"好き"の力信じて

"好き"の話をします。ラブライブ!、石原夏織、アニメなど。

ご報告:「動けば変わる」ということ。

5月31日に新卒から今までいた職場を退職した。
1年前、こんなに自分がAqoursにハマりそれがきっかけで自分のやりたいことを見つめ直して転職する、こんなこと想像しただろうか。まるでびっくりなプレゼントのようである。

最初に言うと、これは私と転職活動とAqoursにまつわるとても個人的な話である。だから、一般的か?有益か?と言われるとそうとは言い切れないかもしれない。
しかし、ブログとはあくまで「自己」発信のツールである。何も他人に有益な情報を流さなければならないという訳ではない。(と、同時に「発信」ツールであるから読み手の他者を想定しているのだが)

...ということで、何が言いたいかというと転職に関する有益な話はきっとしませんので、自分語りにお付き合いください。

学生時代

プログラミング

進路に悩んでいた大学3年生の時のこと。 理系の学生だったこともあり、とある会社でプログラミングのインターンをしていた。
自分の経験が欲しかったから、これを大学院生までやっていれば3年か4年やったことになるし箔(とスキル)がつくかもしれないなんて甘いことを考えていた。
しかし、実際はこの仕事では全然成果は出ず、もの凄く辛くて、1年間成果が出ないまま。
やればやるほど自信がなくなっていき、上司との折り合いが悪くインターンとはいえ仕事にいくのが嫌になっていた。
そんな中、特に無断欠勤や遅刻をしたわけではないのに、4年生の夏に告げられたのは「クビ」だった。

大学院入試

このインターンで自分の学科に関連する仕事なんて無理じゃない?と思っている僕に追い打ちをかけたのは、同じ時期に受けた大学院入試だった。
僕の学科の大学院入試は同じ研究室でも(うちのような研究室の場合)学部4年生の時は10人受け入れるのに対して大学院生になると4,5人になるといったように、まずそもそも全員が同じ研究室残れる訳ではなく、また他の研究室から来る人間もいることを考えると4年生から大学院生で同じ研究室に残れる人間というのはそう多くはなかった。
院試は見事に失敗し(失敗というよりかは自分が希望していた研究室が上層だったのに対して実力は中の下くらいだったから当然ともいえる)、割り振られた研究室は第5志望。
正直いうと、「行きたくない研究室」だった。 4年生の時にやっていたテーマに中身が一番近かったのがその研究室だが、一度その研究室を訪れた感想として感覚的に行きたくないと感じてしまっていた。
そこで、受けていたもう一つの学部のむちゃくちゃテーマは違うし興味はないけど環境は悪くないところに行くことにした。

とはいえ、研究というのは、創作活動的な(絵画や小説を書くといった類のもの)に近く、興味のないものをやるというのが非常に難しく苦しいものである(非常に乱暴に言えば、興味のない分野の研究を2年間やってくださいってのは風景書きたい人に学費払って人物画を2年間書いてくださいって言ってるようなもの)。

じゃあ何故わざわざそんな道を選んだか?
"最初から辞める気だったから"

この時点で一浪一留(+2)。
その年にすぐ気持ちを切り替えて就職する決意は湧かなくて、来年就職するぞという気でいた。
大学に残るという選択肢もあったが、+3だと就職活動はまともにできないという言説があり(試したこともないので知りませんが、実際には少なくとも応募はできる企業はたくさんあるよう)、恥ずかしながらそれを盲信していたため、門前払いと思って諦めていた。

就職活動

「早く逃げたい」

+3という絶望的なビハインドを背負っての就職活動の正直な気持ちでした。つまり、僕の就職活動は「研究からの逃げ」であった。とにかく早く逃げたい。

ここで持ち前の視野の狭さとネガティブさを発揮し、「+3でも大丈夫そうなところ」なおかつ「理系を捨てて文系就職」であるところしか受けないことを決めた。

本当に視野が狭い舐めた就職活動で説明会に行った回数も5回くらい、ましてや合同説明会みたいなものは行ったこともなく「就活」をロクにしないまま内定を貰った。いや、貰ってしまった。

もしかしたら「そんな楽に就職活動出来ていいじゃん」と思う人もいるかもしれないが、自分はそういう風には捉えていない。相当最初からシャットアウトして決めているため、それ以外の情報をここで大量の未来の選択肢を捨ててしまっていた。まあリスク回避のため大学で研究しながら平気な顔して就職活動出来るか?と言われれば…ですが。

就職

自分が入ったのはとてもブラックで有名なところで、最初からその覚悟はあって「社会人になったら自分は終わり」とか「遊んでいいのは学生時代まで」と思って働こうという思いはあった。しかし研修を経て配属されたのは何と一番の閑職だった。

これも「え、ラッキーじゃない?」と思うかもしれない。余暇のない生活を想定していていきなり閑職に割り振られるのも中々気持ちの整理は難しいものである。閑職は組織のメインとは全く別の仕事をしてるので組織のホットな話題が全くわからず、他人の仕事の話題に全くついていけないという厳しさを感じていました。また、業界ルールや人との関わりが少ないから情報を全く知らないまま過ごしていき明確に他の同期との"差"を感じていた。

また次第に自分の仕事が同期で一番暇なのではないか?そしてそれは能力がないという組織の評価なのではないかと思い始めました。

社会人ならわかると思うが、配属は選べないし、そんなすぐ異動できるものではない。いわゆる「どうしようもないもの」のである。
何とかしたいのにどうしようもない。自分が一番暇であることに強い負い目を感じていて、完全にコンプレックスになっていた。

職場では上司に気に入られ高く評価されていたし残業も少なかったので十分に休めていたはずなのに自信を失っていった。
その暇な時間にゲーセンに行ったりクイズしたりアニメ見たりと趣味に勤しんが、それとはまた別に職場に行くとそういった不安や不満と向き合わなければならなかった。
また、異動したいかと言えばそうでもない。異動しても行き着く先は「ブラック」である。幹部になった自分が楽しそうに仕事してるとも到底思えないし、いやそもそもこの生ぬるい環境の後「ブラック」にいきなりぶち込まれたら生き残れるのか。何年か続けられたとして、途中でやめたくなって代わりの就職先なんてあるのか。
もし生き残れたとしても、10年、20年、その「ブラック」から自分の中の大切な何かを奪われていくのではないか。その自己犠牲に対して得られたものは何なのか。自分はいいのか。

そんな不安が自分の頭の中につきまとっていた。そして組織の同期のうち自分は一番できない人間で、自信はない。そうやって存在しない他人と比べて日々を過ごすことによって自らを蝕んでいくのがわかった。*1普通に風邪ひきやすいとかいうレベルではなく風邪を引くようになり、しまいには休みがちになりギブアップして休職してしまった。
この時転職も考えていた。だけど、自分の中で迷いがあって具体的に活動をするほどではなかった。そんな時に休職してしまったため、転職の考えは一度消えた。

休職

僕の休職は休職にありそうなイメージの「職場に行こうとしたら体が動かなくなって出勤できなくなってしまった」というよりかは「5日通して出勤できるほどの安定性がないから一度職場から離れたほうがいい」という状態だった。

しかし、それゆえのもどかしさと罪悪感があり、元気な時も日々を漫然と過ごさざるを得ない気持ち。特に全力で遊ぶことにはかなりの罪悪感があって、何か新しいことを主体的にできるほどの元気はなかった。

その時に再び学生時代に好きだったラブライブ!に出会わせてくれたのがスクフェスACだった。
自分が休職をしたのは2018年3月上旬辺りから。昨年の海未ちゃんの誕生日とポスターイベントは休職して間もないころに始まった。

そして1年前の2018年3月15日は「ラブライブ!」というコンテンツへの再度とっかかりを作ってくれた日でした。
(中略)
まず全体のポスターと海未ちゃんは欲しい、出来るなら全キャラ揃えたいなと思ったのが「ラブライブ!」へのとっかかりのリスタートでした。
(中略)
海未ちゃんの誕生日は自分のラブライブ!との関わりは終わったんだと思ってシャットアウトしていた自分に再度ラブライブ!の魅力を教えてくれた日なのかなと思います。
園田海未ちゃんお誕生日おめでとう2019より

幸か不幸か時間がたくさんあったため、この期間にアケフェスをたくさんやることが出来た。 久しぶりに見る海未ちゃん、そしてμ'sのメンバーは可愛くてやってるうちに楽しくなっていった。

次第に最初はハッキリ言って興味がなかったAqoursにも興味を持つようになった。
ラブライブサンシャイン2期がやっていたのは2017年10月~12月。面白いアニメだったし、コンセプトもとても良かった。休職する少し前で自分の感性が死んでたからかもしれないが、あくまで好きなアニメの一つであった。
スクフェスACスクフェス5周年でスクフェスを再インストールして、Aqours熱のある大学のサークルのメンバーに沼津に連れていかれ、そうこうしているうちにAqoursやそのキャストにも興味を持つようになった。
暇を生かし、昔のニコ生を見たりして一気にAqoursへの興味を持っていった。

そんな時たまたまフォロワーの友人が3rdのチケットを余らせているということを耳にして、チャンスだと思って思い切っていくことにした。

ライブの予習の時、(当たり前だが)Aqoursの曲をたくさん聞いた。音楽の力って凄いもので、アニメを1回しか見ていない自分でも曲にどんな意味があるのか、アニメでAqoursの伝えたいことが詰まっていると分かった。アニメを見直すのはコストがかかるかもしれないが、音楽なら「手軽に」そのエッセンスを何度でも伝えてくれる。この音楽とアニメーション(や主題)の関係性がラブライブサンシャインという作品にエネルギーを貰え、僕がこの作品に強い"オリジナリティー"と愛を感じる理由なのかもしれない。

3rd LIVE福岡公演

埼玉公演を見てさらに興味を持った自分は友人の誘いで福岡公演に行くことに。
ラブライブサンシャインのメッセージが最もストレートに伝わったのが福岡公演だった。

動いてないと探せない 休んでも止まらないで
Aqours「キセキヒカル」

何もしていない状態からは、何も生むことができない。Aqoursのメンバーはだから「あがく」ということを選んだのだ。「キセキヒカル」という曲では「あの頃の僕ら(成し遂げられてない頃へのAqours)へと教えてあげたい」となっている。

変えるためには動かなきゃいけない。
そして動けば変わる。
現状に不満と不安を抱いていただけど、変える勇気のなかったこの時の僕にとって、こんなに勇気を与えられることはない。

その勇気は 君にあるよ
Aqours勇気はどこに?君の胸に!

そう、勇気は自分の中にあるのだ。

キセキヒカルという曲の持つ意味、どうして劇伴では似たようなメロディー(語弊があるかもしれない)が幾度となく繰り返されるか?という疑問が一気に溶けた瞬間であった。
その思い悩むシーンや決意を「奇跡」を起こしたいとあがいたAqoursの「軌跡」だから。その過程全てが「軌跡」として「輝いている」
過程というのは人の生き様だ。この物語は自らの在り方の「全肯定」する物語である。やっと理解した。


3rd福岡の次の日のことだった。
休み明け暇な部署に復職していたのだが、その日に人事より異動が言い渡された。その時のことである。

あなたの最初の2年間は失敗だった。次がラストチャンスだと思って頑張れ。」
「...は?」

その時人事から投げつけられた言葉は、前の日にラブライブサンシャインが教えてくれたことは全くの真逆であった。「他者からの全否定」である。お前のやったことは無駄だと。

本心じゃなくて人事として異動をさせるために発破をかける意図があったのかもしれない。それにしても普段の行動を把握していないお前に何が分かるんだと憤った。
僕はここで仕事のブラックさ以上にこうでもしないと人を回すことのできない組織体制に嫌気がさし、今後この組織とはやっていけないと思ってしまった。
僕はこの時に「辞めよう」と思った。


転職活動

2018年編

秋ごろに少しだけやったが、はっきり言うとうまくいかなかった。
理由はとても簡単で転職でやりたいことがなかった

最初に相談したエージェントは、業務内容を適当に話して性格やコミュニケーション能力?を見られてどんなお仕事に向いてるかを教えてくれる。いや、お前は占い師か何かか?
その時は向いてそうな仕事やその業界の情報など、いろいろ教えてもらっい面談後にメール1件貰ったもののイマイチ条件に合いそうなものはなく、連絡はなく。ただ、向いている職業というのが存在するということが分かって一つの自信となった。

次にアパートの一室で個人でやってるおばちゃんのところに行った。
そこで勧められて何個か書類選考を送ることにしたものの、落ちる落ちる。
何個か書類を出したもののうち一つだけ面談に行かせてもらえたので行くことに。初めての面接だった。

…しかし、その面接が最悪であった。
どういう点で最悪かというと、
1.自分が相手の会社と接点を見出せずロクに準備をしてこなかった点(この日のために1日休み取ったのに面談の準備をせず、面接のギリギリまでゲーセンにいてその後ギリギリの時間に着いた)
2.相手の会社の面接の職員の態度がでかく常に詰め詰めだった点
3.面接の受け答えもあまりにダメすぎて1時間と言われていた面接が15分だった点

もう終わった瞬間落ちたと分かった。エレベーターに送られた後、酷すぎて笑うしかなかった。
面接中に自分の気持ちも切れていて、「〇〇が強みと書かれていますが、何か裏付けするエピソードはありますか?」「ありません!」と答えてしまったり散々であった。

当然のようにお断りの連絡が来た。

当然の結果ではあるものの、そもそも転職活動してるのに何もやりたいことがなくて何もできない自分が、悔しくて、悔しくて。
ラブライブサンシャインの1期8話「くやしくないの?」を見て泣いた。
1期8話「くやしくないの?」は東京のスクールアイドルワールドという大会で「0」を突きつけられる話であった。「0」というのは全否定である、「他者からの全否定」。他者から認められない者は存在しないのと同じなんだ、そういう悲壮感をもった高海千歌をはじめとしたAqoursのメンバーの姿はとても自分と重なるような感覚がした。誰にも認識されない。必要とされていない。「0」ってそういうこと。リーダーという役割を求められるが故にその点に素直に向き合えない千歌。最終的に千歌は自分の悔しい気持ちに向き合い、「0」じゃない世界を知りたいからと彼女達はまた走り出す。

さて、自分はどうなんだろう?
まず、自分がなんで今のところに入ったかを考えた。研究が嫌だったから。理系を諦めたから。
じゃあ今のところをやめるのはなんで?
今のところが嫌で向いていないし、希望が持てないから。

...あぁ、「同じ構造」だと。

もっと言えばわざわざ東京で一人暮らしをするために大学に入った理由も、中学受験に失敗したせいで自分のコンプレックスが生まれてしまい、それを解消するために東京というほとんど誰も自分のことを知らない新しい世界に行くためだった。

自分の人生、逃げ続けてばかりだ...って思った。

きっとこのネガティブな理由だけのまま転職活動を続けても幸せにはなれない。また逃げるだけだ。そんな未来には希望は持てないと思い、一旦転職活動をやめることにした。

そして思った。ブラックなことより今仕事に居場所を感じられず、未来を描けないこと、仕事で人生のたくさんの時間を使っているはずなのに輝けていないことが嫌なんだと。

自分の輝きは組織によってではなく、結局のところ自分で定義するもの。
だから、自分の「今やりたいこと」を見つけて、その為に転職活動したいと思った。

当事者

とはいえ、そんなに簡単にやりたいことは降ってくるものではない。
今考えればこの時は毎週のようにブログを更新していたから、真剣ではなかったのかもしれない。
だけどそんな自分に勇気を与えられる出来事があった。前も記事にしたものであるがウルトラジャンプ1月号のインタビューにおける逢田さんの言葉だった。

