじめ」の話もそうですが、その経験がなくとも世の中では否定的な言葉で溢れています。
*
楠木ともりさんの初主演作の「メルヘン・メドヘン」がどんなアニメだったか知っていますか?
当時見ていたので分かりますけれど、「メルヘン・メドヘン」という作品は作成状況があまり芳しくなかったようで、地上波では10話で打ち切られている作品なんです。
僕がこの作品についてどうこう言うつもりはありませんが(ただ買う予定はある)、2014年からメディアミックスをした作品である以上、当初から追っていたファンでアニメの出来に残念がったり怒るファンもいたはずです。それはちゃんと作品を見ての上での評価だからまだ良い。
しかし、こういう話題となった作品って"野次馬的な悪意のある人"が群がりがちだと思うんですよね。当時も話題になっていた記憶があるし、どんなに避けていても当人にはこういった悪意は見えてしまうと思うのです。
でも、ともりるにとって主演デビュー作で、凄く大切な作品だと思うのです。
もし、消したい記憶だったら(言い方は悪いですが)何も言及しなけれいいです。でも、本当に大切だから今でも色んな場で喋るのだと思います。
だからこそ今だって#ともらじ のハッシュタグを使い続けているし、五"なな"五は定番になっているし、先のDJ CDでは「デビュー作が『メルヘン・メドヘン』で良かった」と言われています。
そこには強い愛があるように感じられて、これぞまさにプロの仕事だなと。
そういう所を僕は尊敬しているし、応援したいと思うんです。
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"大好き"を言えない/言いづらい自分の"大好き"を否定される辛さ。
誰しもがを知っている感情ですが、せつ菜への共感は声優・楠木ともりさんの経験談もあるんじゃないかと思っています。
"優木せつ菜役楠木ともり"として言った言葉でもありますが、"楠木ともり"が言っても違和感がない。
やっぱり、この二人のパーソナリティはめちゃくちゃ近い。
そう思っちゃったんです。
見てない時期、ライトな時期も含め6年「ラブライブ!」というコンテンツのキャラクターとキャストを見てきて「キャラクターとキャストのシンクロ」をこんなに強く感じたことはほぼ初めてでこんなことってあるんだ…と驚かされるばかりでした。
3-2.ヘッドライナー
僕はMCの際、キャストが話している時の他(特に推し)のキャストの反応が見るのが好きで、結構よく見ています。
"with You" day2のMCで鬼頭明里さんが話している時にともりるを見ていると、急に後ろを向きました。
前の田中ちえ美さんの時も少し後ろを向いてる時があって、その時はすぐ前向いて「何をやっているんだろうな?水でも飲んでるのかな?」と思っていました。
しかし、鬼頭さんのMCで後ろを向く時間は長い。あまりに長い。
「いや、これは水は飲んでないだろう。きっと…」と思っていたら喋ってる鬼頭さんのMCとは別のすすり泣く音がマイクに入ってきて、泣いているのが分かりました。
途中からはあまりに泣いているので、近くの大西さんや指出さんがともりるを支え始めました。
次の村上さんのMCに切り替わるまでそのすすり泣く音は聞こえていました。
その時鬼頭さんが話していたことは
「投票で1番になったとき、なんでこの子がと言われててもう彼方ちゃんを推してくれてる人が好きならばいいかと思っていたけれど、たくさんの人が彼方ちゃんの誕生祭お祝いしてくれて嬉しかった」
という内容だったと思います。
楠木ともりさんが、誰かのネガティブな気持ちや悪意に敏感で、人の気持ちに共感したり自分で話していてすぐ涙しちゃうような人物だってことは知っています。
だけど、同時に割と場によって振る舞いを変えるタイプだと思っていて、
リーダー的な立場である、"ヘッドライナー"としていなきゃいけないと思った気持ちもあったんじゃないかと。
他の人のMCの中でノイズになるくらい泣いてしまうのはヘッドライナーの振る舞いとして正しいか?と言うとそうじゃないと思います。
それでも、ヘッドライナーとしてのブレーキを上回るような仲間を想う気持ちがあったのかと思うと、隣の二人に支えられて泣き崩れる楠木ともりさんを見て僕はただ茫然と棒立ちせざるを得ませんでした。
個人としての「楠木ともり」という人間を1ヶ月しか見ていない新参者が言うことではないと思うのですが、
あの場に立っていた楠木ともりさんは優木せつ菜役やヘッドライナーの楠木ともりというよりは等身大の仲間想いなあの「楠木ともり」さんだったと思います。
あの彼女の姿を見られて、今までインタビューで見てきたことやラジオで語っていたことが本当の気持ちなんだってより信じられて、もっともっと好きになりました。
そして改めて、彼女の虹ヶ咲やその仲間への想いや責任感の強さを知りました。
やはりライブである以上は、「あの楽曲のあの場面が一番良かった」と言いたいところですが、正直言うと、虹ヶ咲のFirst Liveでは僕は一番このMCが感情を動かされました。
