はじめに
まずこれを機に言いたいことを二つ言わせていただきます。
本筋と関係あるかと言われたらあんまりないので、読み飛ばしてもらっても構いません。
①(僕の)変な文章読むより、音楽を聴いてほしいこと
とても大事なことですが、僕の変な御託(文章)を読むより曲を聴いてくださいということです。
自分の場合は特にですが、音楽という正しく言語化をすることが難しい媒体について無理に言語化しているから、そんなものを読むよりは媒体そのものに触れることが一番だと思っています。
「え、じゃあ書く意味があるの?」ってことですが、好きな部分の共有、意見発信、辺りでしょうか。
聞きどころは人によって違うのでこのパートが良かったとかねちっこく書いてるような感じです。
②好きな音楽を発信してほしい
もう一つがこれを読んでるフォロワーは好きな音楽を発信してほしいなと思います。
この曲やべえ!!っていうのをオタクが騒いでほしい!!って話です。
普通に人の好みが気になるし、たとえ同じアニソンといえども、そうやって人が"いい"と言わないと手を伸ばしづらい領域というのも存在します。
(いやぶっちゃけいうと、いいと言われても絶対手を伸ばす訳ではないのですが)
あと人のNowplayingやツイートで「あ、この曲発売してたんだ…」と気づくこともしばしば。
なんなら「この人(ユニット)、新しい曲出してたんだ…」もあります。
今年自分が聞いた夏川椎菜さんや雨宮天さんやKiRaRe曲は完全にフォロワーの影響だったし、人の影響(特に近しい人)というのも大きいものです。
どうやって呟けばいいかというとぶっちゃけこんな適当な感じで良いと思います。
君の花を祈ろう / 鬼頭明里 - STYLE #NowPlaying 名曲?
— あしか (@ashika_sea) 2020年12月29日
これは正直適当すぎる気がしますが、なうぷれじゃなくても曲名を出すだけでも十分かなと思います。
僕が#Nowplayingのタグを使って曲名ツイートするのはそんな半分が発信のため、そして残り半分が記録のためですね。
実際10選を選ぶにあたって、今年の#Nowplaying 200ツイートくらいを全部遡りました(何やってんの?) 。
2020アニメソング10選
1.Tiny Light/鬼頭明里
作詞・作曲・編曲:Saku
いきなりですが、今年1番の楽曲です。
この曲は何より曲の構成、もっと言うと曲の盛り上げ方がとても良いですね。
1コーラスで2回の場面転換が入っています。
静かなキーボードの音で入って1番のAメロはずっと静かで、Bメロに少しギターが入って、一度目の場面転換です。
(孤独に寄り添ってる)まだ
サビの「まだ」の部分で一気に後ろの音が増えます。
しかし、ここでもリズムパートはダダンのみでこうおとなしい印象を受けるのですが、
(多分このダダンの音程が毎回違うのでベースの音だと思いますが、ぶっちゃけ楽器のことは全然わからないので正しいかは分かりません。。(ベースとドラムの違いを見分けられないヤバいオタクより))
風に吹かれぬように 雨に濡れないように
この部分でドラムが細かくドコドコなりはじめ、
ずっと 抱きしめてた
ここでいったんドラムの細かいリズム
ただ
そしてまだと同じフレーズの「ただ」の部分でまた場面転換。
ここから4つ打ちが入ってめちゃくちゃ盛り上がっていくというのがとても良い!!
そして、それが分かってから聞くと、「ただ」の前のドラムの「ドンドコドンドコ」が「ここから盛り上がりますよ~」という伏線になっている感じがして、「来るぞ・・・!!」という気分になりとても高まって、むちゃくちゃ聞いていて気持ちが良いです。
上にあげた動画では1番だけですが、1番のこの盛り上がった流れをそのまま引き継いで2番に行くのでメロ→サビの構成が同じでもアレンジがまるで違うのもいいですね。
2.告白バンジージャンプ/halca
ヒャダインさんらしい緩急が聞いた曲ですね。
イントロのキーボードの静かな感じから一気に始まるバンドサウンド。
基本的には激しいのですが、サビの直前やサビの途中(※「気づいてよ」の部分)にブレイク1サビの終わりで一度止まるような感じからの、
ちょっと待ってこんな時間
でめちゃくちゃ激しい曲に戻る。
「こんな曲他に誰が作れるねん!?」という感じです。ヒャダイン節全開。
「ガヴリールドロップキック」とも似たような曲の展開ですよね。あれよりも激しいかな。
個人的にはサビの「気づいてよ」の部分の浮遊感があるのがとても好きです。
あとそのあとの「バンジージャンプで」、「どーんと飛ぶように」のメロディが好きです。
halcaさんの癖のあるボーカル(ちょっとめんどくさい女感)ともマッチしてとても中毒性が高い曲ですね。
(参考)
3.フィービー・フィービー/石原夏織