私たちは皆さんのおかげで沢山の夢を叶えてこれたって今回思った。これからももっともっと叶えたいことがあるけど、10人目の誰かの夢を後押ししたい。日頃、色々な夢を抱えている人も多いと思うから、みんなも一緒に叶えよう!
ウルトラジャンプ2年生インタビューの逢田梨香子さんの言葉より)

僕自身は「ラブライブ!サンシャイン!!」という作品を見て、曲やライブを通して「夢」を強く意識したという話は以前もしたと思いますけど、それは言葉じゃなくてライブやアニメを通してだった。タイトルの言葉を直接噛み締めた時が「まさに夢を与える仕事」の意味を体感した瞬間。これを見た瞬間「ああ、自分も頑張らなきゃなあ」と思いました。
(中略)
自分の夢を叶える者として当事者意識が強く芽生えたのはこの頃でした。
推しが活躍することを願うだけではない、推しの活躍で自らの新しい夢や目標を手に入れることも「夢を与える仕事」をする人の願いなんだと感じられました。
僕たちはそういう風に思われているのだと自覚しなければならないのだと。
「10人目の誰かの夢を後押ししたい」より

自分は「自分の人生の当事者」なんだって思えた。
とても当たり前のことだけどそう感じて生きるのはとても難しい。
自分の人生を動か動かすのは自分のみなんだ。だから、ふと歩いていたらアイディアが浮かんでくる訳じゃない。向き合って、年始からもう一度転職活動をしようと思った。そのために自分のやりたいことを年末年始で凄く考えた。

2019年編

年末年始にやりたいことを考えてようやく焦点が定まった。
だから、ファンミと映画に行きながらの転職活動・・・くらいのつもりだった。
普段はそこまで忙しくない部署だが、年始から20年に一度くらいの大炎上を経験した。
2月は電車で帰れなくてタクシーを月に5回経験とか、本当に平日は死の日程だった。

休日はイベントを最優先し、空いてる日は転職エージェントに会って求人を探す。
残った時間で面接対策したり、受ける会社のお勉強をしていた。
映画は休日の空いてる日か平日深夜のやつに行き9週目まで毎週見た。
本来忙しいアピールなんか全くもってしたくないんだが、今回ばかりは自分でうまくイベントと両立して頑張ったなと思える。
ただしその代償は勿論あってブログの更新頻度は激減したし、クイズもやめてしまった。

2ヶ月半で5社(やりたいことが明確だったためか確か書類は全通した)受けて、面接で落ちるのを繰り返しで必ずしも限られた時間を使って面接対策をしても報われる訳ではなかった。
でもそんな辛くて転職活動をやめたいなと思った時に勇気付けてくれた3つの歌がある。

変われそうだって 変われない時だって感じてるから
こんどこそ こんどこそ
ゼロからイチの扉を開けよう 変わりたいときなんだ
多分この先の未来は謎のままだね
Aqours「Step!ZERO to ONE」

この曲の歌詞の素晴らしい所は「変われないことに対して無責任ではない」ことである。元気を与えられる歌には「きっと出来る!変われるから大丈夫!」と出来たことを想像して又は現実に出来た状態を歌う趣旨のタイプの曲が多いと思うが、この曲は間違いなくそうではない。
むしろ「変われないこと」を起点としている。こんなネガティブなのに、元気を与えられる歌があるか。このネガティブさは変われない時を認めているからこそ生まれる。「こんどこそ」という言葉からAqours自身が「変わろうとしたものの変われない」ことが読み取れる。それでもゼロのままだと未来はわからないまま。だから扉を開ける(=行動する)のだということ。
私は変われない側の人間だった。だから変われない人間に寄り添ってくれるこの歌に凄く元気を貰えた。

夢は夢のようで過ごすだけじゃなくて痛み抱えながら求めるものさ
Aqours「WATER BLUE NEW WORLD」

この歌詞から浮かぶアニメのシーンは
「一番叶えたくて叶えられなかった願い」


その「どうしようもなく」「取り返しのつかない」痛みでさえも夢を求めるための一歩だった。
今自分が「辛い」と感じていることは夢を叶える一歩なんだなと思えた。

投げ出したいときこそ大きく変わるときさ
そこにきっとチャンスはあるからあったから
動いてないと探せない 休んでも止まらないで
Aqours「キセキヒカル」

「じゃあ救ってよ!」

投げ出したいとき「こそ」、変わるとき。この言葉にすごく勇気付けられた。
これはラブライブサンシャインが見せてくれたとても大胆な発想の転換だった。現実にあるのはどうしようもない事実だけで事実は変えようがない。だけど、事実を受け止める時必ず人は認識というフィルタを通すのだ。大きく変えるためにはそのフィルタを変えるのだ。
救うことは廃校を阻止することだけとは限らない、「救う」という言葉は決して客観的な言葉ではない。だからこそ、目的のための手段は一つに限らないのだ。


...そんな感じで励まされながら、転職活動を始めて2か月ぐらいの時、今度就職する会社の面接を受けることになった。

この会社、一番最初に受けて1時間の面接を15分で帰された会社と同業の別会社であった。
正直言うとその時のとても嫌な記憶があり、イメージしたやりたいことには近いものの、受ける前にはあんまりいいイメージないしどうせまたボコボコにされて落ちるでしょ~くらいの気持ちだった。

しかし、実際に行って出て来た面接官はすごく穏やかで、だけどすごく熱があって驚いた。
書類出した時点で印象は良かったのもあるだろうが(ここは実力というより運だと思う)、
そんな面接官の話を聞くにつれ「ああ、俺はここで働きたい」という思いを強くした。

業界イメージが昔の面接のイメージだったから。つまり、感じた「驚き」や「思い」は最初に受けた面接がないと存在しなかったかもしれないということ。

「今までやってきたことは全部残っている。決して0にはならないんだよ!」

あの映画のシーンが強くフラッシュバックした。あんなクソみたいな一度目の転職活動で感じた不快感ですら「0にはならないんだ」と。

その後最終面接を終え、割と穏やかな形で内定を取ることができた。

逃げださずに自分は一歩踏み出せたと思えた。

しかし、これは割と綺麗事で正直に言うと「限界」だった。
僕には辛いことですら全て受け入れ楽しめるほどの度量は無かった。
休日にイベントか就活してアテを探して平日に仕事は残業続きなのに面接を受け...られず(仕事の都合でどんなに早くても週1回・7時からくらいしか面接は受けられない)辛すぎた。もう本当に辛い。一般的に多いかは知らないが、2ヶ月半転職活動をして5社しか受けられなかった。これでも無理をして面接を入れていたと思っているので、相当活動が制限されていたように感じる。
あとは4月の後半から新人の教育役をやらされるということがあり、今日は早く帰りますも中々難しい。そうなるとまた転職活動は鈍りどんどん遅れていくだろうと思った。
なんなら、最早「空白の期間」を作ってでも、仕事をやめてやろうかと思った。東京の一人暮らしで無職というのは大変なリスクがある。それでも、仕事を辞めてしまいたいと思えるくらいには未来を感じられなかった。
新職の面接はラストチャンスというのは言い過ぎかもしれないが、間違いなく一つの区切りであった。そう思った時にやっと掴めた。

決まったという連絡は夜残業してる時に職場で受けて、本当に良かった…と。
Aqoursをはじめとしたエンターテインメントがある意義は好きな人にとって生きがいの一つになることだと思う。

Aqoursは間違いなく僕の生きがいだったし今もそうである。特にAqoursには「夢を諦めない不屈の精神」というコンセプトがある。だからこそそのメッセージが僕に力をくれ、こうやって諦めずに達成したかったのだ。ラブライブサンシャイン過程を肯定する物語だった。それでもそのメッセージを受け取った僕は目に見える結果が欲しかった。なぜならAqoursに力を貰ってこうやって新しい一歩を踏み出せたって声に出したかったから。これは僕の傲慢な我儘ででも以前からずっとあった思いだ。

りかこ、本当にソロデビューおめでとうございます。

あなたが夢を叶える姿は凄く応援したいと思えるし元気を与えられます。
これからも夢を叶えて欲しいし、そのために推していく所存です。私も色々と世の中には厳しいことが多いなと感じるところですが、私自身も凄く励まされるところがあって後押しされているなと感じます。だからこそ結果を出したい。頑張ります。
「10人目の誰かの夢を後押ししたい」より

就職先が決まった時、浮かんだ言葉はたった一つのシンプルな言葉であった。

「ありがとう」




「転職します!」とSNSで言ったとき思ったより反響が大きく、めちゃくちゃSNSで愚痴っていたためかほとんど絡んだことがない人に「凄く苦しそうだったのでおめでたい」と祝われたり、ツイッターとLINE両方で祝ってくれる人がいたり、転職先が決まった週末に昼と夜それぞれ別の人に祝われて奢ってもらったり、前の職場の上司に定期飲み会でその話を打ち明けたら祝ってくれて奢ってくれたり、自分の職場のことをよく知っている同期に「あの仕事は大変だったよね。本当に良かった」と言ってもらえたり。
なんだかたくさんの人の温かさに触れたなあと思う。
辞めるなんて勿体ない的なことは内外合わせて本当に誰からも言われなかったのは色々とお察しなんだが
何かの用事で会って直接おめでとうって言ってくれるのが凄く嬉しかった。
こんないい思いできるから毎週転職するか〜と思った。いや、嘘です。しばらくはもう勘弁してください...。
それ以外にも口に出さなくても静かに祝ってくれた人もいるかもしれません。もし読まれていたらこの場を借りてまとめてお礼の言葉を述べさせていただきます。ありがとうございました。

**
完全に余談ですが、安定って何なのか?ということは自分の一件ですごく考えた。
自分の前職は「安定した組織」であった。
でも、安定した組織に所属することは必ずしも自らの安定ではない
要は、組織の安定は自らの安定と完全に密接という訳ではないということ。
世の中、安定した組織の中で働きたいという人は多いようだが、それは本当に「あなたの」安定なのか。
組織が潰れなくても、あなたが潰れることはあるよ、というのは声を大にして言いたい。
自分のあり方がうまく定められることが最も自らの安定なんだと強く感じた。

**

これまでとこれからの話

1年前の自分はまだ休職していた。
そんな先の見えない絶望の中にいた自分がAqoursと出会って自分を見つめ直す機会となってこうやって一歩を踏み出せた。
今考えると1年前には想像もつかない人生を歩んでいる。

「仕事やめてぇ〜」
誰しも思う時はあるし、言うだけならすごく簡単である。
だけど、実際辞めるか?辞められるか?そんなに皆が皆やめる訳ではないだろう。

仕事に限らず「変える/変わる」ということはとてもとても難しくて、強いエネルギーが必要
また、エネルギー(コスト)だけでなくリスクも伴う。新しく変えることは必ずしも正しい訳ではなく、例えば転職活動だと仕事を変えたところで行く先はものすごく悲惨な会社かもしれないし、ものすごくいい会社であっても合わないかもしれない。

でもやってみなくちゃわからないのだ。

「やりたい/違う」と思った時、自分のその気持ちに抗うべきではない。このことをAqoursは思い出させてくれた。
自分は大学受験や就職もそうだが、どちらかといえば割と自分の気持ちに抗わずに過ごしてきた方であった。とはいうものの、以前に比べて年は取っているし*2、だんだんリスクを取ることを恐れるようになっていた。
やりたいことをして自分が納得をするために本当に年齢という要素は枷になるのか?いや、なるかもしれない。だけどそんなことは分からない、分からないからやる、やってみるのである。
と同時に時は待ってはくれない。無常にも過ぎていく。だから今やるのが一番価値が高いのだ。及び腰になっていた僕はきっとAqoursと出会わなかったらこの決断は出来なかったと思う。
その中でAqoursは自分が一歩を踏み出すための自分の中にしかない勇気の所在を教えてくれた。後押ししてくれたのだと思う。

僕が踏み出したのは大きな一歩なのか小さな一歩なのか正直よくわからない。
でも、少なくとも確実に一歩は踏み出していて、新しい船出であることは間違いない。
「新しい船出」というのは決して終わりではなく、始まりにすぎないのである。
だからこれからも生きていかなきゃなと思う。
好きな人たちが輝いていく姿を見ていくと同時に、自らも自らの人生の当事者として輝きたいと思うのである。
好きなものに元気を貰いながら、こうやって自分の「好き」を主張し発信しながら。

今 未来 変わり始めたかも!
だって僕たちはまだ夢に 気づいたばかり

*1:ツイッターでは当時から時折呟いていましたが

*2:取っているとは言っても転職する人の中では普通に若い方な気もするが……

小林愛香1st Fan meeting「and PARTY!!」(昼公演)所感。

今回は4月30日に行ってきた小林愛香1st Fan meeting「and PARTY!!」昼公演の話です。
少し不遜になるかなと思うんですけど、楽しかったので簡潔に書きます。

僕は逢田さん推しなんですが(2回連続)、Aqoursのキャラクターでは小林愛香さんの演じる"ヨハネ推し"なので、声が好きで歌も好きだから参加したくてわざわざFC入って参加しました。
自分の推しのイベントのレポート書けよという感じですが、まあ色々あるんです……察してください

レポートはファンの人が書いてくれればいいので自分はライブパート(の一部)についてだけ書きます。なのでこれはファンミ「レポート」ではなく「所感」と位置付けています。

あいきゃんの印象

あいきゃん(というよりヨハネ)はAqoursを好きになる前(アニメ2期を見た印象)から「ヨハネって可愛い声してるし、演技上手いよなあ」でした。
何よりヨハネとしての"ツン"の演技と善子としての"デレ"の演技の落差が凄く綺麗で、普段ツンとして本心を言わないから本心を言うシーンに心を揺さぶられたり。
キャラクター的に世界観を作りやすく演じやすいというのを差し引いても彼女自身がヨハネという世界を作っているような感じを受けました。
とか思ってたら、「えぇ、この人声優やったことないの!?!?デビュー作??はぁ?意味わからん!!」と思いました。おまけに歌も上手くてカッコいい。
Aqoursのファンになってからは、「とりあえずヨハネに対する愛がすごい人物」という認識でした。ヨハネAqoursが好きなんだってのは色々な発言や行動から感じられていて、あいきゃんという人物をヨハネAqoursなしで認識することはできなくなっていました。
そんなあいきゃんが個人としての写真集「愛香」を出した時のインタビューはそこそこ衝撃的なものでした。

https://www.buzzfeed.com/jp/tatsunoritokushige/aikyan2018
「ドームライブ、紅白出場が最低ラインだった」小林愛香が語るAqours、そして個人の夢

引用元はほとんどこちらなのでこちらを読んでください。

君を守りたい


TVアニメ『クイーンズブレイド リベリオン』EDテーマシングル収録曲「君を守りたい ~Naked Remix~」試聴用PV
事前に少し聞いた程度ですが、クール系の曲を歌うあいきゃんというイメージでした。
この曲の発売は2011年3月。それから8年です。

多分このころは(失礼ですが)今とは比べものにならないくらいの知名度だったと思うし、もしかしたら歌われることなどなかったかもしれない。
この舞浜アンフィシアターという地で真っ赤な*1光の海の中、2000人の大観衆の前で小林愛香としてこの曲を再び歌えるということに凄く感動してしまいました。だって、8年前ですよ。8年前この曲をこの観衆の前で歌うということはきっと想像してなかったんじゃないかなと。それが「ラブライブ!サンシャイン!!」との出会いによってもう一度歌うことができた*2

「この出会いがみんなを変える」

そう思うと涙が止まらなくなりました。後のMCで分かることですが、どうやらこれが初めての披露だったとのこと。

「小さい時から歌うのが好きで、踊るのが好き。もともと安室奈美恵さんに憧れていて、いつか安室ちゃんのようになれたらと、気づいた時には歌手を目指していました」


小林愛香さんと言えば(先の記事にもある通り)安室奈美恵さんのファンであることは有名ですが、この歌ものすごく安室奈美恵ぽいんですよね。津島善子(CV:小林愛香)のソロ曲「in this unstable world」と比べても「君を守りたい」の方が遥かに安室奈美恵ぽいと感じます。この曲にはあいきゃんの安室ちゃんへの憧れが感じられます。


ラブライブ!サンシャイン!!」の1期の挿入歌である「MIRAI TICKET」という曲にはこんな一節があります。

「憧れ」抱きしめて 次へ進めば
僕たちだけの新世界が きっとある
AqoursMIRAI TICKET」より


「憧れ」はあくまで次に進む時に抱きしめるもの。
つまり「憧れ」は目指すべきゴールへの道筋でもないし、決して着地点ではない
「憧れそのものになること」じゃなくて「憧れをヒントにしながら自分の道を進むこと」。 だから、「憧れは地図じゃなくて持ち歩くコンパス(指針)」なのでしょう。


「君を守りたい」は勿論曲はかっこいいのですが、「憧れ」が強すぎるあまり「憧れになろうとして束縛されている」ような印象を受けます。憧れに「なる」ための方法を模索している感じ。この点がすごくラブライブ!サンシャイン!!1期のAqoursとμ'sの関係に近くて、「MIRAI TICKET」を思い出してしまいました。
だから、この歌を聞くとかっこいいとかそういう気持ち以上に僕はすごく胸が苦しくなります。良くも悪くも8年前のアニソン歌手・小林愛香だなと。

デビューから1年後の2012年にはシングル『future is serious』もリリース。しかし、その後数年は歌手として目立った活動はなかった。
小林いわく「やりたいのにやれない。自分の中ではくすぶっていた時期」


こう書くとまるでこの曲を否定しているかのようですけど、曲はとてもかっこいいしあいきゃんの歌は当然のようにお上手なので、帰りの電車でエンドレスリピートして感慨に浸るくらいには好きです。ただ、それとは別に苦しい気持ちになるという話です。

A.N.D.