それは自分がともりる推しという偏った部分もあるし、このシーンがこのライブの本質を表すという訳では全くない。僕が見に来ているのはあくまで「ラブライブ!」シリーズのライブ。
でも、やっぱり初めて推しの"大好きな部分"に現地で触れられた瞬間でどうしても記憶の中に残り続けてしまうのです。
4.おわりに
"推し"は無数にある"好き"の中から特別を選択することだと言いました。
"好き"から"推し"へ一歩踏み出す時何かがきっかけになるはずで、それが何なのかは分からない。
でも、スクスタやアルマギアやTOMOROOMに運良く出会って辿り着いて知ることが出来たのは結局のところ、楠木ともりさんだったんですよね。
ラブライブ!声優じゃなければ、スクスタのリリースがもっと遅ければ、アルマギアの相方が石原さんじゃなければ、伊波杏樹さんのイベントが地元でお盆にやっていて誘われてなければ、SMA Voiceに入りっぱなしじゃなければ…、そんな無限の"出会わない可能性"の中で"推したい"って人に出会えた。
ましてや当初"苦手"だった声優さんのこんなにのめり込むとは本当に分からないものだなと。
苦手だった理由も「先輩に対して態度でかいのと、言葉が強気で主張が強い」で、それはむしろ丁寧に先輩に許可を取った上での態度だったことや実は内面は不安でいっぱいだったことも大きなキャップで驚きです。
「楠木ともり推しになる」は今年1年で1番予想外だった出来事だったと思います。
"推し"について迷ったのは、僕のスタンスが"居るなら、行く"のポリシーで、
無言でもいいから"その場を出来る限りたくさん共有したい"と思えるのが"推し"だからだと思っています。
そのポリシーで言えば、ともりるは従来の推し2人より単純にイベント・ラジオに出ている数が多い(年末までの1.5ヶ月で7回のイベントに行く予定ですし、ラジオは2週間で9本、週4.5本)から、ものすごくコストはかかる。
そうなると本人どころか、他の推しとイベントはめちゃくちゃ被るであろうと思います。
彼女なら「追いかけなくてもいい、負えない責任を感じなくてもいい」って言うのかもしれないですが、僕は出来る限り追いかけたい。
それはとてもわがままなのかもしれません。
でも、"推し"は好きから選択して信じるものだと思っているから。
中途半端に追いかけるならそれは僕の中では"推し"なんて言えない。
いや、もちろん在京以外のイベント3週連続ですとかは正直キツいんですが、現状を見て考えて考えて、出来るかどうかはまた別として"そういう決意で推しへの活動は望むべき"だと思っています。
その上で僕は決意しました。
推す!!と。
あと自分の他の推しは割と年齢が近い人だったのですが、楠木さんはだいぶ離れていてむちゃくちゃ若いです。
もしかしたら年齢起因の可能性もあって数年後にはまるっきり変わってるんじゃないの?とか思ったりもします。
でもそんなことを考えたところで未来なんかどうなるか正直分かりません。
「今」歌が上手くて、とっても感情的で、仲間想いで、ちょっと脆くてネガティブだけどそれをポジティブにしようと頑張っている。そんな彼女のこれからの活躍を見守って応援していきたいです。
"推したい”という欲求はやはり強いだけの完璧な人間に対して生まれるんじゃなくて、応援したいと思える余地のある人に生まれるのだと思います。
さて、果たしてこれが本当に「正しく」楠木ともりさんの魅力を紹介する記事なのか、はたまたただの僕の決意表明なのか。一体何なのかはもはや分かりません。
でも「少しでも楠木ともりさんの魅力が伝わればいいな」と思って書いています。
真面目な話ばかりをしてしまって、お茶目なところとか笑いのハードルがめっちゃ低くて、しかも笑い方が豪快なところとかそういう「可愛いな~」と思うも書きたかったのですが、さすがに長くなってしまったので割愛します。
どんな媒体でもいいから現物(生放送やラジオなど)見てくれ。
で、何から手を付けていいかって?
自分が好きな作品と関わりがあるものが一番いいですが、
楠木ともり"単体"で人に勧めるなら、
ラジオなら「ともらじ」と「FUN'S PROJECT LAB」(特に過去分が無料で見られる研究日誌)、
アニメなら「アサシンズプライド」、「GGO」
曲なら「眺めの空」、(本当は「bottleed-up」買って「クローバー」聞けと言いたい)
キャラソンなら「CHASE!」「Passionate Journey」「To see the future」
でしょうか。
あとSMA Voice(重要)
本当に長くなりましたが、お読みいただきありがとうございました~!
29日のライブ楽しみですね!ではまた。
*2:https://wpb.shueisha.co.jp/news/entertainment/2017/11/18/95163/
*3:「いやどんな音にも音の高低はあるだろ」という絶対音感をお持ちの方もいるかもしれません。合唱の話ですが、セリフが入っている楽譜があってそこには音符の●は書いておらずリズムしか書いていないので歌ではないものは”音程がない”という認識です