サウンドが素敵すぎる!!まずこの一言に尽きます。
イントロの明るいシンセとキック(4つ打ち)聴いてるだけで楽しい気分になれるし、2サビ以降のシンセもかっこいい。何度でも聞きたくなる。というか今年聞いた回数は上2曲に匹敵します。好み。
サウンドだけでなく、歌も割とこういうキャリさんの明るい感じの歌い方が好きなので良いですね。
うまく言えないのですが、余裕を感じますね。
4.Water Front/石原夏織
切ない恋心を歌った曲ですね。声質ととてもマッチしている。
ファン的には、ありそうでなかった曲です。
「自己」を出している「Face to Face」のような曲もとても素晴らしいのですが*1、「自己」と異なる「演者」としての彼女の表現の十八番はこのような曲なんじゃないのかなと。
悲恋を歌わせたら右に出る者はいない
・・・のかもしれないと思わせられます。
特に最後のサビに入る前の「どうにでもなれ」には言葉の意味合い以上にどうしても"か弱さ"が残る印象で、最初聞いた時はとてもびっくりしました。
~余談(この話毎回してる気がしますが、改めて)~
「石原夏織さんのどこが好きなんですか?」ってのはもちろん声とか顔とか人柄とかだいたい全てとかそういう話もあるんですが、
音楽的に言えばnツールプレイヤーなところなのかなと思っています。
歌いながら踊れる*2という1番の強みを生かしながら、他のジャンルの曲もなんでもこなすってのがとても評価の高いポイントだと思っていますね。
上の2曲を比較してもまさにそうでアルバム「Water Drop」もバラエティに富んでいます。
これは謎感性かもしれませんが、曲に合わせるというより曲の方が合わせてくるように聞こえます(勿論本人が合わせてるんだと思いますけどね)。
(参考)
Water Frontの生歌(再生したらすぐ流れます)
フィービー・フィービーの生歌(再生したらすぐ流れます)
5.君の花を祈ろう/鬼頭明里
15:29~から聞けます。
作詞・作曲:shilo、編曲:白神真志朗
論評としては完全に失格なのですが、エモい!
鬼頭明里さんのファルセットがめちゃくちゃいいですね~。
ファルセットの部分が多く、それが曲の"優しさ"を醸し出しているという感じでしょうか。
あとは名古屋公演(千秋楽)のアンコールで聞いた(配信だけど)のですが、演出も含めてすごく良かったですね。
6.Desire Again/鬼頭明里
作詞:新田目駿(HANO) 作曲:momo 編曲:神田ジョン
先に紹介した2曲とは違い、ダーク目なロック曲ですね。
なんだけどとても前向きな歌詞がめちゃくちゃ良い。
なんにもないよと嘆いていた日々
ありふれた自分が嫌いで
変わりたくて踏み出したら
少し近づけたかな
という歌詞からの
「私が私である証をギュッと握りしめていたいんだ」もいいですし、
そこからの2番では同じ箇所が「あなたがあなたでいる証をずっと守り続けてくれたら」と変わるのも良いです。歌詞構成が良く出来ている。
僕は「鬼頭明里さんの歌好きだなあ~」程度ですが、とても良いと感じます。
僕程度の好き度合で「いい!」と感じているので、"推し"の人が受け取ったら受け取るものがまた違うんじゃないかなと思うくらいには良いです。
楽曲はほぼすべて好きなのですが、特に好きな部分は「ずっと刻み付けていたいんだ」の部分のベース(ドッドッドッドッって鳴ってるやつ)ですかね。
7.Clover wish/ChamJam
誤解を恐れず言えば、特徴無いな〜って感じなんですが(とても失礼)、それでも良いと感じる完成度の高い曲。どこどこが良いというより1曲としてのの完成度の高さで勝負しましたって感じです。
当初入れる予定はなかったのですが、1年通しての再生回数を見るとめちゃくちゃ多くて、年末に再び聞き直すと改めてよい曲だなあと思い選出。それだけ何度も聞きたくなるような魅力のある曲です。
良いところは、ユニゾンボーカルが綺麗に揃ってるところや、各々のソロボーカルがとても優しく歌われているところでしょうか。またその優しいボーカルとクセのない曲が重なって歌詞がより優しく感じる良曲です。
8.僕らは今/水瀬いのり
作詞:岩里祐穂 作曲・編曲:藤永龍太郎(Elements Garden)
6分と長めの曲なのですが、最初のBPMが半分だからという。
リンダリンダかよ。
自分は倍速になってからが好きですね。
そんなに多くの曲は聞いてないですが、水瀬さんのボーカルはのびやかでパワーがある感じなので、こういうちょっと中性的な爽やかな曲に似合うなあって印象を持っています。
(今年の曲じゃないけど)「Ready Steady Go」や「アイマイモコ」とかもボーカルが生きてとても良いなと感じます。
9.キミのとなりで/鬼頭明里
作詞:こだまさおり/作曲・編曲:伊藤 翼