OPと一番最後に流れた曲で今回のイベント用のファン向けの曲でした。
ダークでかっこいい「君を守りたい」とは全く違って、「ラブライブ!サンシャイン!!」を経て得たものを存分に生かして「可愛い/優しいあいきゃん」に振り切った曲でした。

「自分がいろんな声が出せることがわかりました。
それまで歌った歌はクール系で、アイドルチックな歌が自分では得意だと思っていなかったんです。 そんな声が出るとすら思っていなかったので」


自分ですら気づかなかった自分の美点に気づいた後の「あいきゃんの現在地」を感じられて良かったなぁと思います。

Aqours関連の曲だと「ハジマリロード」の歌声に近い感じ。

横浜アリーナには、出演したアーティストの名前が刻まれているんですけど、
そこに安室ちゃんの名前がある。そして私たちの名前も刻まれるのだと思ったら嬉しくて。
そして東京ドームでのライブに紅白。安室ちゃんの軌跡を辿っているんですよ」

ただ、小林さんが今持っているのはまさに「コンパスとしての憧れ」なんだよなと感じます。
辿り着くまでの道は決して安室ちゃんと同じではないどころか全く違う。けどそれで良いんですよね。

おわりに

推しではない私がこの記事を書くのは不遜だって言っていたのは伝わりましたかね。
端的にいえば、小林愛香さんのイベントなのにラブライブ!サンシャイン!!の話ばかりしてるんですよね。
今回のファンミのセトリにはラブライブ!に関連する曲が1曲もありませんでした。
小林さんは思った以上に「Aqoursのない小林愛香」を考えていたのかもしれません。
しかし、私のこのブログの内容は見ての通りラブライブ!サンシャイン!!と決して切り離さず「君を守りたい」とか「A.N.D.」の話をしてるんですよね。やっぱりこの記事は不遜だなと思います。すいません。

あと、やっぱり自分はあいきゃんに歌ってほしいなと思いました。
小林愛香さんの終演後のブログで引用すると、

わたしは歌うことが
本当にすきなんだと改めて実感しました。
小林愛香 Official LINE BLOGより

いつも概念的な話ばかりしてしまうのが良くないのですが、
実際のところ歌うあいきゃんはとても好きでダンスもかっこいいし今後も応援していきたいと思います。
Body feels EXIT」とかダンスナンバーを歌ってる時のあいきゃんは本当にかっこよかった。
あと全く書かなかったけどトークパートのグッズを使った無茶ぶりが面白かったです。ペンライトを鉢に刺すやつとか。
これからも機会があれば見にいきたいなと思いました。

おまけ(参考)

in this unstable world


【試聴動画】「ラブライブ!サンシャイン!!」TVアニメ2期Blu-ray第3巻特装限定版特典CD③「in this unstable world / Pianoforte Monologue」

ハジマリロード


【試聴動画】セブン-イレブン・セブンネット限定CD付劇場前売券収録曲「ハジマリロード」

*1:「and」のイメージカラーが赤なので会場は真っ赤でした

*2:勿論、当人がオーディションに通るほどの実力、才能、能力を持ち合わせているからであって全てがラブライブ!サンシャイン!!のおかげ、なんて言うつもりはありません

Landing action Yeah!!~幕張公演と鈴木愛奈~

はい、こんばんは、あしかです。
今回はタイトルの通りですが、Landing action Yeah!!とAqours鈴木愛奈さん)と幕張公演にまつわる話をします。

「幕張公演」がたくさん出てきてややこしいので、Aqours クラブ活動 LIVE & FAN MEETING 〜 Landing action Yeah!! 〜 幕張公演のことを「2017幕張公演」、Aqours クラブ活動 LIVE & FAN MEETING 2018 ユニット対抗全国ツアー 幕張公演のことを「2018幕張公演」、Aqours World LoveLive! ASIA TOUR 2019 幕張(千葉/東京)公演のことを「2019幕張公演」と表記します。

1. 2018幕張公演

2019年1月5日、6日はGuilty Kissファンミ幕張公演でした。

3公演全通できました。とても楽しかったです。

僕はご存知の通り(?)逢田さん推しなんですけど、今回の2日目夜公演では最後のあいにゃ(鈴木愛奈さん)の泣きそうになりながらの一言がものすごく印象に残りました。

あいにゃ「暗い話にはしないから!昨年の幕張公演もあって不安もありましたが、ギルキスでまたここに来れて無事公演できて良かったです。」

僕はこれを聞いた瞬間"2017幕張公演"を思い出して、「この公演に来て良かったな...」と思いました。


ツイッターでも1月6日の公演後、こんな一言が。



これを見たとき2017幕張公演を思い出さずにはいられず、「ああ、本当にこの場にいられて良かったな」と思いました。

2. 2017幕張公演

Aqoursファンミ2017 の千秋楽であった幕張公演は同じ幕張メッセ大ホールで2018年3月11日に行われました。
僕がAqoursにハマるきっかけとなった3rd LIVE(2018年6月)の前に行われた公演なので、現地に行った訳ではありませんが、2日目の昼夜公演は映像化されていて、

昼公演:ラブライブ!サンシャイン‼︎ 2nd season第7巻映像特典
夜公演:Aqours club 2018("CLUBレポート"として一部のみ)

と今でも見ることができます。その中でも夜公演の映像の話をしたいと思います。

昼公演は全編収録(2時間くらい?)されていたのに対し、夜公演は「CLUBレポート」(長くて20分)という位置付けでダイジェスト版でした。

他のダイジェストと変わらず、公演前の楽屋での挨拶みたいなものを撮影し、
Aqours CLUB 2017のテーマソングである「Landing action Yeah!!」で入場。しかし舞台には8人しか居ませんでした。
この回の司会は逢田さん。簡単に挨拶を済ませた後、「皆さんにお知らせしたいことがあります」と言って後ろを向いて

「あいなー!」

と呼ぶと
すわわとありしゃに支えられながら舞台裏から登場する鈴木愛奈さんの姿。
割れんばかりの「あいなー!!」の歓声の中、愛奈は言います。

「すいません・・・昨日のライブで足をくじいてしまいまして昼公演の後に病院にいった結果ドクターストップになってしまいました。
なので、ライブパートはお休みさせていただきます。

と涙ながらに挨拶する愛奈。
この決断がどれだけ重いことか。



ここで時は戻り、開演前に。
昼公演と夜公演の今年の感覚で言えば1時間程度しかないはずの短い時間で「あいにゃのソロパートをどう埋めるか?」をスタッフと相談しあうAqoursメンバー。それを見守るあいにゃ。

そしていつものように円陣を組み、開演へ。舞台裏からメンバーが登場する中、それを見送る車椅子の愛奈。ここで最初の開演の部分に戻ります。
これ愛奈からしてみればほんと辛いだろうな...

普通のCLUBレポートなら、終演後まで飛んでお疲れさまでした~!とAqoursキャストがわちゃわちゃする映像が流れるんですけど、流れたのはアンコールの「Landing action Yeah!!」でした。

あいにゃのソロパートをどう埋めるか?という問題は先に述べた通りあったわけですが、この曲のあいにゃのソロパートは2サビと長い間奏の前の部分。

(全員)Landing action
(梨子)ここにおいでって呼ばれたくて
(全員) Landing action
(鞠莉) 次の場所はどこだろう?

8人のAqoursはどうしたかっていうと、「次の場所はどこだろう?」全員で歌うという選択をしました。


この「Landing action Yeah!!」のこのパートはソロを立てるために歌うことが少なくて、まさかAqours8人で歌うなんて……と初見は驚いたし、むちゃくちゃ感動しました。
元々「Landing action Yeah!!」の曲が好きで、スクフェスで聞いてから何となくいい曲だなあくらいに思ってたんですが、この次の場所はどこだろう?を見た時から、見る目が完全に変わりました
あいにゃちゃんが欠けた分は皆で補う、9人でAqoursなんだなって感じました。*1

3.Landing action Yeah!!

この曲は「ラブライブ!サンシャイン!!Aqours Next Step! Project」(ファンミ2017)のテーマソングです。作曲は光増ハジメ、編曲がTAKAROT。

この曲を一言で言うなら優しさですかね。

まず、ファンミーティングの曲、つまりリアルアイドル・Aqoursの曲だということもあり、「ラブライブ!サンシャイン!!」という2次元コンテンツの文脈からは少し離れたもので(端的に言えば輝きとかそういったもの)、
「会えるAqours、ファンに近いAqours」を強くイメージしている曲だなと感じました。

また、同じファンミの曲でも次の年の「ホップ・ステップ・ワーイ!」が自信に満ちて突き進んでいく(叶った夢とか出てきますしね)のに対して、「Landing action Yeah!!」は不安の色が強く感じられます。

まず、Landing actionって何ぞや?と思うんですが直訳するならば「着陸する行動」といったところでしょうか。
...これじゃ意味不明ですよね。 意訳するなら単純に「行く」ということだと思います。actionとわざわざつけるのはactionという言葉の「主体的」なニュアンスをより強めるものなんだと思います。「ラブライブ!」のテーマに関係ないと言いましたが、「ラブライブ !」という作品を貫くテーマに主体性があるので、そこは繋がっているのだなと。

1サビ

遠くから聞こえたよ ここにおいでって
誰の声かはわからない でも聞こえたよ

「ここにおいで」と言ったのは誰なのか?Aqoursを応援する人の声ですね。
でもAqours「誰の声かはわからない」というんですよね。

そこには初めてのファンミーティングへの不安であったり、一歩を踏み出すことにおじげついてる気持ちや「初めまして!」という意味合いとかがあるのかなと。
ただ、「でも聞こえたよ」なんですよね。誰の声かは分からなくても「ここにおいで」と言ってくれる声を大事にしている。

まだまだいっぱいあるんだ 話したいこと
待ってるだけじゃ伝わらない
だから…来たのさ!


「待ってるだけじゃ伝わらないから、会いに来たんだよ」。
これこそ、「Landing action」ですね。
「ここにおいで」という呼ばれる声に呼応するように「だから来たのさ!」と。すごく優しい世界観だなと感じるのです。ここにおいでと呼ぶファンの声もとても優しいし、それに応えて来てくれるAqoursもすごく優しい。ラブライブ!サンシャイン!!の文脈の外にありながらその優しさを引き継いでいるというのが凄く好きです。

ファンミーティングのイメージといえば、先代のμ'sのコンセプトが「あなたの街でラブライブ!」であったように、「スクールアイドルがあなたの街にやって来る」です。普段イベントをやらないような地に来る、その先代の空気感を引き継ぎながら、とてもAqoursらしい優しい曲なのが、「Landing action Yeah!!」だと思っています。


(SUN!SUN!サンシャインカフェにて撮影)

...と、これを書いた後に知ったんですが、この「Landing action Yeah!!」がテーマとなったファンミ2017のテーマは「内浦から、素顔の私たちで会いに行きます。」です。「会いに行く」という言葉が入っていて、自分の思っていた通りで結構驚きました。

2サビ

元気だよ楽しもうよ ここがいいねって
君の声ならうれしいな たくさん聞きたいな
わくわく知っちゃったみんな 仲間なんだと
確かめたくてたまらないよ
だから…来たのさ!

登場時は1番までしか流れないのに対して、アンコールで流れることが想定される2番は「ここがいい」っていう「君の声」によって呼ばれるんですよね。これぞ我々がアンコールをする意味ですよね。「アンコール」というのは日本の文化で言えばもはや茶番という感じもしますが、本来素晴らしい公演に対してもう一度見たいという気持ちを表すものであるはずです。もう少し具体的に言うならば、我々のコールでAqoursに対して、その公演(ファンミーティング)に対して「楽しかったよありがとう、だからこそここがいいね」と主張するということです。
1番と2番における「ここにおいで」と「ここがいいね」の違いは「ここにおいで」は呼んだことに対し「ここがいいね」は呼んでよかったと楽しかったと肯定しているということなんです。
そのアンコールに対するアンサーが「君の声ならうれしいなたくさん聞きたいな」になります。
Aqoursもそのアンコールの声を求めていて、「たくさん聞きたい」んだと。

「わくわく知っちゃったみんな仲間なんだと確かめたくてたまらないよ だから来たのさ!」
Aqoursにとって、ファンミに来てくれたファンは仲間なんですよね。
最初に触れたこの曲の「優しさ」というのは「受容と承認」ということ。AqoursがファンをファンがAqoursをの相互の承認しあうような関係。その関係が歌に現れていて素敵な世界観だなと思います。

4.2017幕張公演(再)

実はこのAqoursファンミ2017千秋楽には続きがあって、 杏ちゃん「最後にもう一曲だけ皆さんと歌いなって思います!それにはみんなが揃ってないといけないので、 あいにゃちゃん」 そうして呼ばれたあいにゃが一緒に歌った曲は勇気はどこに?君の胸に!でした。

何度だって追いかけようよ 負けないで
失敗なんてだれでもあるよ 夢は消えない 夢は消えない


やり残したことなどない そう言いたいねいつの日にか
そこまではまだ遠いよ だから僕らは頑張って挑戦だよね
勇気はどこに?君の胸に!」より



あいにゃちゃんのことを考えるとこの歌詞は少し残酷、だけど救いでもあるですよね…。
怪我をして歌えなくてとても悔しい人に、千秋楽なのに、二度とAqours クラブ活動 LIVE & FAN MEETING 〜 Landing action Yeah!! 〜はもう戻らないはずなのに。
「失敗で夢は消えない」「やり残したことがないようにこれからも挑戦し続ける」って歌わせるのは何とも複雑な気持ちになります。

つまらないことを言えば「勇気はどこに?君の胸に!」が最後の曲だっていうのは別にセトリを変えたわけではなくて、千秋楽以外の幕張公演でも最後の曲はこれでした。

でもまるで「Landing action Yeah!!」を会場の皆で歌って、みんなが「ここにおいで」と呼び続けることで、あいにゃちゃんが最後だけ「来てくれた」かのようだし、両曲から放たれる優しさからは、「やり残したことがないようにこれからきっとまたリベンジしてくれるんだよな」ななんて思えてしまいます。

5. その後

2018幕張公演(再)

怪我なく終えられてという言葉から甦るのは昨年のこと。

「結局ステージのミスってステージで取り返すしかない」

これはラブライブ!サンシャイン!!の1シーンにあるセリフですが、きちんと取り返したんだなと思いました。あいにゃちゃんは「Pops Heartで踊るんだもん!」や「届かない星だとしても」のような激し目の曲を踊っても全く怪我なくやりきりました。それどころか、トークパートでは元気に飛び跳ねていました(いっつも喜んでる時すごい飛び跳ねますよね。福岡のギルキスファンミでもそうだったけど、かわいい)。

2019幕張公演

自分がLanding action Yeah!!の真の魅力に気づいたのはAqours club 2018が発売された後*4だったため、この曲の真価が分かってから生で聞いたことはありませんでした。(3rdの千秋楽の福岡公演は7月に行われたため、「Landing action Yeah!!」は「ホップ・ステップ・ワーイ!」に代わっていました)

「ファンミの曲」として縛られ、3rd 大阪公演以降一度も流れていないこの曲を聞けることは二度とないんじゃないか、僕があまりに好きすぎるため、「今度はいつ流れるのかな~」という話をよく友人としてました。

と同時にもう一度この曲を聞ける機会をいつでも切望していました。正直言うと東京ファンミの1日目のアンコールで「太陽を追いかけろ!」が流れた時、もしかしたら2日目は...?と期待しました(結果は「君のこころは輝いてるかい?」でした)。

その機会は案外早く訪れました。アジアツアーの上海公演のLVでのこと。「未熟DREAMER」の後にドゥーンという聞きなれたイントロが流れました。
聞いた瞬間、「これは、Landing action Yeah!!だ……。」、またこの曲をライブで聴けるんだ、と。期待も特にしていなかったので、正直ここで流れるとはなんてとても思っておらずすごく驚き高まりました。

「ファンミ2017」という縛りに呪われた曲かもしれなくて、本当に永遠に聞けないかもしれないと思っていた曲が、ファンミという文脈を越えて聞けるということがあまりに嬉しくて本当に高まりました。

アジアツアーは良くも悪くもセトリがほぼ同じでした。
そして、舞台はあの「幕張」へ。

初日はスタンド真ん中前列、二日目はアリーナ2列目でした。アジアツアーの現地は初参戦でした。

初日は「未熟DREAMER」で(予想外に)感極まってしまって泣きながら聞いてました。
先ほど述べたあいにゃちゃんのソロ(次の場所はどこだろう?の箇所)であいにゃちゃんがスクリーンにアップされて笑顔で踊っている時(あいにゃちゃんを中心として各メンバーと合図を取る振り付けがあります)、「良かったね…」という気持ちで本当に涙が止まらなくなりました。この場に立ち会えたことが凄く幸せだった。

二日目はアリーナ2列目だったこともあり、基本推しの桜色しか振っていませんでしたが、この曲の時だけは桜色2本、紫1本に変えてました。そしたらあいにゃちゃんが気づいて手を振ってくれたのでうれしかった(小並感)。僕の中ではこの曲は鈴木愛奈さんの歌だと思っていて、好きな曲で手を振ってくれるの嬉しすぎませんか???

これはしょうがないですが、小宮有紗さんがいないのが本当に残念だった。
Landing action Yeah!!を9人で幕張で再び歌ってほしいなという願いは私の中では残ったままで、いつかその時が来ると信じています。

6.おわりに

僕はアニメ「ラブライブ !サンシャイン!!」が好きだし、アニメも好きです。でも、それと同じくらいAqoursというアイドルユニットが好きなんだ、と2017幕張公演やLanding action Yeah!!を通して強く感じさせてくれたなと思っています。

こういったトラブルもAqoursを彩る「物語」なんだよなと感じています。勿論ですが、「トラブルが起こって欲しい」と決して言ってる訳ではなくて、そういう時に真価が発揮されるんだと思います。2017幕張公演では、困った一人を全力で補ってあげられるその優しさを見てAqoursのチームワークに本当にただただ感動しました。
アニメの話だけにとどまらないリアルAqoursの側面。そしてそれをアニメと重ね合わせてしまうこと。これは一つのAqoursの魅力だと思います。特に「ラブライブ!サンシャイン!!」という(アニメ)作品を「失敗と転換の物語」と定義している(何個かあるうちの一つですが)私にとって、2017幕張公演の胸が痛くなるようなトラブルも、それをその後の2018幕張公演、2019幕張公演で問題なくやって「乗り越えた」のは、Aqoursの立派な「物語」だしすごくアニメのテーマに沿ってるなぁと思います(と当人の鈴木愛奈さんが思っているかは分かりませんが…)。知らなくても勿論ライブの曲単体で楽しめるけど、そこにあった「物語」を知っていればもっと楽しめるはず
だから自分は今までも、これからもAqoursの現地やせめてLVに行くことに拘るんだろうなと思います。

ライブというのは水物でだからこそ価値がある。成功にだって失敗にだって。それを見て何かを感じるのが自分のファンとしての努めかなと思ってます。

*1:話はそれますが声優アニメディアのインタビューで3rd前後の時の印象に残ったファンミは?という質問があって、皆が海外公演を挙げた中、逢田さんが「幕張公演」を挙げたことも実はすごく印象深い

*2:君のこころは輝いてるかい?」、「青空Jumping Heart」、「未来の僕らは知ってるよ」など。

*3:書いてるうちにありしゃとかが増えてしまった気がしますが...

*4:2018年6月30日

*5:水掛け論で無意味ですがインタビューの答えが本心とは限りません

*6:ファンミは2500くらいのキャパでやるのが普通ですが幕張は9000です

「10人目の誰かの夢を後押ししたい」

本当におめでとうございます。 ということで、今回は3月14日に決まった逢田梨香子さんのソロデビューのお話です。こういうのは早く書かないとなと思いつつ、いつ書き終わるのかなという感じで書いてます。

ウルトラジャンプ2019年1月号

Aqoursのインタビュー割とスルーしてることが多いんですけど、ウルトラジャンプはインタビューの凄いという噂を聞いて買ってみました。実際買ってよかった。巻頭の逢田さんのグラビアのページに乗っていた言葉が「10人目の誰かの夢を後押ししたい」だったんです。
地下鉄で読んでたのにそれを見た瞬間ウルっときてしまいました。まあすぐ泣くんですけどね...

私たちは皆さんのおかげで沢山の夢を叶えてこれたって今回思った。これからももっともっと叶えたいことがあるけど、10人目の誰かの夢を後押ししたい。日頃、色々な夢を抱えている人も多いと思うから、みんなも一緒に叶えよう!
2年生インタビューより



これ見た時本当に泣きました(※これも電車の中です)。ああ、これが「夢を与える仕事なんだ」と。

夢を与える仕事

僕は「夢を与える仕事」というものがあまり理解できていませんでした。ラブライブ!に出会う前は野球ファンだったんですが(今もそう)、たくさん好きな野球選手はいますしそのエピソードには感動することもしばしばありますが、野球選手のことを「夢を与える仕事をしている人」だと思ったことはありませんでした*1


それはラブライブ!が好きになっても同じでした。どんどん売れていて凄いなとμ'sの活躍を見て思っていました。
勿論嬉しいことでしたが、凄いなというのは良くも悪くも「夢を叶える人を外から見ている状態」な訳です。夢を叶えるために頑張っている人を見て応援することその人(達)が夢を叶えることが私の夢という状態です。ファンとしての応援しているけれど、私は当事者じゃなくてファン。つまりは外にいる存在。

でもね、「夢を与える仕事」をしている人の役割ってそれだけじゃないなと強く思うんです。思うようになりました。そのことをはっと思い出させてくれたのがタイトルのインタビューです。この発言の趣旨は「夢を叶える姿を見て自らの夢を叶えて欲しい」ということになることですから。

僕自身は「ラブライブ!サンシャイン!!」という作品を見て、曲やライブを通して「夢」を強く意識したという話は以前もしたと思いますけど、それは言葉じゃなくてライブやアニメを通してだった。タイトルの言葉を直接噛み締めた時が「まさに夢を与える仕事」の意味を体感した瞬間。これを見た瞬間「ああ、自分も頑張らなきゃなあ」と思いました。まるで、映画でそれまで「中立的な傍観者」であった渡辺月が「僕たちも頑張らなきゃね」と当事者意識を持った瞬間のよう*2

夢を与える仕事をする人

すこし話は逸れますけれど、このヤングジャンプを読んだのが12月27日、もう一人の推しである石原夏織さんのライブの前日でした。

石原夏織オフィシャルブログ「Mahalo.」より一部抜粋
よく皆さん、自分は大した力になれないけど応援してるねって言ってくれますが、それは大きな勘違いで、みんなが思っている以上に力強くて、私は勇気づけられて進んでいく事が出来ています。
私もみんなが力をくれたように、私もみんなの力になりたいです。

ashikaouou.hatenadiary.jp

「私もみんなが力をくれたように、私もみんなの力になりたい」

この言葉、先に上げた「夢を与えるもの」の役割と全く同じですよね。 12月28日、まさか、ほぼ同じ言葉を聞くことになるとは思ってませんでした。


自分の夢を叶える者として当事者意識が強く芽生えたのはこの頃でした。

推しが活躍することを願うだけではない、推しの活躍で自らの新しい夢や目標を手に入れることも「夢を与える仕事」をする人の願いなんだと感じられました。

僕たちはそういう風に思われているのだと自覚しなければならないのだと。

ソロデビュー

閑話休題

どれほど待ちわびたでしょうか。
...ごめんなさい、嘘です。
正直いうと驚きすぎて現実感がなかったですね。

生放送する前はFC開設かまるごとりかこの代替番組(A&Gで30分とか)*3だろうと思っていて、おお〜次のステップに進まれるんだね、良かったね。くらいで終わる思ってました。「まるごとりかこ」は終わってしまうけど、その告知をした時に終わってしまうのにあんまり寂しいなとか言わないのがちょっとあれ?と思っていたんですよ。

それが「声優アーティストとしてデビュー」。 いや、マジかよ...喜び以上に驚きました。

僕らの走ってきた道は...

私の逢田さん推しポイントは当初(この話既にしてそう)見た目と人間性(と声)だったので、ライブパフォーマンスは失礼ながら当初頭に入ってなかったんですよね。
3rdの「君の瞳を巡る冒険」の表情作りとかはさすがだなと思っていましたが、歌がどうとかはあんまり思ったことがないです。

今年のファンミを通して こういうものを書いて、
勇気はどこに?君の胸に!のライブパフォーマンスに惹かれた話)

ashikaouou.hatenadiary.jp

こういうものをまた書いて(あんまりライブパフォーマンスの話は書いてないですがね) (近かったのでよく見えましたという話)

ashikaouou.hatenadiary.jp

最後の感想がこれ。

逢田さんが歌ってる姿が凄くいいとファンミを通して感じることが出来ました。

ファンミって3人しかいないし近いから推しばかりを見ることが可能なのが強いんですね。

ここからのソロデビューですから、私としてはとても感慨深くて、(短い時間ながら)色々なことがあって自分の気持ちも大分変わったなと。
半年前なら、「ええ...ソロデビューするの?」と思っていたかもしれないけど、今なら驚きはすれど受け入れられます。 正直最初にデビューするのはあんちゃん、あいきゃん、あいにゃの誰かだと思ってましたがね...。

ところで、逢田さんの「Guilty Night,Guilty Kiss!」の2番Bメロのソロパートとか振り付け、歌含めクソ可愛いんですよね。*4
ご興味ある方は是非ご視聴いただきたい。

ORDINARY LOVE

11月にあったオリコンのインタビューの抜粋ですが、 www.oricon.co.jp

ラブライブ!』という作品がなくなった時こそ、
今、偽ってやっているわけではないですが、
本当の自分、違った部分を見せなくてはいけないなと思います。
アイドル性を取った時の自分をうまく表現していけたらいいなと思います



「アイドル性の脱却」をうたっているんですよね。新曲に強く表れていているような気がします。

新曲の「ORDINALY LOVE」は以下で聞けます。


TVアニメ「川柳少女」第3弾PV

最初聞いたときの感想は「ENDRESS STORY」の伊藤由奈の歌声でYUIの「Good-bye days」を歌った曲という印象です。
アニソンというよりJ-POPっぽいですよね。

というか今までキャラ歌いだったんですね…と衝撃でした。

おわりに

りかこ、本当にソロデビューおめでとうございます。

あなたが夢を叶える姿は凄く応援したいと思えるし元気を与えられます。
これからも夢を叶えて欲しいし、そのために推していく所存です。私も色々と世の中には厳しいことが多いなと感じるところですが、私自身も凄く励まされるところがあって後押しされているなと感じます。だからこそ結果を出したい。頑張ります。

*1:補足すると今ならわかります

*2:この話は詳しくしたいんですけど、またいつか...するのかな

*3:これを書いた数日後に本当にA&Gでラジオが発表されました

*4:真剣なのにふざけて見せたりそういうことが楽しいのの部分

園田海未ちゃんお誕生日おめでとう2019

海未ちゃんお誕生日おめでとう!!!!

本日は3月15日。僕の永遠の推しである園田海未ちゃんの話です。
海未ちゃんにお誕生日おめでとうって言ったら実際なんて言うんでしょうね。誰に対してもすごく礼儀正しく「ありがとうございます。」って言ってくれそう。

はじめに

皆さんはラブライブ!園田海未というキャラクターをご存知でしょうか?