伊藤翼!!!(何故か呼び捨て)
曲がとても聞きやすくていいですね。
最初は「いい曲だな~」くらいでしたが、何度も聞いていくうちにハマっていきました。軽快でポップなサウンドですね。
この曲も特筆するべきは歌詞。
ねえ何十回何千時間 一緒にいれば
"いつも通り"と呼べるには足りなくて
"いつも通り"になるために時間をかけるという解決法しか思いつかない安達桜というキャラクターの不器用さを表していると思っています。
この部分ではないですが、「愛しい」ではなく「イトシイ」と言葉をカタカナで表す部分もあり、自分の気持ちの"分かっていない(自分でもこの気持ちは何なのだろう?と思っている)感"を醸し出してるんじゃないかなと思います。
あえて"いつも通り"という言葉を出すことで自分(おそらく安達)の"いつも通りと感じていない感"を出せているのだと思います。
アニメ「安達としまむら」にあった良い歌詞ですね。
書いていて気づいたのですが、鬼頭明里さんの曲に対して「歌詞が良い」という感想を抱きがちですね。ということは、歌詞が聞き取りやすい、耳に入ってきやすいんだろうなぁと思います。
10.HOWL/大橋彩香
作詞・作曲:DECO*27、編曲:Rockwell
実は上の9曲はすんなり決まったのですが、最後の一枠はめちゃくちゃ悩みました。
なので、アーティストのバランス考慮で大橋彩香さんを選出。雨宮天さんや逢田梨香子さんという案もあったので、5回同じ企画をやったら4通りくらいにはなってそうなくらいは悩みました。
ボカロには大して明るくないですが、いかにもボカロっぽい曲(語彙力無)。
めちゃくちゃかっこいいです。
そして曲の展開がシンプルでBPM(ビート)が早いので3分ちょっとしかない。
このアルバム*3は全体的にシングル曲と比べて今までより歌い方も楽曲も尖ってる感じを受けましたが、その中でもうまくハマってるなと感じたのがこの曲です。今までの楽曲とまた異なる味を感じました。
ちなみに大橋彩香さんの「キミがいないクリスマスなんて」と相当悩みました。こっちはとても歌詞が良い。
余談ですが、同アルバムに収録されているシングル曲「ダイスキ。」や「ハイライト」と歌い方違いすぎじゃない?って思ってます。
よく考えたら過去のアルバム曲はそんなたくさん聞いてないからアルバム曲は毎回こんな感じかもしれませんけどね。
惜しくも選外となった曲
実は最初選ぶときは70曲あって、最後は30曲まで削りそこからこの10曲を選定しました。
その中でも本当にあと一歩という曲が以下の曲です(順不同)。
- 蒼天のシンフォニア/雨宮天
- ステラノヒカリ/逢田梨香子
- Dearly/逢田梨香子
- You&I/石原夏織
- 23時の春雷少女/鬼頭明里
- キミがいないクリスマスなんて/大橋彩香
- Edel Lillie/一柳隊
- We Remember/KiRaRe
総評
大賞:Tiny Light/鬼頭明里
鬼頭明里さん多くないですか?(10曲中4曲)
1人1曲だったら多分全く違った結果になったはずなのに、なぜ4曲も入れてしまったのか?といえば、それくらい今年出した曲が良かった、2020年は"鬼頭明里さんの年"だったということです。
それくらいすごかったということを表したかったので(結果的に)4曲選出となりました。
鬼頭明里さんは特にシングル曲/アニタイ曲が全部入っていますね。シングル曲やアニタイ曲が当たるっていうのはそのアーティストの中で「これだけ聞いて!」がバッチリ刺さってるということだと思います。
期待値の高いものがちゃんと期待通りのものが出来ているということなのだろうと思います。すごい。拍手。
<アーティストの傾向>
今年はこの情勢やサブスク導入もあり色々な音楽に触れることが出来ました。
なのでいろいろな曲を聞きとてもレベルは高かったです。
…そのはずですが、むちゃくちゃ偏っていますね(あかりん4、キャリさん3(キャラソン含)、他3)。
キャラソンが1曲だけで声優ソロだらけですがこれはたまたまですね。AqoursとかKiRaReが10曲出していれば1曲入ってそうだし。
<曲の傾向>
曲内でギャップがある曲が多いですよね。「Tiny Light」、「告白バンジージャンプ」、「僕らは今」あたりはそうでしょう。
「Clover wish」はその点ちょっと異色ですかね。
<来年の抱負?>
聞いてない曲も多々あるはずなので、サブスクを活かして来年ももっと広げて聞ければなあと思います。例えば、CUE!関連やD+とかみのりんごはあんまり聞けなかったですね。
あともうちょっと語彙力をつけられるように楽器の知識をつけられるよう頑張ります……。
過去曲を聞いてめちゃくちゃハマった夏川椎菜さんやKiRaReやRun Girls,Run!は来年も注目ですね。
さて長くなりましたのでこの辺で。