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いやいやこれ読んでる人で知らない人が存在するとはまさかいるとは思えませんが
今回は未だに自分が好きで好きでたまらない「園田海未」というキャラクターについて触れていきたいと思います。

出会い

ラブライブ!って死ぬほど東京では再放送をされてる(いた)んですけど、
2期の放送直前(2014年の3月)にテレビを何となくつけたらやっていたのが1期12話の最後でした。

「あなたは、最低です!」

...何だか物々しい雰囲気のアニメがやってました。
当時これを見た時の感想は「えっ、これあのラブライブってアニメですよね?」でした。
Twitterでやけに盛り上がってたからという理由でスクフェスを配信当時3日くらいやっていたので(飽きてやめました)、ラブライブ!のキャラクターや雰囲気は簡単には知っていたはずですが、こんなに重い空気をまとったアニメだと思わずビックリして、ラブライブ!に興味を持ちました。

数日後に2期直前放送ということでたまたまあった一挙放送を見ることに。

live.nicovideo.jp

一挙放送を見て内容や楽曲に惹かれたのは言うまでもないですが、推しになったのは、海未ちゃんでした。
正直なんで推しになったのかは覚えていないんですが、多分推しを確信したのは10話の「?海未は私ですが?」とかいうボケた返答ですね。穂乃果に対して自意識過剰かよ、むちゃくちゃかわいい。

アニメを一気見して気づいたらCDを買ってたし、スクフェスを再開してました。



ラブライブ!の興味を持ったのがちょうど海未ちゃんのシーンで、気づいたら海未ちゃん推しになってるの今考えるとなんだか運命を感じますね。



魅力

で、「海未ちゃんの好きなところは?」って話なんですけど、全部なので、海未ちゃんそのものの説明になるんですよね。

ただ、凄く簡単に言うならば「大和撫子②しっかりしているように見えて③恥しがり屋な点」ですね。


大和撫子・②しっかりしている

①:見た目の話。いや、まず見た目が可愛すぎるでしょ。以上。あと喜怒哀楽が激しいのも見ていてかわいい。

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②:園田海未のμ'sにおけるポジションと言えば、「歌詞担当」と「練習のリーダー」をしています。
特に練習のリーダーをしているのは弓道部に所属しており基礎体力をつけるトレーニングに長けているし真面目だからという点において最適な人材配置だったというのがあるでしょうが、
彼女が2年生二人を見て快く担ったんじゃないかなと感じられます。何かを三人でやるとしたら毎回こういう感じの立ち回りになるんでしょうね。

1期6話では穂乃果がリーダーであることを最初から疑っておらず、12話ではことりの本当の気持ちが「実は留学には行きたくなかった」ということを一番わかっていたりと、海未ちゃんは凄くしっかり周りを見てるように感じられます。


③恥しがり屋

しかし、大和撫子で生真面目ですごくまともなように見せかけて、そうじゃないのが真の魅力なんですね。ここが一番書きたいところ。
恥ずかしがり屋と書きましたが正確には「恥ずかしがり屋なのに、やたら投げキッスしたり実はアイドルらしく振る舞いたい」というのが凄くかわいいですね。

海未ちゃんは②のように「自分はしっかりしていて、クールなんだ」と他人のために自分を縛り付ける気持ちがありますが、
もう一つ「アイドルとしてアイドルらしく振舞いたい」という自分のための自分を解放したい気持ちがあります。


その意味で言えば、過去によって自分の中の"女の子らしさ"を抑圧してきた星空凛とは根の部分は近いのかもしれません。

ただし、凛ちゃんはアニメで背中を押され自らの内に隠していた「女の子らしさ」を気づかせる場面があって救われる回(2期5話)が存在するのに対して、海未ちゃんは特に救われることはありません。
じゃあ海未ちゃんはなんで救済されなかったのか?
自分で解決しているからです。


凛が1期4話でアイドルに花陽から誘われた時の反応は過去の嫌な記憶を思い出して「自分には無理」というのに対して、
1期1話で穂乃果に誘われた海未は「アイドルはなしです」と返すものの、精神を統一させるべき弓道の練習中に邪な妄想をしています。

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1期第1話「ラブアローシュート!」のシーンより

いや、あの・・・あほかわいいすぎませんか
我慢しようとしているはずなのに我慢できてないんですよね。

自分の中に眠る「悪くないな」という気持ちとちゃんと向き合って解決しています。 実際4話では穂乃果の家でポーズの練習しているし何だかんだでノリノリ。
13話では「本当はアイドルをやるのが嫌だったんですよ」と穂乃果に言ってますが、照れ隠しのような気がしてならない。投げキッスも指摘されると恥ずかしがりますけど絶対家で練習してそう。

自分で解放してしまっているのにそのことに恥じらいを感じている点は聡明なだけでなく、人間らしい不完全さを併せ持っていると良いなと感られます。普段は理性的なのにちょっとおバカなのもいいですね。脚本の花田十輝先生も「一番書きやすいキャラクターは誰?」との質問に「海未がツッコミ役で誰よりも常識人だと思うし、小心者なところに親しみが持てるから書きやすい*1」と言ってました。

④歌詞担当

じゃあ、海未ちゃんは「凛とした大和撫子のように見えて恥ずかしがり屋」、ってだけなのか?
いやそれだけじゃないです。海未ちゃんは恥ずかしがり屋・凛とした大和撫子という情熱とは程遠い要素を持ちながら、すごく情熱的な内面を持ち合わせています。
それが見えるのは「歌詞担当」としての海未を見た時です。海未ちゃんが歌詞担当として歌詞を製作するシーンはかなり稀*2なんですけど、歌詞から探ると海未ちゃんの内面が垣間見えます。

夢が大きくなるほど (試されるだろう)
胸の熱さで乗り切れ (僕の温度は)
熱いから (熱すぎて)とまらない
無謀な賭け勝ちに行こう!
「僕らは今の中で」


こんな歌詞を書ける人なんなんだと思うんですけど、海未ちゃんって凄くロマンチストなんです。「胸の熱さで無謀な賭けを勝ちに行こう!」ですよ。普段の海未ちゃんの言動からは考えられないほどポジティブなんですよね。まあもともと武道をやっている体育会系ですし。
ロマンチストというと夢見がちでそれしか考えられないキャラクターを連想しがちですが、彼女の場合現実を見た上でロマンチストになることを選んでいるんだと思います。困難な選択肢を困難だと分かった上でやっているといいますか。
花田先生の言葉にもあるように常識人なので。 敢えて言葉にするならば「冷静なロマンチスト」かな。まあ、ロマンチストなのはあの幼馴染の影響が大きいんでしょう。

ほのうみ

あの幼馴染の話。ほんとにね、大好きなんですよ、ほのうみ。

私は百合にははっきり言うとあんまり興味がないのですが、この二人の関係性は自分の中では特別に感じられるんですよね。

海未が穂乃果には人一倍厳しくしているのは「特別な信頼」の裏返しなんですよね。

アニメのエピソードなどを簡単に紹介しながらほのうみ(たまにことりも入る)に触れたいと思います。

1期第1話

アイドルという穂乃果の思いつきに振り回されることに嫌がる海未。
f:id:ashika_ouou:20190311010919j:plain

しかし、先に述べた通り、自分の中の"悪くないな"という気持ちに気づき始めているのも事実。 f:id:ashika_ouou:20190311010853j:plain

とはいえ、なかなか賛成できない海未ちゃんに対して
ことり「でも、こういうことっていつも穂乃果ちゃんから言い出してたよね」

幼少期に穂乃果の思いつきで木に登らされたことを思い出す海未。

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しかし、枝が折れてしまって酷い目に合ってしまいます。
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でもそこで見た美しい景色を思い出します。
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穂乃果という異なるタイプの人間と一緒に行動していなかったら、そもそもこんな無理難題をやろうと海未は思わなかったんでしょう。そして実際に木を登るには怖い思いをした上に、枝が折れてしまうというトラブルがありました。でも、そういった苦難を乗り越えた先に自分一人では決して見ることのできなかった景色が見えたんだと思い出してはっとする海未。
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そこで海未は思い直します。

「一人で練習しても意味がありませんよ。」

f:id:ashika_ouou:20190311010916j:plain と手を貸します。
こうやって3人のスクールアイドルが始まります。

海未ちゃんってμ'sに出会って考えが根本的に変わったか?、といえばどうもそうでもないような気がしていて、彼女にとっての一番の契機だったのは1期1話の穂乃果に見せてもらった景色を思い出した時だったんじゃないかなと思います。それは穂乃果のおかげでもあるしことりのおかげなんだと思います。

1期第6話

「リーダーが誰か?」を決める話で「リーダーはなくていい、みんながセンターなんだ」と穂乃果が先導した結論に向かっていきます。結局明示的にリーダーなんて決めなくても穂乃果が決めたことにみんな追従していきます。そのことを最初に指摘したのは海未でした。

ことり「でも、ほんとうにリーダーなしでいいのかなぁ?」 海未「いえ、もう決まってますよ。」

「なんにもとらわれないで、一番やりたいこと、一番面白そうなものにひるまずまっすぐに向かっていく、それは穂乃果にしかないものかもしれません


これは海未が昔から穂乃果と一緒にいて見せてもらった景色があるから言えることでしょうし、これからもその期待を持っているから、それを信じているんでしょう。

1期第12話・第13話

ことりの留学で8人になるμ'sとこれからの廃校を阻止したμ'sの存在意義について悩む穂乃果。

穂乃果は自分の大切な気持ちに気付きファーストライブをした講堂に海未ちゃんを呼び出します。

ファーストライブで歌って、そして気づいた。もっと歌いたいってスクールアイドルをやっていたいって。学校のためとか、ラブライブ!のためとかじゃなくて、私好きなの。歌うのが。 だからごめんなさい。 これからも迷惑をかけると思う、でも追いかけていたいの。ワガママなのは分かってるけど私...

これを聞いた海未は... 笑い出します。

でもね、はっきりいいますが...
穂乃果には昔からずっと迷惑をかけられっぱなしですよ

ことりと話していました。穂乃果といるといつも大変なことになると。夢中になったら何にも聞こえてなくて。

スクールアイドルだって最初は嫌だったんです。どうにかしてやめようと思っていました。穂乃果を恨んだりもしました。


ですが、穂乃果は連れて行ってくれるんです。 私やことりでは勇気がなくていけいような凄いところに。

私が怒ったのは穂乃果がことりの気持ちに気づかなかったからではなく、穂乃果が自分の気持ちに嘘をついているのが分かったからです

穂乃果に振り回されるのにはもう慣れっこなんです。

だからその代わりに連れて行ってください。
私たちの知らない世界へ。
それが穂乃果のすごいところなんです。



あまり解説は要らないと思いますが、これがまさに穂乃果と海未の関係なんですよね。

きっと穂乃果が自分が不器用で我儘だったことに気づいて謝ったことに笑う海未は「いまさらそんなこと…」という気持ちなんでしょうね。この穂乃果を受け入れてる感が凄くいいんですよね。

海未が許せなかったのは、他人の気持ちに気づかなかったという穂乃果の元々の欠点じゃなくて、穂乃果の持ち味であるはずの「自分の気持ち」を曲げていることに気づいていたからです。

海未が本気で怒るのはこのシーンくらいで、それ以外のシーンはなんだかんだいいつつ信頼してるなと感じられます。

スクフェス2018年12月イベント「離れていても、心はそばに」

スクフェスでは10月ごろから全イベントにストーリーがつくようになったのですが、このイベントはなんと「ほのうみ」イベントでした。
ストーリーも「私の求めるほのうみ」で非常に満足しました。

ファンの方でも知らないという方もいらっしゃるんじゃないかな(私も時間がなくてイベントストーリーは結構飛ばしますし…。)というのもありますので、紹介させていただきます。

スクールアイドルのカウントダウンライブが決まり喜ぶメンバーに対して一人浮かない顔の海未。


その理由は...


みんなの前では言い出せないのむちゃくちゃ可愛くない?

そしてこのやりとりを他のメンバーに見られてしまうのもとても良い。


しかし、このカウントダウンライブの練習には穂乃果が家の手伝いで全然参加出来ず、穂乃果は自宅で映像を見ながら練習することに。

8人での練習の後に足早に立ち去る海未。


何をしているかというと...。


当日。会場に現れない穂乃果を不安がるメンバー。


しかし、海未は信じていました。
メンバーにはちゃんとバレてます。いや、バレてないと思ってんのかよ...。

ここに書きませんでしたが、穂乃果はこのライブに新しいステップを用意してるんですよね。新しいステップを用意してるのに、練習に来れないやつ何者なんだよ…と思いますが、それが高坂穂乃果で、穂乃果の夢をサポートしたいと思っているのが園田海未なんですよね。

こうあって欲しい穂乃果と海未の関係がまさに描かれててすごく良かったです。

高坂穂乃果はどう思っているのか?

穂乃果が海未に対してどう感じているのかを描くシーンって少ないんですよね。
妄想ですが、穂乃果の気持ちがあんまり現れないのは要は「信じろ」ということなのかなと思います。もしかしたら、穂乃果は海未のことを朝起こしてくれるメイドさんくらいにしか思ってないかもしれない(んなわけないだろという感じですが)。
穂乃果が何考えてるか?海未のことをどう思っているか?というのは敢えて描かれていない、言わずもがな。
というよりほのうみと推しとしてはそう信じたいよね。詰まってないけどそんな感じです。

まとめ:ほのうみの何が良いか?

お互い全然性格が違うように見えて同質なところを感じられる点ですよね。
二人ともきっと厳しい環境を全然嫌としないという点で価値観は同じなんですよ。

穂乃果は発想力がすごいけど、現実的には無理難題を思いつくのに対して、海未ちゃんは根がストイックだから難しい課題とかきっとそういう方が燃えて嬉々として実行しようとする
発想と実行という点では違うけど、難しい課題に怯まない点は同じなんですよね。
穂乃果も自分の思いつきはきっと形になると思って言ってるのかもなと。
発想を穂乃果がして実行するのが海未。まさに、相性最高と言わざるを得ない。

余談:竹むら

突然ですけど、プロフィールに書いてる海未ちゃんの好きな食べ物はご存知ですか?
穂乃果に対して普段厳しく接している感じなのに、海未の好きな食べ物って「穂乃果の家のまんじゅう」ですからね。好きな食べ物って普通サンドイッチとかプリンとか種類を書くもんじゃないのかよ、あまりに限定的なんだよなぁ。完全に餌付けされているじゃん...

という訳で?先日穂乃果の家のモチーフとなっている老舗「竹むら」へ遊びに行きました。

何回も前は通ったことがあったのですが、店の中に入ったのは初めてでした。
ラッキーなことに並んでいませんでした。



竹むらに入ったら「店内ですか?」と言われて、待ってこれおみやげだけもありなの??と思いました。

揚げたてはお店でしか味わえないのもまた良いです。この手の揚げ和菓子にはすごく弱いのでとても好きな感じでした。

なお、店内は「食べ物以外撮影禁止」だったので、お店の中の写真は撮れませんでしたが、これから何度も行って目に焼き付けるので問題ないです。
あんまり海未ちゃんと関係ないけどクリームあんみつも食べてすごくおいしかったです(KONAMI感)。元々が有名な老舗ということもあり、あんみつの豆が少し苦手な自分でも他の具材がおいしいので全く気にならなかったし、今度は他のメニューも食べて見たいですね。

海未ちゃんは"不遇"だったのか?

割と言われる話?の自分なりの考えです。

映画のパンフレット

※少し批判的なことを書くので嫌な方は読み飛ばしてください。

どうしても許せないことをまず一つだけ。
映画パンフレットでのキャラクター紹介でことりと海未はこう書いてます。

南ことり
穂乃果の一番の友人



??

?????????

え?・・・は?
当時、この表現に激怒してしまって、映画のパンフレットを買わなかった*3んですよね。
勿論これは映画の冒頭のシーン(幼い穂乃果が水たまりを飛ぶシーン)で穂乃果を止めるのはことりであって海未は木の陰から見ているという描写から書いているのか、それか1期12話の「穂乃果ちゃんが一番最初に出来た友達だった」というところから来ているのかことりの一番最初の友達なら分かりますけど、一番の友達はないだろ。

穂乃果を支える役割というのはことりだけじゃなく海未も同じく幼いころから担ってきたはずで、"一番の友人"かどうかなんてどこにも書いてないだろ…。
ことほのうみの関係において"一番"を決める必要はまるでないし、そもそも一番ってなんだと。

逆に海未ちゃんを「穂乃果の一番の幼馴染」と紹介するのも少し違うと思います。

自分はほのうみが好きですけど、ことりが要らないなんて全く思ってないですし。

海未だけじゃなくてことほのうみの2年生の関係を否定しているような気がして、「ラブライブ!」という作品において一番許していないところかもしれない。

あと、この件に比べたら全然大したことはないですが、海未ちゃんがセンターの曲が「WILD STARS」と「だってだって噫無情」しかないんですよね。だいたいセンターかと思った曲(「LONLIEST BABY」とか)は絵里で海未ちゃんがとても似合いそうな「輝夜の城で踊りたい」にいたってはにこがセンターなんですよね…。

本題

さて、取り乱しました。本題です。
ラブライブ!という作品では海未ちゃんが不遇というのはそこそこ言われる話です*4
言われたら確かに、と思う部分もない訳ではないんだけど、自分がラブライブ!という作品を見ていた当時あんまり感じたことなかったんですよね
まず、そもそも海未推しとして海未ちゃんの出番があるだけで幸せだったし、その数少ない(いや、結構出てきてない?)海未ちゃんの登場場面はそれぞれインパクトもちゃんとあって、すごく自然で決して園田海未」という人格を損なうようなものじゃなく、「園田海未」であった
ただ、海未ちゃんが出てきてくれていつもの海未ちゃんが騒いでるんだというだけで喜べたので、あまり不遇なんて感じたことはありません
個人回がないとかいう話はありますが、別になくてもいいんじゃないですか。勿論あるならある方がいいんですけど笑、個人回をやらなくていいくらい十分に出演してると思います。
まず、個人回をやるためには何らかの問題を抱えてないといけないですけど、まずそもそも海未ちゃんに解決するような問題はないですからね。敢えて言うなら1期1話が個人回ですね。
2期以降は絢瀬絵里の存在もあり、コミカル担当になってしまった感は否めないですが、それは海未ちゃんがμ'sのメンバーと距離が近くなったからというだけで不遇になったということではないと思ってます。

おわりに

海未ちゃんの話ばかりになってしまいました(当たり前)

映画の海外に怯える海未ちゃんに共感しかない話とか書きたかったなあとか、あとはこれを書いてるうちに気づいた「ススメ→トゥモロウ」の「可能性を感じた」のは穂乃果だけじゃなかったんだなと気づいたので、そこをもう少し深掘りしたかったなぁとか(13話で紹介したシーンの後に「だって可能性感じたんだ」と歌い始めるのは海未で"海未の感じた可能性"については検討の余地があるのかもしれません)。
海未ちゃんについて話したいことはまだまだあるんですが、いうて今回の趣旨は海未ちゃんの誕生日のお祝いに何かを書くことだからあんまり難しいことは書かなくていいのかなと思います。

僕のラブライブ!の推しは出会った時からずっと園田海未ちゃんです。
一度はスクフェスで飽きてしまったラブライブ!に出会えたのも最初の「あなた、最低です!」に出会ったおかげ。

そして1年前の2018年3月15日は「ラブライブ!」というコンテンツへの再度とっかかりを作ってくれた日でした(ここで唐突な自分語り)

アニメでハマった当時はそこそこ生放送などを見るようになってCDは映画まではほぼ買うようにしていましたし、ラジオも聴いてたし、映画も(一回だけでしたけど)見に行きました。
しかしμ'sのFinalは全落ちしてあぁ、自分の中のμ's、ラブライブ!は終わったんだと思い、情報をシャットアウトしてしまいました。サンシャインも当時はま〜衝撃は強かったけど、面白いアニメやったな、AqoursAqoursで良いねくらいで終わってしまったのは以前の記事の通り(読まなくても何の問題もないです)。

ashikaouou.hatenadiary.jp

ラブライブ!全体への熱が戻ったのも、アケフェスの海未ちゃんの誕生日イベントからだったりします。
アケフェスではキャンペーンをやっていて、このキャンペーンの開始日が昨年の海未ちゃんの誕生日だったんですよね。

www.lovelive-sifac.jp

まず全体のポスターと海未ちゃんは欲しい、出来るなら全キャラ揃えたいなと思ったのが「ラブライブ!」へのとっかかりのリスタートでした。 初日はそれまでほぼやっていなかったアケフェス20クレやったし、全部揃えるために千葉とか神奈川の過疎店舗(実際にはあんまり過疎じゃなくて何店舗も回ったんだけど...)やこのためだけにお台場に行きました(アケフェス10クレやりに行くのに交通費10クレ事件)。スクフェス5周年に乗っかってスクフェスを再開してAqoursの曲もやるように。懐かしい。

それがきっかけで今があるんだなと思うと、海未ちゃんの誕生日は自分のラブライブ!との関わりは終わったんだと思ってシャットアウトしていた自分に再度ラブライブ!の魅力を教えてくれた日なのかなと思います。
今やラブライブ!のことしか考えてない馬鹿野郎になってしまい海未ちゃんが好きだった時代より遥かに熱を入れて応援しているんですが、まさかこうなるとはね...笑
人生、ましてや1年先ですら分かんないものですね。

海未ちゃん、そしてラブライブ!と出会ってから5年(!?)も経ちますけど、いざ振り返ってみると主体的にラブライブ !に興味を持ったきっかけは海未ちゃんだったし、熱が冷めても海未ちゃんが自分をラブライブ!の世界に戻してくれたんですよね。

それを自分は「運命」と呼びたいなって思います。「運命」って「存在するかどうか」が重要じゃなくて「あると信じるかどうか」なんだと思うんです。
僕は「運命」があったと信じたい。ただそれだけの話。

ありがとうラブライブ!園田海未ちゃん。
そしてこれからはもっとよろしくね。

2019.3.15 あしか

*1:映画のパンフレットより

*2:2期と映画ではあるにはありますけど

*3:この記事書くために中古で買いました

*4:どこで見たんだろうな~と思ったんだけど、とあるツイートでした。気になる方は探してみてください。

Aqours クラブ活動 LIVE&FAN MEETING 2018 Guilty Kiss旭川2日目昼公演 感想・レポート

今回は気楽な中身のない半分自慢記事です。
ファンミ旭川のレポはおまけですが、昼公演はLVもないし記録しておけばもしかしたら誰かの役に立つかもしれないし記録しておきます。実際のところ、この世にはライブレポートが上がらないライブもたくさんあるんだなあとよく思うので。

旭川観光

観光

北海道は一度秋に行ったことあったのですが、冬の北海道は初めてでした。
まず行ったの札幌だし、初雪が降るかどうかだったし、旭川に行くという…。

旭川空港、完全にこれだった。 (ラブライブ!第2期9話「心のメロディ」より。雑にいえば雪の中ライブ会場に行く話)

まあそんなラブライバージョーク?はさておき、写真をじゃんじゃんあげていきます。


旭川空港周辺の一面の銀景色。

旭川空港から旭川駅へのバスで窓から。多分元は田んぼ。

旭川市街地にあった台形の物体。元は...いや、これ何??結構雪削ってみたりしたんですが、掘っても掘っても雪でした。原型がなんなのか分からん...。

このように雪が積もりすぎて原型がなんなのか分からない物体が無数にありました。同じ形の物体は6個くらいは見たような。ほんとにこれ何だったんだろう...。知ってる人がいれば教えてほしい。

写真が下手ですがきのこ。いやいや、どんな積もり方したらこうなるんだ。

旭川駅と駅前にあったAqours。確かにここに書けば波に流されないからね。

駅の市街地じゃない方。ほとんど整備されてないので時々足が半分埋まるくらい雪が深い所があって身の危険を感じた。

雪が深い場所の坂を登るだけで足の半分くらいが雪に埋もれ割と死にかけました。めっちゃ怖かった。

登りきった時はこんな感情でした。画像は(省略)

あとは旭川駅の中に入場券を使って入りました。 街並みが美しい。

発券

観光っていうより雪で遊んで旭川の街を歩いたって感じですが、夜にそろそろ発券するかな〜と思ってセブンイレブンへ。発券したらなんと...



4列目 通路側



は??????いや、何コレ??
「ええ、まじかー...4列目」「ああまじかー...4列目」しか言ってませんでしたね。 通路側がなんで神席か?というのはファンミを見たことある人にはわかると思いますが後程書きます。



当日(~開演)

おはヨーソロー!(朝のホテルからの景色)。 廊下に出たら寒いなと感じて気温を見たら-12℃。まあもちろん寒かったですが、風はなかったからそこはマシだったような。
朝は物販のために9時に旭川文化会館へ。ファンミの物販は並んだ順に整理券を箱の中から引いて番号がわかるシステム、つまり抽選なんですよね。有能なのであらゆる物販に導入してほしい。
幕張2日目の物販7時開始ってマジなんだったんだ?

ということで着きました旭川市民文化会館。 会場ではぷちぐる(ぷちではない)を持ってきてて撮影会をしている人がいたので撮影させていただきました。いい記念になった。
※問題あれば消します。

物販はブロマイドは余裕で買えるくらいの番号を引いたので、適当にセイコーマートのイートインで時間を潰しつつ会場へ。セイコーマート旭川で寒さ凌ぐのはおすすめです。あんまりカフェとかないしね。

開演

まず会場来た瞬間思ったのはすげえ近い(当たり前)1列目はカメラなので実質3列目。4列目ってバミりが見えるんですよね。思いっきり番号3とか4とか書いてあるのが見えて笑ってしまう。
ただし、通路側とは言っても登場時に逢田さんが横を来るとは限らないんですよね。ファンミでは一つの通路に通るのが一人か二人で同じ通路に3人とも通ることはないので確率は1/3程度。キャストが目の前で通るだけでセコいやろ、我慢せんかいというのはその通りですが、私は欲深いので。
幕張ではりかこ側を3回中2回引いた自分の運を信じるしかない。

ご当地コント

開演前のご当地ネタコントは除雪車で起こされて不機嫌になる梨子と小学生みたいな「雪で転ばなかった選手権」で盛り上がる鞠莉と善子に梨子が突っ込む話。いや、これ言うほどご当地ネタか??とは思ってしまいましたが。
千葉1回目か福岡(確か福岡だったはず)では梨子がボケ倒して中々カオスだったのでこういう立ち位置の方が収まりがいい感じがしますね。
あいきゃんが噛んでしまい、それに釣られて爆笑してるあいにゃとかいう開演前から「芸人枠」と言われるギルキスらしい感じでした。フォローしておくと開演前のご当地ネタで噛むのは現地5回目にして初めて見ましたし、珍しい。

開演

そして開演へ。
もはやお決まりとなった「Strawberry Trapper」のインストアレンジバージョンでメンバーが登場。当初の入場はこんな配置でした。

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当初の位置

私の位置が赤色、あいきゃんが銀色、あいにゃが紫色、りきゃこがピンク色です。 あ〜これはあいきゃんまたはあいきゃんプラスあいにゃ来るなと思ってブレードを白に変えたら・・・

あいきゃんりきゃこの位置が入れ替わった

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は?????

いやいやいや待て待て、マジでマジのマジで目の前にりかこ通るの??ほんまに???
完全に頭がパニックになりました。

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思っていた通りにりきゃことあいきゃんが入れ替わりそのまま逢田さんが自分の側の通路を通っていきます。
そしてりかこがどんどん舞台側に近づいてきて遂に目の前を通りました。

やっぱ同じ高さで見ると「小さい......(かわいい)」*1となりました。

通路側のストトラのコスプレの女の子に指をさしたり、ファンサもバッチリでしたね。なお、私は目が合いませんでした!
4thのトロッコとか目の前通ったのに目が合わず、「通路側でも目が合わないんか~いw」と正直思ってましたがこの後のことを考えるともはや些細なことですがね。 通路が狭くてあまりに近すぎたので衣装の上に羽織っていた服が軽く当たりました。そういえば、その後の簡単なMCでは「みんながでかい!」って言ってましたね。

「ポップ・ステップ・ワーイ!」の1番を歌い、恒例のフラッグイジり。シャロとも参戦とかだったかな。

トークパート

Aqour MEETING

いわゆる「ふつおた」のコーナー。今回はあんまり時事ネタ(映画とかシブヤノオトとか)は出ず

- キャストに質問する話が多いですが、逆に皆さんから質問することがありますか?というお便りが来ていたんですが、逢田さんが「皆さんの職業が気になる」と言っていてフリーランスの意味がわかっていないのに「フリーランスの人ー?」と言った時に手を上げた人に対して「フリーランスという名のニート...」と言い始めてらしさ全開でした(ちなみにその方は「ゲームプログラマー」と言っていたのでニートではなかったことが分かり「そんなすごい職業だったんてすか失礼しました」と言ってました)。
- 「我こそは珍しい職業の方はいますか?」って聞いたら「パティシエ」が二人と「車掌」の方がいて車掌と聞いた瞬間、3人が口を揃えてHAPPY PARTY TRAINと言ってたのが面白かった。オタクの会話みたいだなと思ってしまった。
- 某梨子推しのブロガーの方(私のことは知らないでしょうが...)と同じ名前の方がお便り読まれていて、ビックリしました。本人なのかな?と思っていたがどうやらご本人だった模様。
- 確か成人式で各キャラクターはどんな姿か?という話題で絵を書かされるという流れだったんでした。我らが「画伯」の逢田さんの絵にも期待がかかるところでしたが*2前より格段に絵が上手くなっているため、そこそこうまいやんけという空気になってしまいました。あいきゃんも「きっとスタッフもチッって思ってるよ」って言ってて笑った。

ホップ☆ステップ☆四択☆ワーイ!

クイズの問題と簡単に評を書いときます。全問正解でした。
1つ目が投稿で他はスタッフが作った問題です。2〜4問目はいつものマニアックなAqoursの問題。
1.北海道でトランプなどを切る時なんというか?→「てんをきる」(千歳市出身のあいにゃちゃんが迷ってたのはかなり面白かった)
2.しいたけの肉球の色は?→ピンク(1期5話「ヨハネ、堕天」の映像が使われていました。あいきゃんが画像見た瞬間1期5話!って言っててやるやん...と思った)
3.ダイヤさんとは呼ばないでで流れていたBGMの名前は?→ダイヤちゃんと呼ばせたい
4.「近未来ハッピーエンド」のジャケットの標識にはなんて書いてある?→SEASIDE
3,4は2列目くらいの真ん中の席にいた人がCDを持っていたので、それ見て正解。まあCD問に備えてCD持ってくるのはもはや常識だからな...


ホップ☆ステップ☆運動会☆ワーイ!

今回はフリースローでした。AZALEAはすでにやっていて0回。平均身長一番高いのに…
正直実質ちびーず*3みたいなもんなギルキスにはきついかなあと思ってました。ただ、思ったより距離が離れてたんで身長いうほど関係ないか...。
りきゃこが「バミりの3から投げるんだよ」とか言ってたのがちょっと面白かった。
あいにゃ→りきゃこが1回ずつ入れて2ポイント獲得。
ところで運動会、福岡の玉入れの映像があと最低100回はみたいので映像化してくれ~(n回目)


無茶振り!「可愛いかよ」選手権

この名前見た瞬間、絶対「やべえ」企画だぞ、キタキタキタキタと興奮してしまいました。
毎回「絆を深めるコーナー」(謎)として、お題になっているものを二人が自撮りして一人が当てて3問以上成功するとご当地グルメがもらえるというイベントなんですが、今回のやつは知る限り初。今回は成功失敗を会場の拍手で決めるとのこと。完全に茶番。まあ小○有紗さんが出てきた時点で毎回のように勝手に食べるからか、今回出てきた時点で全員食べてたしあんまり成功・失敗関係ないけどね。

りきゃこ→あいきゃん→あいにゃの順に与えられたシチュエーションに加えてくじで引いた設定を使って客に可愛いかよ!と言わせられれば成功。
最初のシチュエーションが「寒い心をポカポカにする」。逢田さんが引いたのは、「新妻」。あれ、こんな感じの設定どっかで見たような...*4。可愛いんだけど特に「最後が一緒にお風呂はいろ」なのがとても逢田さんらしくて良かった。この人いつも一緒にお風呂入ろに持って行ってるやん...。その後「いや、お風呂は一人で入ってください」という謎のフォローがありとても逢田さんを感じられました。
あいきゃんはツンデレお嬢様」ヨハネがまず広義のツンデレだし、むちゃくちゃ似合う。そしてこの二人の可愛いかよ演技に興奮するあいにゃ

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イメージ図


こんなポーズとりながら一人優勝!してました。「俺の嫁達だから可愛いに決まってるよなあ?」とか客に言いまくってて完全におじさんの鈴木愛奈さんでしたね。
あいにゃの興奮の度合いがヤバすぎて遂には「可愛いかよ師匠」と二人から言われてしまう始末。「可愛いかよ師匠」誕生の瞬間である。

そんなあいにゃちゃんが引いたのは「元気!!」というお題。あいにゃちゃんがやったのはち○っちのモノマネでした。会場は勿論拍手喝采で全てクリア。

時間に余裕があるということで、2週目は「海で追いかけられた時に捕まえられた時のリアクション」。誰がどんなお題引いたかは忘れたけど*5、あいにゃちゃんが二人を捕まえる役で完全に不審者のおじさんだったということは覚えてます。あとあいにゃちゃんが引いたのが「ミュージカル歌手」で得意の民謡*6を生かしたこぶしの聞いた感じですげえ〜となりました。(語彙力不足)

ライブパート

良すぎて死んでしまった。いやむしろ蘇った。

セトリ

  1. Guilty Eyes Fever
  2. コワレヤスキ
  3. 届かない星だとしても(会場選択)
  4. Shadow gate to love
  5. 勇気はどこに?君の胸に! (アンコール)
  6. ホップ・ステップ・ワーイ!(Guilty Kiss ver.)

1.Guilty eyes fever/3.届かない星だとしても

いや、これ曲もかっこいいんですけどそういう話じゃなく、ヤバかった。 また図で説明するとですね、「Guilty eyes fever」で2番がずっとこんな感じだったんですよ。

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桜色=逢田さん


2番のA・Bパートずっと目が合いつづけた、いやほんまに最高。正直理性飛びますよね。 この後「届かない星だとしても」(シャドゲだったかも)でも同じような状態になり目が合いつづけた。
あと目が合い続けると「段々こっちが申し訳なくなってくる」ということもわかってしまいました。「届かない星だとしても」の時は逢田さんもかなり笑顔で余計気恥ずかしさが増した。後ろはわからないですが前の方は桜色を振ってる人は多くなかったので見てるの私では!?と完全に勘違いしてしまった。

5.勇気はどこに?君の胸に!

直前のMCの曲の紹介で「勇気はどこに?」って言われた時点であああああああああああって叫んでしまった。そこからは記憶がありません。

まとめ

こいつ逢田さんと目があった話しか書いてないぞ...。
でも最前なんて初めてで今までにない神席だったからむちゃくちゃ楽しかったです。
トークパートもあいにゃちゃんの「可愛いかよ師匠」が誕生するシーンは涙なしに見られませんでした(嘘)

以前、札幌公演がなくなって会場から登場するサプライズが見れなくて残念という趣旨のことを書きましたが、元々札幌の席は30列目くらいの1階後方だったんですよね。それが振り替わって4列目になったのは運が良かった(まあこれとは逆の立場のオタクがいると思うとやや複雑ですが)。福岡公演や幕張公演が悪いわけじゃないですがいい席を引くと見えるものがまるで違うと感じました。勿論幕張の3階の端だろうが楽しみ方を間違えなければ楽しめるんですが、それとはまた違う楽しみ方ができたなと。

例えば、席ついた瞬間にバミりの番号が見えたり、衣装の光沢がものすごいことがわかったり(今まで衣装にあまりこだわりはなかったんだけど、赤のラメ的なものの光り方が凄かった)、(今回だけかもしれないけど)キャストがトークパートで座る位置が想像以上に舞台の前だったり、キャストの一挙手一投足が見えたりと映像だけでは中々気づけないかな〜と思っていたことに気づけました。

あと逢田さんとはさっきも書いたけど4th day2のトロッコ、ファンミ幕張のうち2回で登場時と割と近くに来る場面もあったのですが、マジで目が合わなかったんですよね。
目が合ったと勘違いオタクすることはあっても目が合わなかったと勘違いすることはないと思うから多分あってる。
開演の時も横を通ったのに目が合わなかったから目が合うことないのでは!?と思ったんですよね。

でも、ライブパートでは一生分くらい目が合ってしまってしまい完全に満足しました。ラブライブ!のイベントがあるうちに叶えたい夢(近くでライブを見る)が一つ叶ってしまった。
割と目があった!と喜ぶオタクもいますけど、目が合いすぎるとむしろこっちが恥ずかしくなるんだなと思いました。何というか申し訳なさというか。キャストはどんな気持ちでやってるんだろなあ。

きっとこんな席を引けることは個人のイベントなどではあっても「Aqours」の「ライブイベント」ではもう今後二度とない気がします。あってもあと1回あるかどうかかなと思います。旭川、本当にありがとう。最高。

次のファンミーティングは東京公演ですね。2公演行けるので楽しみです。

*1:身長152cmですからね

*2:完全にまた描くの?って顔してた

*3:「Thank you,FRIENDS!!」の衣装の分け方のこと。あいにゃ、しゅか、ふりりん

*4:2018年2月のギルキスニコ生参照

*5:あいきゃんは幼女

*6:鈴木愛奈さんのプロフィール参照

話数単位で選ぶ、2018年TVアニメ10選+2018年アニメ10選

今回は新米小僧の見習日記さんの恒例企画である「話数単位で選ぶ、2018年TVアニメ10選」に参加させていただきます。
去年からこれやるためにブログ始めようかと思ったんですが挫折しました。今年は遅くなりましたが出来てよかった。
去年やるならラブライブ!サンシャイン!!第7話とこのはな綺譚第11話、すかすか最終話はまず入るでしょうね。共感できる人はマブですね。

ルール
・2018年1月1日~12月31日までに放送されたTVアニメ(再放送を除く)から選定。
・1作品につき上限1話。
・順位は付けない。




話数単位で選ぶ、2018年TVアニメ10選

今年見たアニメは...51本。ショートアニメは飽きて見なくなっちゃうから全部30分アニメです。だいたい平均13話として650話くらい?
その中から10選です。
長いので読みたいものだけ読んでもらえれば。


順番は適当です。思いついた順だったり候補から外したところに代わりを入れたり。

1.三つ星カラーズ 第6話「弱点さがし会ぎ」(冬)

「三つ星カラーズ」という作品は学生時代に過ごした上野という地を扱っていることから(個人的に)親近感が湧いていました。
また、小学生の描写がとてもリアル。所謂「萌えアニメ」にありがちな媚びたロ〇キャラというより(そういうのが嫌いとは言っていません)本当にただ純粋なキャラクターに感じられる描写にオリジナリティーを感じ高評価でした。
思い出したんですが当時同じクールで放映してた「りゅうおうのおしごと!」と比較してりゅうおうは「養殖のロリ」でカラーズは「天然のロリ」って話してましたね。いや、この話要らなくない?
カラーズの女の子3人はどちらかというと"小学生男子的"に感じられるアホ具合がとても良いです。

話がズレましたが、その中でも高く評価している話がこの第6話。
Aパートは食べれる雑草を探して茹でてみたけどめっちゃまずかった(それはそう)みたいな話で、Bパートは所謂「日常系」における「マンネリ回避」の話でした。
普通「ありがち」なマンネリ回避の手法の一つとして「新キャラの登場」がある訳ですが、この作品では異なる手法でマンネリを回避していきました。 それが、今いるキャラクターのパワーバランスを変えること。それまでの三ツ星カラーズという作品はさっちゃんが突っ走り、それに突っ込んだり乗ったりする結衣や琴葉。結衣がだいたい振り回されて、琴葉は寡黙に冷静キャラでいっつもゲームに夢中、という風にだいたい固定されていたのですが、この「弱点さがし会ぎ」では、このパワーバランスにメスを入れるのでした。

さて本編に入ると、結衣とさっちゃんの弱点を言った後琴葉の番。さっちゃんは琴葉に対してどうも遠慮があるみたいで(琴葉みたいなプライド高そうな人にはいじりづらいみたいな。こういう微細な人間関係を描けている点も好きですね)「高い所から落ちると骨が折れる」なんて意味の分からんフォローを入れるんですが、逆に純粋な結衣は触れてはいけないことを言ってしまいます。
結衣「ああ私知ってるよ、あのねー・・・」
さっちゃん「ちょっと待った。それ言っちゃダメなやつじゃないよね?」
琴葉「なんだそれ、言っちゃダメなやつって何だ。結衣ちゃんと言って。秘密はなし!」
結衣「琴葉の弱点はゲーム下手だよね」

琴葉が「ゲームが下手」っていう設定があまりに面白くて驚きでした。それを悪気なく言ってしまう結衣、そしてちょっと引いてるさっちゃん、そして「こんなにゲームばっかりやってて下手くそなわけが…」と慌てる琴葉とそれを否定しないさっちゃん。そして泣いちゃう琴葉。みんなかわいい。三ツ星カラーズすげえよって思った瞬間でした。

これ以降の琴葉がゲームやっている姿は「寡黙なゲーム好き」じゃなくて「下手なのにゲームやっている」とか「下手だからむちゃくちゃ時間かかっているんでは?」とか琴葉がゲームをやっているだけでクスッと笑えるようになるという今後の三ツ星カラーズに新しい見方を与えてくれた素晴らしい回だったなと思います。また、琴葉がただの冷静キャラ以外の新しい側面、一番大人びているように見えた琴葉もゲームのことを言われて怒ったり悔しくて泣いたり「ガキ」なんだよなと思わせてくれるのがとても新鮮でしたね。
さっちゃんは割と相手のことを考えてるんだなとか結衣はなんも考えてねえな…とかちょっと腹黒いよな…とか他の二人のキャラクターにも新しい色付けをできていて面白かったです。
次回予告も性悪の結衣が出てて良かったです。

2.宇宙よりも遠い場所 第5話「Dear my friend」(冬)

よりもい、花田先生お得意?の1話解決型青春物語でした。
この手の青春物語というのは選ばれるもの成し遂げられるものに話が当たるのが常ですが、この話は「選ばれないもの」の話でした。
「選ばれないもの」としてフォーカスされたのが、キマリの親友のめぐっちゃん。めぐっちゃんはキマリにとって自分がいなきゃどうにもならない存在だとというところに自らの存在価値を見出していました。
しかし、物語が進むにつれ「南極に行きたい」とか突拍子も無いことを言っていたキマリがどんどんその夢に近づいて行動して独り立ちしていきます。すると「キマリの保護者」という自らの存在価値が失われていくのに気づいてしまいます。
本来「キマリの保護者」としてあるならキマリの独り立ちを応援しなければならないはず。しかし、めぐっちゃんは離れていくキマリや他の南極メンバーに裏で様々な嫌がらせをして暗にやめさせようとしていきます。後のセリフにもありますが、キマリに頼られることに存在意義を感じていたのでキマリに依存していたのはめぐっちゃんなんですよね。
さらにその嫌がらせに対して意にも介さないキマリの反応がさらにめぐっちゃんの「痛さ」を際立たせます。
そして最後のキマリの旅立ちのシーン。
そこに現れたのがめぐっちゃん。嫌がらせに罪悪感を感じ、依存していたのはキマリじゃなくて自分であったと気づいためぐっちゃんは「嫌がらせをしたのは全て自分。絶交しよう」といいます。
でもそんなめぐっちゃんに「一緒に南極に行こう」「絶交無効」って言うんですよね。
ここからのEDの入りが秀逸。本当に「ここから始まる」んですよね。絶交じゃない、めぐっちゃんと新しいキマリとの関係、そして南極への道は全てここから始まる。この話に限らず、毎話毎話「ここから始まる」んだと思わされます。

最初めぐっちゃんが現れた時「えっ、マジかよ...」って思いました。2018年のアニメで一番「え!?」となった瞬間だったかも。僕の中での「よりもい」に対する認識が変わった瞬間でした。 この名シーンに限らず改めてこの1話を見返すと本当によく出来た話だと思わざるを得ない。
次点は「選んだんだ」ですね。「他に道はなかったんじゃない、他にあった道の中から自分の意思で選んだんだ」という趣旨のキマリのセリフは凄く心に残っています。ほとんどこのセリフのインパクトなんだけど不人気で悲しいです。

3.音楽少女 第6話「ニクとアイドル」(夏)

なんとなくB級アニメ感があるんだが、筋は割としっかしていた音楽少女。 この手の1話単発の話は「問題発生→悩む→解決→解決による変化」というプロセスを辿ると思っています。
大概の場合は解決でオリジナリティを生み出すことが多いのですが、この話は「問題」と「解決による変化」斬新という点で相当なオリジナリティがあった点を評価しています。

まず、問題が作詞家の大御所の夏樹先生がスランプに陥って詞を書けなくなってしまって音楽少女に提供できなくなったという話。
そこだけ見れば普通なんですが、夏樹先生(堅物そうなおじさん)と花子とミク打ち解けていくにあたって
どんな風に作詞しているのかにフォーカスされていきます。そこで、夏樹先生(おじさん←重要)が、放つセリフが
夏樹先生「これは私の中の17歳の少女が書いたものだ」
花子「それって…?」
夏樹先生「17歳の少女としての私だ」

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花子とミクのイメージ

夏樹先生「人は性や年齢を越えて感情を共有することができる。私は女子高生の揺れる心と自分が重なることが多くてね。心の底に流れる感情に嘘はない。だから今までずっとアイドルソングを作ることが出来た」



心や感情というのは性や年齢に囚われるものではない、その気持ちに逆らわずに作詞をしているというのが夏樹先生の答えでした。
花子とミクも音楽少女のメンバーの心の中にも色々な人格がいるんだと納得します。
最初こいつ何言ってるんだ?と思ってましたが、なるほどという感じ。性や年齢というラベル付けをされた肉体と心は別という話ですね。プラトンとかその辺りの哲学ぽいですね(※ちょっと適当です)園田海未(17)を自称する私には共感しかないのだが
作詞が出来ない理由は「夏樹先生の中の17歳の少女が死んでしまった」ということ。それを蘇らせるためにダンスが得意なミクがダンスを披露します。
すると途中から夏樹先生が一緒に踊り始めるんですよね。心の中の17歳の少女が蘇る瞬間。あまりにシュールで爆笑しました。
ただ、この話が面白いと思えるのはそのシュールさだけではなく、扱っている題材とその答えが的を得ている点にあるんですよね。「ラブライブ !」に関係ない記事でその話するんかいという感じではありますが、「ラブライブ !」の楽曲の作詞を担当している畑亜貴さんは雑誌のインタビューでこのように答えています。

Aqoursの作詞をする時は、自分の中の時間を少女時代まで巻き戻して、当時考えたり、感じていたことを思い返しながら書いています。
「電撃G's magazine号外 ラブライブ!サンシャイン‼︎Aqours Winter Special 2018」畑亜貴インタビューより


これを見た瞬間、「いやいや、音楽少女第6話じゃん!!!」って叫んでしまった*1。 なり得なくてもそのものになりきって作詞をする。そういった作詞家にとってのあるべき姿に悩む姿を描き、誰の心にも存在する「なり得ない自分」というのがテーマの話だったと思います。

4.ハイスコアガール 第9話「ROUND 9」(夏)

ほんっっとうに最後が惜しいアニメでした。
まあ最初はぶっちゃけ日高小春が私のどストライクという理由だけで見ていたのですが、見ていてよかった。
この回はハルオの気持ちの変化が描かれます。

中学三年生のハルオが高校で離れる大野のことを意識して初めて自分の大野への気持ちが「ゲームを通して一緒にいたい」じゃなくて「ただ一緒にいたい」んだということに気づき認める回でした。
大野はお嬢様なので行く高校は一番難しい学校を受けるのは決まってます。ゲームしかやってこなかったハルオには厚い壁なんですが、初めてゲーム以外のことに真剣に取り組みます。
Bパートはハルオが受験勉強に取り組む話なんですが、流れるように過ぎて受験の日になり、待っていたのは、大野の執事(爺や)。ハルオの母親から大野と同じ高校を受けるということを母から聞いていたようで、爺やの車で高校へ行くことに。爺やの車に乗る際に爺やが「お嬢様には伝えていませんので、おぼっちゃまからお伝えください」っていうんですね。爺やかっこよすぎかよ。
この後の大野に対するハルオの言葉もすごく良くて、進化していくゲーム業界について語って「この大きな流れを大野と見ていけたら、どんなに楽しいかと本気で思ったんだよ」って言うんですよね。この発言からハルオにとって大野は好きな女性であってなおかつ同じ趣味を共有できる仲間であるという絶妙なバランスを示しているんですよね。大野もまんざらでない様子(しゃべらないけど) 。
そして試験会場へ。その後の話はあえて書かないでおきます。

ゲームというオタクとして割と身近な題材を扱ってなおかつ趣味が同じ人間の恋仲を最高のバランスで表現してくれたラブコメディだったと思っています。特に9話Bパートのスピード感は見ていてすごく楽しく、しかも強烈なオチまでつけてきたという点で評価が高い。僕はこの9話見た後10分くらい壁にもたれてぼーっとしてました。泣くことはあっても、もたれて余韻に浸ることはなかなか無い。

5.りゅうおうのおしごと! 第3話「研修会試験」(冬)

冬アニメ養殖ロ○枠だった「りゅうおうのおしごと!」。あ、僕はロリコンではないです(重要)
そんな冗談はさておき、このアニメすごく熱いんだよな。 小学生のあいが3連勝しないと将棋を親にやめさせられるという話でしたが、最後の相手が女流タイトルの空銀子という無理ゲーなんですけど、それでも「勝つ」ことを求められる以上あいは精一杯戦うんですが、負けてしまいます。
この時のあいの負けた悔しさで泣いてしまいます。ここの日高里菜さんの演技が本当に良いんですよね。この演技に悔しさをにじませる様子、帰らなきゃいけない無念、それを認めたくない気持ちが全て詰まってる。
この後あいという「弟子として転がってきた」人間を八一が「弟子として取りたいんだ」と土下座するシーンもすごく良かったですね。
将棋シーンの気持ちのぶつかり合いのような熱さ、あいの涙、そして八一の土下座も良かったですね。いや、何より良いのはあい役の日高里菜さんの演技が良すぎる。それだけで選べる。

6.やがて君になる 第12話「気が付けば息もできない」(秋)

凄い簡単に言うと6話で明かされた燈子の「死んだ姉のようになる」というアイデンティティが「姉が自分に見せた姿は姉のごく一部だ」ということを知り壊れるのが11話。そして、この12話では「ありのまま」の燈子が好きな侑との関係が動き出す話です。
Aパートでは燈子がアイデンティティを失ってしまったことを強く印象付けるように「本当の私はどこにあるのか?」と劇中で悩む燈子。作品の「舞台装置」としては見事だなと思います。
Bパートでは、今まで侑は燈子の気持ちを尊重するあまり「私のことを好きにならないでほしい」と言っていた燈子に従っていた侑。しかし、侑は燈子から「自分の目指していた姉は姉ではなかった」ことを告げられます。でもそんな姉を演じないありのままの燈子が好きな侑は燈子に自分を肯定してほしいんから「誰かになる必要があるんですか?」と聞いてしまうんですよね。「誰かにならないといけない。私は自分が嫌い」と答えた燈子に対してすごく怒る侑。燈子に自らを肯定してもらうために燈子自身を反映している劇の結末を変えようと侑は動き出す。

この話のこれから解決に向かっていくところや、侑の気持ちが強く出る部分そしてその気持ちを抑えきれず動き出す部分が凄く好きです。
6話や11話も好きですが、「舞台装置」としての劇の演出で燈子の空虚な気持ちをうまく反映した点、「好き」の気持ちを閉じ込められた侑が燈子との関係性が変えようと動き出すというキーストーリーだった点もあり12話を選びました。

7.青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない 第10話「コンプレックスこんぐらちゅれーしょん」(秋)

このアニメは一言でいうならエモーショナルなアニメなんですよね。「思春期症候群」とか量子力学とかやたら小難しい設定を出してくるんですが、結局最後はそんなの関係ねえと主人公が理論を無視して気持ちで解決する話なんですよね。「思春期症候群」自体もまあ気持ちの問題といえばそうなのかも。

この第10話では芸能人として大成功を遂げている大人気女優の麻衣にその腹違いの中堅?アイドルの妹ののどかが抱える姉へのコンプレックスによって麻衣とのどかの体が入れ替わってしまったのが第9話。10話はその解決編。

のどかの劣等感はカインコンプレックスという優劣のある姉妹が比較され続ける事で親からの十分な愛を受けることができず、その結果姉(妹)に対しての憎悪を抱き、対人関係も悪化し過剰な自己否定につながるというものでした。のどかが劣等感にまみれているというのは発言の随所から伺えます。
アイドルとしてうまくやる麻衣(のどか)に対してのどか(麻衣)は女優として上手くいかずのどかの劣等感は刺激され続けますが、極め付けはの麻衣はのどかとしてのどかの夢だった自分のアイドルユニットでセンターを取るんですよね。それにのどか(麻衣)は今まで一度も見たことのなかったのどか(麻衣)を褒める母親の姿を見るんですよね。

そしてコンプレックス爆発して、自暴自棄になって海に飛び込もうとするのどかですが、のどかは咲太が麻衣と恋人だから止めてくれるって分かっていてやっているんです。それを見透かしている咲太のセリフが「だったらこんな卑怯なやり方で僕を試すな。助けてもらう前提で海になんて入るな馬鹿!」なんですよね。あまりに正論であまりにかっこいい。
でも咲太が止めた理由はのどかの思っていた「麻衣が大事だから」だけではなくて「のどかがいなくなったら麻衣が悲しむから」なんですよね。自分のことを歯牙にもかけていないと思ってるのどかは「そんなことはあり得ないと」否定するんですけど、麻衣が幼いころののどかのファンレターを大切にしていたことを明らかにするんですよね。動揺するのどかの後ろから麻衣が現れます。

麻衣にとってのどかという妹が好きだといってくれることは他の大人と違って「純粋なお姉ちゃんへの憧れ」だったからこそ、大人気女優としてのモチベーションになっていて仕事が好きになれたんだと話します。 でも、のどかにとって麻衣は目指さなければいけない存在だと母親に教えられてきた。だけど才能を持ち合わせている麻衣はのどかにとってとても高い壁で、のどかが母親に褒められることはなかった。だからこそ愛着を得られないことにより劣等感を感じ続けていたのでした。その感じた劣等感はまだ元には戻りません。
もう一つが、のどかの母親の話。麻衣が母親を褒めるシーンでは母親から「期待に応えようとするのどかが本当に幸せなのか?」という不安を感じ取っていました。のどかが期待に応えようとするのは「怒ってばかりのお母さんに喜んでほしかったから」なんですけど、麻衣は「これからは自分の選んだことで母親を喜ばせてあげなさい」と言ってのどかはそこで「姉のようにならなくていい、姉を追わなくていいんだ」と気づくんですよね。
この話、センターを麻衣の状態ののどかが取ってしまったことにより「のどかが得たかったセンター」を麻衣が奪ってしまった点では、のどかのコンプレックスが解決された訳ではないと最初思ってモヤモヤしたんでよね。でも違うんですよね。のどかはきっとお母さんに認められるための手段が姉だけじゃないんだろうなと思います。


最後の咲太と理央の会話も「桜島先輩にも妹さんを羨ましいと思う気持ちが少なからずあった。」と言っているのも面白いです。二人の入れ替わりはお互いのすれ違いを解消して分かりあう契機だったんですよね。麻衣にも妹に嫌われているということが少し重荷だったはずでだからこそ妹に対して不器用なコミュニケーションしか取れなかったんですよね。カインコンプレックスで劣等感を持たれる対象もいい気持ちはしないってことなのかなと。推測でしかないですが…。

青ブタは全体的にかなり面白かったんですが、この姉妹編は小難しい面が薄くてテーマが「親と子供の関係」「姉妹のコンプレックス」と話が分かりやすく、感情移入しやすかった点、(あまり書きませんでしたが)咲太がむちゃくちゃカッコいい点を評価しました。

8.ヴァイオレット・エヴァーガーデン 第10話「「愛する人はずっと見守っている」」(冬)

ヴァイオレット・エヴァーガーデン、手紙を通してヴァイオレットが心を取り戻していく話でした。
ファンタジー要素が少なく話は分かりやすかった印象。
ただしがつく豊作だった2018年冬にやってしまった点が唯一の汚点でしたね。
この話は命の短い母と娘(アン)の手紙の物語でした。
最初「誰に向けた手紙なんだ?」とか「なんでタイプライターとしてすごく優秀なはずのヴァイオレットが7日間も必要なんだろう?」という疑問がありましたが、 しかし、ここら辺の疑問はラストで鮮やかに解決します。本当に鮮やか。
こんなん泣くに決まってんだろ…。母も娘もヴァイオレットも優しさしかねえよ…。

「わたしより大事な手紙なの?」「アンより大事なものなんてないわ」

「後で一人になるくらいなら、私と今一緒にいてよお母さん!!」

「人には届けたい思いがあるのです」



死にゆくものと死を予感している子供、親の使命そして手紙の役割と25分に様々なテーマが詰め込まれていたなと。久しぶりに見たらボロ泣きしました。
何も言うことはありません。私の陳腐な言葉でネタバレするより見てほしいなと思ってしまった。

9.色づく世界の明日から 第13話「色づく世界の明日から」(秋)

僕が面白いと思ったアニメ最終話を高く評価することは稀なのですが(評価が高すぎると最終回に対する期待が上がりすぎるのでだいたい超えられない)、
この作品はしっかり越えてきたなと思います。
そもそも言うと僕が思っていた"解決"とは違うんですよね。
この話ラブコメ的には悲恋になるんじゃないか?と思っていました。そこをどう解決するか?が自分の中での、1話じゃ終わらないだろうな〜という不安を持っていました。
しかし、この話はそもそも二人が結ばれるみたいなラブコメディではなかったんですよね。
瞳美や唯翔がお互いを求めることで、人を幸せにすることの喜びを知り、自らの気持ちを取り戻していく物語」だったんですよね。
だから瞳美も唯翔も貰った気持ちさえ残ればいいんですよね。結末にはすごく納得しました。
ああ、客観的に完全なハッピーエンドじゃないのに主観的(当人から見れば)ハッピーエンドだって。
客観的にハッピーエンドではないというのは琥珀も言っているように「人の幸せにするのが魔法使いの役目なのに、一番大事な人達の幸せは守れなかった」ということなんですよ。瞳美(と唯翔)という一番守りたいものの幸せは守れなかった。その痛みを抱えて、そうなることを60年間知りながら生きてきた琥珀のことを考えるととても胸が痛みますね。トラブルメイカーのように見えて凄く重い使命を背負ってる琥珀がとても好き。
この後の絵本のくだりもとても良かった。

10.レヴュースタァライト 第9話「星祭りの夜に」(夏)

キャラクターはまひるが一番好きなんですけど、この話を選ばせていただきます。
第7話からいきなり世界がループするfantasyになってかなり驚きましたね。
7話では「大場なな」における消えていく生徒に心を痛めるシーン、ばなななりの優しさなんだよねえ。 第9話はその第7話の解決編。

どんな舞台も一度きり、一瞬で燃え上がるから価値があるの by華恋
消えてしまうから、私が守らなきゃいけない byばなな



一度しかできないから価値があると未来を向く華恋と繰り返すことで過去を守るばなな。二人の価値観は相容れないように思えます。

このレビューでばななは負けてしまうんですが、この後の純那とばななのやりとりがいいんですよね。
ばななが守ってきた第99回スタァライトはただ守ってきただけじゃなくて、より良くしようと少しずつ改良されていました。
その精神はたった一瞬しかないスタァライトより良くしたいという舞台少女の気持ちと同じだよと純那は言います。
だからばななは一人で守る立場じゃないし、繰り返した99回の再演の時の改良は無駄じゃなくてこれからの未来を作っていけるんだと綺麗にまとまってましたね。
あとEDが良い。

その他候補

惜しくも選外となった話を記載しておきます。
宇宙よりも遠い場所」 8話、11話
ヴァイオレット・エヴァーガーデン」7話
「色づく世界の明日から」8話、11話
やがて君になる」6話、11話
「レヴュースタァライト」5話、7話
シュタインズ・ゲート ゼロ
からかい上手の高木さん」12話
ソードアート・オンライン アリシゼーション編」9話
あそびあそばせ」3、9話
3D彼女」2話
魔法使いの嫁」15話、20話
ゆるキャン△」8話

2018年アニメまとめとTOP10

こちらも簡潔に載せておきます。
ー以下がB+ー
1.色づく世界の明日から(秋)
2.三ツ星カラーズ(冬)
3.宇宙よりも遠い場所(冬)
4.魔法使いの嫁(冬)
5.ヴァイオレット・エヴァーガーデン(冬)
6.あそびあそばせ(夏)
7.青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない(秋)
8.シュタインズ・ゲート ゼロ(夏)
ー以下Bー
9.多田くんは恋をしない(春)
10.ゆるキャン△(冬)

昨年はB+以上が4つだったのに対して今年は8つというか冬クールで4つでした。冬クールは稀に見る豊作でした。1年のTOP10のうち半分が冬クール。ゆるキャンももう少し穴のクールにやってくれればもっと楽しめた気がする。
僕の評価軸の一つに「作品としての終結がきちんとしているか」というのがあるので最終話であまり納得のいかなかった作品の評価は下がります。10選に上がっていたうちでは「ハイスコアガール」や「やがて君になる」「レヴュースタァライト」は消えています。

今年のMVPは「色づく世界の明日から」。書いたとおりですが、結末の美しさは期待以上でした。また1話から感じていましたが、色使いが本当に鮮やかで作品を丁寧に作っているなというのが伺えました。ただ、何を入れても蛇足だなと感じるので続編は不要です。

まとめ

作品は割とすんなり決まりで少し入れ替えたりはしましたが、書くのに苦労した。アニメを褒めるの難しいな。途中から簡潔にまとめようとして長さがバラバラになってしまいました。

見ての通り私が選ぶアニメは重いアニメが多いんですけど、そんな中そうではない系統の「音楽少女」や「三ツ星カラーズ」はひときわ優秀な1話だったなと思います。

2018年1年を振り返れば、冬は超豊作、春は不作、夏は豊作ではないが1話のインパクトの強い作品が多く、秋は豊作という印象です。(選んだ作品は冬4、春0、夏3、秋3)

順位はつけないのがルールとありますが、それを無視して敢えて挙げるなら(は?)MVPは「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」10話です。
見直したらビックリするくらい綺麗な話で非の打ち所がないなと感じてしまいました。
次点は「ハイスコアガール」9話。ハイスコアガールは2019年3月に続きのROUND13〜ROUND15があるらしいので楽しみですね。普通に終わってくれれば今年のトップだっただろうし、円盤買ったんですけどね。

2018年は楽しい作品が多かったし、2019年もそうだといいですね。おしまい。

*1:厳密に言えば畑亜貴さんは女性のため「現在」なり得ない自分ですがね